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strandberg 7弦。徹底的に作業しつつ色々検証してみた編

 2018-12-15
今回はstrandberg*です。

ストランドバーグ?ストランバーグ?どっちの呼び名にするか。
たぶん発音はストランバーグなんだろうけど如何にもカタカナ表記っぽい
ストランドバーグで進めよう。
2本お預かりさせて頂きました。
上のトラ杢が韓国製(現在は生産完了との事)、
下のスポルテッドメイプルトップが日本製。

今までストランドバーグはブリッジアース不良のクイックリペアやロッド調整程度のみだったので
時間を掛けてチェック出来るのは今回が初めて。

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裏面の比較。
国産はコントロールパネルとジャックが一体型。
これについては後述。

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実は今回2本お預かりする前に韓国製の方を純正パッシブのX-Barピックアップから
国産に載っているアクティブのフィッシュマンへ(モデルは違う)交換作業をさせて頂きました。
その時は韓国製の全体の状況をご説明するに留まったのですがPU交換後に出音のキャラが近付いた
2本を改めて弾かれて微妙なプレイアビリティーの差を埋める、それでいて2本の立ち位置をはっきり
分ける?作業をご依頼頂きました。


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早速分解に入ります。
特徴的なブリッジ、弦高は弦の乗っている小さなサドルをクルクル回して調整します。



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国産にはそのサドルを固定するイモネジが付いています。
単純に韓国製と国産のグレードの差?なんて思ってましたがお客様に教えてもらったところ
イモネジ無しが初期型で以降はイモネジ付きとの事。



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先日組み上げたばかりのアッセンをバラす。
先日は手を入れられずに少しイライラしてた所に今回は手を入れられるのでバラす手間は
気にならない。


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PU交換時に気付いてお客様へも報告しましたがジャック取り付け部の上側ボディーにクラックが。
どうやらこのジャック取り付けレイアウトのストランドバーグの持病との事。
PU交換時にタイトボンドを流し込んで固定していたのがまだ効いているので一安心。

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そして国産は金属製コントロールパネルにジャックが取り付けられている。
通常この手の金型が新規に必要になったりするコストの掛るブラッシュアップは
あまりメーカーはやりたがらない。
メーカーとしての姿勢は真面目なんだと思う。

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今回の作業のメインは韓国製のフレット交換。
お預かり時純正状態は韓国製が2.79ミリのステンレス、国産が2.99ミリのステンレス。
共に現代でのカテゴリーはジャンボフレットで数値で見れば僅かな太さの差だが
2本弾き比べるとその僅かな差が違和感になるので国産に合わせるべく2.99ミリへの
打ち換えをご依頼頂いた。
しかし韓国製に打つのは2.99ミリなれどステンレスではなくニッケルシルバーである。
その理由は後ほど。

で、韓国製の分解初っ端からつまづく(笑)
ロックナットを外すのだが7~5弦はすんなり外せたが4~1弦はロック時に押さえこまれた
弦が直接ロックナット固定ビスへ当たらない様にする為の小さな円盤パーツがこれまでの
弦ロックの圧力で潰れて拡がったのかナット内部から外れない…
写真は撮り忘れたがこの小さな円盤パーツは紛失警報随時発令中だと思う。
お客様によれば別売りもしてるらしいのでストランドバーグオーナーは購入しておくべきだろう。
紛失はもちろんある程度潰れてきた段階で交換をお勧めしたい。
ちなみに7~5弦がすんなり外せたのは既に円盤パーツが入っていなかったから。
お客様は中古購入らしいので前オーナーによる紛失かもしれない。

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何とか苦労して4~1弦の円盤を外したが…
ナット固定ビスの+頭が潰れている。
この潰れ方は円盤によるものではなく取り付け時の作業に問題有りかと。
この辺りは従来の韓国製・大陸性のお約束なのであまりビビらない(笑)
組み込み時には全てのビスを同サイズのステンレス製へ交換しておいた。

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やっと全ロックナットが外せた。
まだまだ先は長いのにここまでに恐ろしい時間を食ってしまった…

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フレット抜いて指板修正開始。
少し波打っていたし指板の幅も広いので指板修正はいつも以上にしっかりと行った。
とは言え韓国製としてはかなり優秀なネックの作り込みである。

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普段フレット打つ時にはフレットに対して体を正面に位置して打つのだが
今回は毎フレットごとに体の位置を調整する。
そのうち自分の体が歪んで位置している錯覚で何が基準で何が真っ直ぐなのか
分からなくなる(笑)

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ネック周りは順調に作業が進んでいるので今度はボディー側だ。
PU交換時、この適当極まりない導電塗料の塗り方がイライラした。
今回きっちり塗り直せるからスッキリする(笑)

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実はこの韓国製、チャンバー=セミホロー構造です。
ホロー構造ならではの音の拡がりを出すべく高域キンキンのステンレスではなく
ニッケルシルバーのフレットを打つのです。
さすがにコントロール奥のホロー部まで導電塗料を綺麗に塗るのは難しいので…

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壁面にマスキング。

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パネル落とし込み部の壁面もマスキング。

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PUザグリもテキトー塗りなのでやり直す。

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そして同時にこれまでも何本か作業したブリッジアースの見直し。
と言うか導電塗料塗るのにブリッジアースの線が邪魔なので除去必須。

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ちなみにクルクルサドル裏にはこれまた紛失警報発令確定の小さい小さい細い細い
スプリングが入っている。
クルクルサドルを押し上げるには少しテンション不足だとは思うが…

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↓ の画像をよぉ~く見て欲しい。
アルミテープの粘着面とボディー間にアース線が来ている。
他のギターでもたまにこの様なアースの取り方は見るが考えてもみて欲しい。
アース線が直接アルミテープに触れるなら何も問題無いがアルミとアース線の間に
粘着面がある。
これではきっちり導通が出るワケがない。
束ねられたアース線材のうち1本でも粘着面を付き抜けてアルミに触れていれば
とりあえずブリッジアースは確保出来るが確実性は全く無い。

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コントロール部導電塗料塗布完了!
あ~スッキリした。

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PUザグリも塗って

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アースラグを使って有線で各ザグリを結線。

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ブリッジアースもアースラグを使って確保。
ラグ板に刺さっているビスはサドル台座固定用のビス。
ラグ板ビス手前側の小さな穴の裏側にアース線をハンダ付けしています。
これにてブリッジアースを確実に確保!

これは周知かもしれないがEMGをはじめとするアクティブPUはその説明書に
「アクティブはノイズめっちゃ少ないからブリッジアースは不要だよ~」と堂々と記述がある。
が、演奏環境だったりガッツリ歪ませると堂々とノイズは出る。
説明書の文言を鵜呑みにしているのか海外ギターメーカーはアクティブPU搭載時に
ブリッジアースを取っていない事が多い。
国産は几帳面or疑り深い日本人が作っているのでアクティブでも絶対に取っている。

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PUはウレタン+スプリングで取り付け。

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コントロール組み込み完了。
ブリッジアースも導電塗料の塗り方も中途半端なのに何故かしっかりアーシングテープの
貼られたコントロールパネル裏。
PU交換時よりレバースイッチ端子に触れそうな部分には絶縁テープを貼ってます。
それが必要なぐらいスイッチ端子とパネル裏は接触ギリギリでしたので。

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さて、次に着工するのは国産のボディー側です。
こちらはデフォルトでアクティブPU仕様な為なのかPUザグリには導電塗料は全く塗られておりません。
でも何故かコントロール部にはきっちり丁寧に塗られております…

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見難いですがブリッジアースの線はサドル台座ビスのビス穴まで来ています。

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でもビス穴に線材を直接捻り込んでいるだけなので千切れてピロピロになっています…

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PUザグリに導電塗料塗ってから韓国製と同じ手法でブリッジアース確保!

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PUはやはりウレタン+スプリングで固定。

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電気系組み込み完了!
配線周りは元々の作業が丁寧だったのでラクでしたがPUからの余剰線材がコントロール内で
渦巻いていたので必要最小限にカットして小奇麗に纏めさせて頂きました。
パネル裏には韓国製と同じく絶縁テープを貼る。

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実はここからが一番大変でした。
原産国は異なれど同じモデルの2本のセッティングを近付けなければならない。
これまで作業中、いや、作業前に気付いてましたがネックのボディーへの仕込み角度、
仕込み量が違う。
まずはお客様の基準になっている国産のセッティングを詰めてからそれを手本に
韓国製をセッティング。
ちなみにオクターブピッチは韓国製・国産共にきっちり10セントずれてました。
何かその10セントに意味があるのか?と考えましたが普通にきっちりオクターブ取ると
全域でピッチが安定したので単なるズレだったのかな?

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今回は慣れないギターなのでいつもの数倍時間を掛けてセッティング。
結局2日弱ぐらいずっとセッティングしてたかも(笑)
そのお陰?ステンレスからニッケルシルバーへフレット材質変更したお陰?
韓国製は作業前に比べて音に膨らみと拡がりが出た様に感じます。
まぁそれを判定するのはお客様なのですが。

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さて、以前より常連様をはじめ色んなお客様から
「ストランドバーグってどうなの?」みたいな事を聞かれてきましたが
ようやくしっかりと返答出来る日が来ました(笑)

個人的には「アリ」だと思います。
ただし小振りなサイズ感だけで判断して汎用性の高いトラベルギターの一種とは考えないで下さい。
言うまでもなく本気で対峙しないと真価の見えない「新しい弦楽器」です。コレは。
スタインバーガーとは立ち位置が全く異なります。

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確かにこの独特のネックグリップには違和感を感じるでしょう。
しかしながら親指をネック裏に立てて弾くクラカルフォームのプレイヤーは慣れるのに
そう苦労はしないと思います。
そもそもネックをガッツリ握り込み、場合によっては親指をオーバーグリップして弾くジャンルの
ギタリストはこのルックスのギターを手にする事は無いでしょう。
斜めになっているフレットも弾いているうちにそんなに違和感は感じなくなりました。
それよりもフレット打ってる時の違和感の方がスゴかった(笑)
まぁこれはギターエンジニアにしか関係無いけれど。
とりあえずクラシカルフォーム主体のギタリストは一度試奏してみる事をお勧めします。
デフォルトでもかなり低めの弦高設定なのでグリップの違和感を通り過ぎれば
ストランドバーグの狙いが理解出来るかもしれません。

ネットでストランドバーグのプレイスタイルを検索するとジャズ系中心にタッピング主体のインストや
一部テクニカル系が出てきますがまだ他にも広がる、広げられる可能性は有るんじゃないかな。

なんて言ってる本人はアイバニーズの7弦VAIモデル(初代ユニバース)が発売された瞬間に
ローン組んで買ってしまった新しいモノ好きなので多少の色眼鏡を通しての意見として捉えて下さい(笑)

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ケースも今風でカッコエェですね~~
オシャレだな。

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近年ネタ切れ感溢れる楽器業界ですがこんな面白くて全く新しいモノがもっと出てくると
音楽シーンを含めて何かが変わるかもしれませんね。
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EVH Striped ST Dチューナー使用に伴うトレモロアップ止め加工の進化系編

 2018-12-08
今回はトーンガレージっぽい?ネタでの更新です。

ご依頼頂いたのはEVHのストラト。
以前Dチューナー使用時のチューニング狂いをご相談頂き、

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トレモルノを取り付けたのですが…
やはり咄嗟の時に「あれっ?今トレモルノってアップ止めだっけ?フルロックだっけ?」
みたいに戸惑ったり、そもそもアルミ製なのでフルロック&アップ止め状態で
不用意にアームに圧力が掛るとメインシャフトが曲がるので普段から取り扱いに気を付けなくてはいけない。
事実お預かり時チェックしたらメインシャフトは曲がり気味、ロックスクリュー痕で凹みもあり
既にアーミング時にメインシャフトはスムーズに動く状態ではなかった。

で、今回は
「もー完全フリーフローティングで使う事は無いから気を使わなくていい完全なアップ止めにして」
って事だった。

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まぁそうなると常套手段としてはクラプトンのブラッキーでお馴染みの木片挟む作戦か?
自分としては木片だと強度不足に思えるしトレモロのボディーに対する角度を調整し難いので
アルミの部材やブラス板を仕込む事が多い。
(木片だと時間が経てば痩せやブロックの圧力で薄くなりトレモロの対ボディー角度が変わってしまう)

↓ 画像はブラッキーから外した木片の実物です。フェンダーさん加工テキトー(笑)

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ところがだ、
このEVHはトレモロのサスティーンブロックとボディー側壁面が平行ではない。
1弦側の方が狭いのだ。
ボディーの加工が?なのかブリッジ取り付け=スタッドアンカー埋め込みが
ズレたのか?
んな事はオクターブがきっちり取れているので今のところは無視だ(笑)今のところは。
それよりも重大な問題はこの微妙なズレにきっちり合わせた木片や何かしらの
挟み込みアイテムを製作する事が困難だって事だ。

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トレモルノ編のブログでも書いたがスプリングキャビティー底面がブリッジへ向け
斜め=下り坂になっている。
6弦側の木部丸出しはトレモルノ云々以前にトレモロスプリングが壁に擦れて
チューニングが不安定だったのでトレモルノ取り付け時に削り落した。

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なので以前ネタ的にブログアップした簡易ドア錠作戦も使えないのでトレモルノを付けたのだが。
まぁこのアイデアもフリーフローティング時の金具の共振音対策が未だ確立出来ていないのだが。

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悩んだ。
めっちゃ悩んだ。
トレモロを常に机の上に置いて何かの拍子にアイデアが降臨しないか期待する数日だった…

何かを挟み込んで「面」で止める事が出来ないなら「点」で止めるしかない…

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何とな~~~く方向性が見えてはきたものの具体策が決まらないので先にフレットを
打ち換える。
JESCARで言えば57110サイズから55090サイズへ。太さは変われど高さは変わらない。

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その為のネック分解作業中の事。
お客様がDIYでゴトー製レンチホルダーを付けていたのだが…ビス折れてるし…折れて埋まってるし…

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何とか折れたビスを抜く事に成功!

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埋め木完了!!
普段から「下穴空けずにダイレクトにビス入れたら折れちゃった!何とかして~」依頼は
多いのですけどね。
皆さん、メーカー取説に要下穴加工やリペアショップに依頼して作業を~みたいな記述が
あるのはこーいう事なんですよ。

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さて、現実逃避のフレット周り作業も終わりいよいよ本番に着工だ。

サスティーンブロックに磁石を当てたところ付かない。
ブロックは軽金属製だ。
これで方向性と覚悟は決まった!

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作業の為にボディーはフル分解。
こうしている間にも作戦を更に煮詰める。

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まずはサスティーンブロックにΦ5の穴を開ける。
滅多に使う事の無いドリルオイルは大きなボトルでしか売ってないくせに気が付けば
酸化していてポイになる。もう少し少量で売ってはくれまいか?
シャーシーごとバイスで固定しているのはサスティーンブロックの切削精度が悪く、
きっちり垂直に穴を開けるにはシャーシーをバイスで挟む時にスペーサーを入れて
ネチネチ垂直出しをするしか方法が無かったから。
もちろんシャーシーを挟む部分はキズ防止のマスキング済み。

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作業前にボール盤の回転スピードを調整し、慎重に作業して穴空け完了。
やはりブラス製ブロックにメッキを施したブロックだった。
往年のフロイドみたいに鉄製ブロックだとウチの機材では無理だな…

次はM6のタップでネジ切りだ。
これも垂直に行う必要のある作業なので切り始めはタップをボール盤に付け、
手回しで根付けした。

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切り始めの根付けが終わればオイルを差しながら切りこんでいく。

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貫通してタップ作業完了。

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パーツクリーナーで残ったドイルオイルを除去。

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峠?は越えた。
ここからはノリノリ?で作業を進める。
用意したのはM6の六角レンチで回すホーロービス。

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コレをブロックに装着!
ここでトレモロ周りの作業は一旦完了。

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お次は難儀なボディー側。
必要箇所のみ恐ろしいまでのデコボコを研磨して慣らす。

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そしてアルミL字プレート!
何や言うたらすぐアルミ使うなトーンガレージ(笑)
いやいや今回はアルミにせざるを得ない理由があるのですよ。

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トレモロスプリングザグリ底面が下り坂になっているって事は当たり前だが角は90度では
ない。
なのでその角度に沿う様にアルミを曲げなければならない。
まずはバイスでゆっくり慎重に圧力を掛けたがある程度のところで割れた…
折れ角のところで千切れる様に割れた。
更に慎重にやり直したが2枚目も割れた…

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なので3枚目はプラハンマーで叩きながら角度変更を試みるも…
均一な角度変更にならず。まぁ予想はしてたけど。
バイス作戦の様に割れはしなかったが自分の魂が折れた。

なので4枚目はバイスで軽く角度を変更する程度で「妥協」した。
気に入らないが妥協した。
と言うかボディーへしっかりビス止めするから多少密着してなくても強度は保てるとの
結論に逃げた…

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仮組みじゃじゃ~~ん!

 お分かり頂けるだろうか?
弦テンションに対抗する最小のスプリングテンションさえあればトレモロ角度はM6ビスの突き出し量で
調整可能!
つまりチューニングしては微妙にスプリングハンガーを調整してのトレモロをボディーにと平行にする
面倒で手間の掛る作業が不要。
トレモロスプリングの主な役割はアーミング時のテンション調整のみとなる。

M6ビスの当たる箇所のみアルミが有れば良いんじゃない?と思われた貴方、正解です。
お客様は今後トレモロバックパネルを外して使うので「何かしらのカスタム痕」が見えて欲しい
との事でしたのでワザと端から端までアルミを入れた。

強度を考えればステンレスでやりたかったがステンレスは硬過ぎて角度調整が出来ない。
そして後述の打撃音対策によりステンレスの強度は意味が無くなる。
試行錯誤段階で取り付け角度に自由のある小型の蝶番を使う事も考えたが
ジョイント部の出っ張りでM6ビスの当たり具合が見えないので却下。
結果アルミで良かったかなと。

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次なる作業の為に仮組みをバラして一息ついた秋の夜、
やっぱり木部丸出しが気に入らなかった…
腹減ってたし早く家に帰りたかったが…
塗った。筆塗りタッチアップだけど。

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そしてずぅ~~~っと気になってはいたが肝心なところの加工は甘いくせに
トレモロバックパネルの落とし込み加工は塗装後に施工したのかパネル落とし込み部の
角がビシッと垂直エッジ出てて指の腹で撫でると痛いぐらい。
今後パネル無しで使われるお客様の事を考えて角を少し研磨して面取り。

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そして次なる難題へ挑む。
お客様の要望でアームダウンからの復帰時、M6ビスがアルミに当たる「コンッ」ってな
打撃音は何とか対策して欲しいとの事。
普段何かしらを挟み込んで面と面で動きを止める時には厚さ0.5や1.0ミリのゴムシートを
貼る。
だが今回は面vs尖ってはいないが面では無いM6ビスの先端だ。
薄いゴムシートは調整時にM6ビスを回せばあっと言う間に破れてしまうだろう。

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なのでホームセンターをハシゴしてようやく見付けたこのアイテム。
苦労して探して見付けたのに別件で作業机の中を漁ってたら以前別のアイデアで使用した
残りが出てきてちょっと凹んだ…

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このグニャグニャしてホールドし難い物体をある程度短くカットしてからペーパーで慎重に
研磨する事…失敗を繰り返し1時間(笑)
ようやくベストな長さに調整出来た。

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装着するとこんな感じ。

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本体に組み込むとこんな感じ。

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ブリッジ角度調整後のM6レンチ差し込み部の出っ張り量はこんな感じ。

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お客様にお渡し用の六角レンチの長さを調整して

遂に完成!!

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いやぁ~キツかった。
普段の徹底的にやるシリーズなんかも作業は大変なれどゴールの形が見えているから
頭を使うのは作業段取りだけ。
今回はゴールの形が全く見えない所からのスタートだったので大変でした。
今年は絶対に倒れないスタッド等のワンオフ作業が少なくてあまり頭を使ってなかったから
アイデア発想回路が鈍ってたかも。

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ちなみに打撃音吸収キャップの効果は絶大。
しかしキャップ素材の反発力の変化によりアームダウンするとキャップの容積が元に戻り
アルミに当たるとへしゃげる。この量が毎回安定している訳ではないので本来の
がっつりアームアップ方向への動きを止めDチューナー使用時のチューニングを安定させる
目的へはちょっと不満の残る完成度だった。
これは今後キャップ素材が硬化してある程度安定するのか、もしくはお客様が打撃音を
許容しチューニングの安定を優先してキャップを外して再セットアップするか。
常連様なので状況を見ながら更に完成度を高めたいかと思っています。

スプリングキャビティー底面が下り坂になっていなくて均一にフラットならM6ビスの当たる作用点を
もっとトレモロスプリング側へ近付ける事が出来るのでより一層効果は高くなると予測してますが…
上手くいけば弦交換時のトレモロ外れも無くなるのかも??
誰か人柱になるギターを作業させてもらえませんか?(笑)
あ、年が明けてヒマになれば自分の実験用ギターで試してみるか。ヒマになればね…


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80年代アリア PE-R100を2本同時進行で徹底的に作業編

 2018-12-01
久々の更新になります!

何かとバタバタしているうちに今日から12月…正直「え?もう年末??」って感じです…

今回は80年代初頭のアリアPE-R100を徹底的に作業させて頂きました。
2本作業依頼頂きましたが画像下のチェリーがシリアル的に81年?
メタリックレッドがポジションマークの形状変更から83~84年以降のモデルになります。
いわゆるジャパンヴィンテージになりますが当時はフェンダージャパン以外のメーカーは
さほどシリアル管理が行き届いていたわけではないので正確な製造年の確定は難しい…
このPE-R100も初登場は82年?のはずですがチェリーはシリアルで判断すると81年製。

今回のブログアップではチェリーを「兄」、メタリックレッドを「弟」と表現します(笑)


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お客さんご来店時のチェック作業に伴う分解でいきなりつまずく…
コントロール、トグルスイッチのパネルが中々取れない。
コントロールはジャック外して指を突っ込んで、トグルスイッチはスイッチ本体でパネルを
押し下げて何とか取れた。

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ボディー形状と同じカービング加工木製パネル。
経年変化でパネル自体が膨張・変形しているので中々取れなかった。
後ほど整形研磨して普通に外れる様へ加工しないと。

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兄のPUは裏面に75の表記有り。

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弟はMMKの刻印。

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兄のシリーズ・パラレルスイッチは劣化が激しいので交換。
今回も「いつも通り」電気系はフルにカスタムCTS、S.CRAFTで組み上げます。

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LP汎用が微妙に合わなかったので専用のボディーマスキングシートを作って
いざフレット交換へ!
兄は順反りロッドほぼ締め切り、弟は6弦側順反り傾向強し、1弦側逆反り傾向のネジレぎみ
なので兄弟共に指板修正はかなり重要な作業になります。
この作業期間中は比較的天候が安定してくれて助かった!
普段と比べれば多めに指板を削って修正する必要が有ったのですが変な動きが出なかったのは
木材のグレードが良いし当時しっかりシーズニングされてから製造されていたのかと。

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まずは兄のフレット打ちまでが完了。

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そのまま弟に取り掛かろうかと思ったが一度感覚をリセットすべく
ギブソンLPへ着手。
有る意味気分転換になるか?なんて考えていたがこのLPも徹底的に作業する必要があったので
結局段取りが遅れるだけであった(笑)
でもこのLPはオーナー様の思い入れが詰まった1本だったので
「これ以上の作業は必要ないだろう」と思える程にやりきった。
おかげで気分転換と言うよりはこのPE兄弟への作業意欲が高まった。

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その勢いで弟も仕上げる。
これでようやく兄弟揃ってフレット周りの作業が完了!

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さて、ボディー側である。

コントロール内には既に導通が無いが導電塗料が塗られている…

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が、PUザグリ内は塗られていない。

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なのでコントロール塗り直し、PUザグリ施工、有線で各ザグリを繋げてアーシング。

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カスタムCTS、お客様お持込みのコンデンサーを使って配線作業完了。

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パネル類も整形研磨で普通にはめ込み、取り外しが出来る様になった!

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さぁいよいよナット作って本仕上げに入るぞ!

って気合いが入る中、何故かフェンダーストラトを作業する(笑)

いや~ネック外れるってフレット周り作業する分には本当に嬉しい…

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おっと難敵の存在忘れてた!(実は難敵だけに後回しにしていた…)

オクターブ調整ビスに相当なサビの入った兄のブリッジである。

当店の常連様は私が茶サビの入ったビス類を早め早めに交換する事をご存知だと思う。
場合によっては作業内容、お見積り金額に含まれていなくとも交換する。
それがどう言う事かが今回ご説明出来るかと。

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本当に軽く、かるぅ~くビスを外す方向へ回しただけでポロリと折れた。
茶サビは浸透するにつれ確実にビスの強度を落とす。
今回はビンテージなのでサビてて当たり前だが普段使いのギター・ベースで
ビス類に茶色のサビが出ている場合はなるべく早めの交換をお勧めします。

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サドルに残ったビスを外すのも結構苦労します…

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今回ご依頼頂いたお客様はジャパンビンテージの達人なのでこのサドルビスの交換品も
お持込み頂いておりました。
まずは交換ビス=元ビスと同じピッチのタップで崩れたビス溝とサビの除去。

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ちなみにブリッジ本体裏には兄弟共に1979の刻印有り。

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ブリッジスタッドとの固定用イモネジも溝が崩れていたので交換。

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お持込みのM2.6のビス、ナットを使ってブリッジ組み上げ完了。
六角ナットもお持込み品ですが本当は袋ナット(車の純正ホイールナットみたいなヤツね)
を使いたかったが小さい袋ナットはM3からしか無かった。
オクターブピッチ調整がスムーズに出来ながら妙な共振が出ない絶妙なトルクが掛った
ところで六角ナットとビス接合面に金属用接着剤を極少量流して共回する様に加工。

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弟のブリッジはさほど劣化していなかったのでクリーニング研磨とスタッド固定ビスを交換。
これで全て準備は整った。
いざナット製作とセットアップ作業へ着手!

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完成!
…結構悩みました。セッティングに。
元々生音の高域が強かったので中々音に膨らみが出ない。
でも弦テンションを僅かに緩くして中域に振ると高域がそれ以上に丸くなる…
まず兄のナットをプレイアビリティー優先で作ってそれが分かったので悩みながら
ナットを作り直し。合計兄のナットは3個作ってようやく高域のヌケと中域の膨らみの
バランスの取り方が見えた。
弟はそれを参考にセットアップ。

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同じモデルであるこの兄弟。
でも兄は典型的なUシェイプのネックに対し弟は後年流行りになる薄めのUシェイプ。
塗装も弟は厚めのメタリックなので当然サウンドキャラクターは違う。
個々の良さを引き出して組むには実は同時進行作業はリスクが高い。
無意識のうちに最初に組んだ方へ2本目を近づけようとしてしまう。
なので兄を完成させてから一度感覚をリセットさせるべく…

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ギブソンFVのフレット交換。
これまたやっかいな1本だったので完全に感覚はリセット出来た。

最近2本同時進行の時は今回の様な感覚リセットの気分転換作業を挟む様にしている。
ちなみに1本だけの作業の時は「完成!」となってもその時点でお客様へ作業完了連絡は
入れない。
短くとも翌日までそのまま置いてから感覚がゼロになったところで改めてセッティングを
チェックする。その時点で「何か違うな…」と感じたらナットの作り直しや大規模なセッティングまで
やり直す事がある。
もの凄くロスが多いが「徹底的にやるシリーズ」は毎回自分が納得出来る所まで追い込む
様にしている。
もちろん徹底的シリーズは工賃も高くはなる。でもお見積もり金額は越えない。
毎回工賃以上の結果を提供はしているつもりではある。


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ご来店予約のお願い

 2018-10-26
今週末、来週連休あたりが学園祭のピークですか?
本番前クイックリペアのご用命が増えており、感謝しております。
ここで皆様へお願いがあります。
当店は私一人で運営している都合上、ご来店は予約制とさせて頂いております。
ご来店前には必ず電話、メール、FBメッセンジャーでの予約問い合わせをお願いします。
突然ご来店頂いても対応出来ない時もありますので何卒ご了承願います。

※本文と↓画像は関係ありません。
当店お客様の上質なジャパメタ新作CDです。

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フレット入荷のお知らせ

 2018-10-23
当店主力フレットであるJESCAR #55090の在庫切れにより
一時フレット交換の受付を制限させて頂いておりましたが
ロールで入荷しましたので現在は通常ペースで受付しております。
お急ぎ納期をご希望でご期待に沿えなかったお客様方、申し訳ありませんでした。
皆様のお問い合わせお待ちしております。

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ピックアップ下の反発素材について考えてみる編

 2018-10-12
梅雨明けから続いた怒涛のフレット交換祭りもようやく終わりが見えてきました。
ご依頼頂いた皆様にお礼申し上げます。
とは言え今からの季節が一番作業には向いてるんですけどね。

さて、久々のブログ更新になります。
正直最近フレット交換ばっかりだったので苦し紛れのネタになりますが(笑)

意外に多いボディーへPU直止めのギター、ベース。
ジャズマスターにジャガー、ソロイスト系、ジャズベにプレベetc。
そしてそのほとんどがPUの固定テンション確保の為にウレタン系のスポンジが
PUとボディー間に挟まれています。
が、ウレタンの反発力は持続性が無い。
下のジャズマスター然り大体がへしゃげて反発力が無くなっています。
ヴィンテージに至っては変質してラスクの如くカリカリサクサクか
溶けてペタペタのコールタール状になっている事も多いです。←取り除くの毎回大変…

PUの高さがベストな位置で反発力を失っているのであれば構わないのかもしれませんが
ネック調整を含むセットアップ時はPUの高さをお預かり時より上げたい時も少なくありません。
そんな時にへしゃげたウレタンは交換するしか手が無いのですが…


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交換時には今までも片面に両面テープの付いたウレタン素材を使ってきました。
でもいずれ反発力を失う素材を使う事=自分が設定した高さよりもオーナー様が
PUの高さを上げたい時に反発力が無くPUのグラつきが出る可能性が高い事。
それが分かっていながらウレタンを使う事に長年違和感が有ったんですね。


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で、最近はウレタンに代えてスプリングを試しています。(勿論お客様ご了承のうえで)


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今のところギターからベースまでPUの形状を選ばず万能に使えるスプリングは見付からず、
毎回ベストな太さ、テンションを持ったスプリングを探して金物屋をウロウロしています。
これが結構難しく悩むんですよ。
テンションが緩ければPUの固定力不足やストリングフォニックの原因にも成り得るので。
もちろんマックスに縮めた時の最低長も重要。

更にスプリングの位置固定が難しい。
今のところは塗装に影響を与えない材質の両面テープで固定しています。
本来ならスプリング径の穴をボディーに落とし込む木工加工を施したいところですが
そこまでやるとなると工賃上げざるをえないしね。

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ボディー側でスプリングの位置出しが難しい場合はPU裏面に付ける事もあります。
ジャズマスターやベース類でアーシングプレートがある場合はボディー側の加工は
現実的では無いな。

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スプリングも反発力の低下は少なからず有るのでしょうがウレタンよりは圧倒的にマシなはず。
指でPUを押し下げても…

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指を離せばPUが元の位置に戻ってくるこの快感(笑)
もちろんウレタンでも新品へ交換してしばらくはこうなりますが少しでも時間が経ったウレタンで
は戻っては来ません。

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PUをガッツリ固定して以後全く動かなくする目的の時には今まで通りウレタンを使うでしょうけど
今後普段のPU交換の際や徹底的に作業するメンテナンスご依頼時にはウレタンに代えて
スプリングでセッティングしようかと。
確かGOTOHだったかな?ベース用のアーシングプレートにウレタンが付いててウレタン内に
スプリングが仕込まれている物を見た事が有る。
あのスプリング仕込みウレタンだけ売ってくれたらいいのに(笑)

今のところ上記内容で組み上げたお客様からハウリングやストリングフォニック発生の報告は
ありませんが更にベストなスプリングを求めて今後も金物屋をウロついてみようかと思ってます。
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【臨時休業のお知らせ】

 2018-10-02
明日3日(水)は所用の為、臨時休業とさせて頂きます。
明後日4日(木)は通常営業致します。

21号、24号、そして25号と台風が続きますが皆様へ被害の無い事をお祈りしております。

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【夏季休業のお知らせ】

 2018-09-14

下記日程にて遅めの夏季休業とさせて頂きます。


15日(土) 休業
16日(日) 定休日
17日(月) 祝日定休
18日(火) 休業

19日(水)より通常営業致します。

休業期間中、お急ぎのお問い合わせ等はメール、Facebookメッセンジャーでお願いします。


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GIBSON 近年モノ Hummingbirdピックガード剥がれ⇒Montreux ハミングバード用PGへ貼り替え編

 2018-09-10
台風21号来襲、そして停電…作業段取りパンパンに詰まってたのに停電…
もう勘弁してよ…なところに北海道地震。
両災害にて被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
トーンガレージは停電も復旧し、大した被害も無く通常営業出来る事に改めてありがたみを感じております。


久し振りにピックガード剥がれの作業について書いてみます。

以前2015年に「このブログ」を書いてから症状の程度に差は有れど結構な本数作業させて頂きました。
流石にギブソンさんにもピックガード剥がれのクレームも多く入っているだろうし何せ3年以上経っている。
最近はピックガード剥がれのご依頼が無かった事からとっくに素材が変更されて改善されているのだろうと…
思い込んでた。

やっぱりギブソンさんは流石だった。

久々にご依頼頂いたピックガード剥がれ。

今回も2015年と同じくハミングバードだ。


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中々見事な剥がれっぷりだ。

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そう。2015年と素材は全く変わっていない…
エナメル?質なグニョグニョのピックガードだ。

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今回は2015年と違い、お客様と相談のうえモントルー社より発売されたハミングバード用ピックガード
へ貼り替えを行います。
少しお値段が張りますがハミングバード用以外もラインナップされていますので
気になる方はこちらをご覧下さい。


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2ミリ厚のアクリル素材製なので当たり前だがグニョグニョではない。

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裏面には両面テープが貼ってある。


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まずはグニョグニョの剥がれた箇所を指で押しながら元位置をマーキング。
本来ならこの時点でモントルー製をあてがってサイズチェックをしなければならないが
どうせグニョグニョは素材自体の縮みも剥がれの原因の一つだろうから現状のサイズ比較は
無意味だと判断した。

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2015年当時と同じ安物ドライヤーで軽く熱を当てながらグニョグニョを剥がしていく。

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両面テープが残る事なく綺麗に剥がれました!

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剥がしたグニョグニョ。
これだけ曲げても大丈夫(笑)
つーかアコギってトップ板の振動が重要ですやん?
そこにこれだけ柔らかいモノ貼るって神経が信じられない。
そりゃピックガードなんて狭い面積だよ。
気にするなって言われりゃそれまでなんだけど…

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今回は指板クリーニング、フレット研磨、サドル底面を削っての弦高調整作業もご依頼
頂いておりましたのでこの段階でマスキングしてネック側の作業を先に行いました。

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さて、本番。
マーキング位置に合わせてみたところサイズ感はバッチリ!

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貼り付け完了!
気温の高い季節でもありますのでこのまま一晩置いて両面テープをしっかり固着させます。

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翌日。
弦高調整作業、セットアップを行って完成!
晴天下で写真撮ると別物のギターみたいな色合いになってしまった(笑)
ヴィンテージの赤みを帯びた物より少し黒・茶っぽいピックガードだが鳥さんプリント部を含め質感は高い。

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2015年当時のブログは
「なぁギブソンさん、コレはヤバいんじゃないですか?」なメッセージ的意味合いを持たせて書きましたが
もう素材が改善される事に期待するのはヤメます(笑)
グニョグニョを色々手を尽くして貼り直しても再発の可能性は有るわけで
完全なる「修理」となるとこのモントルー社製への貼り替えが確実ですかね。

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【停電復旧のお知らせ】

 2018-09-06
先ほど停電より復旧致しました!
表向き定休日の木曜ですが本日より通常営業再開致します。

未だ通勤路の幹線道路の信号、コンビニも停電が続いておりますが、懸命の復旧作業に従事していらっしゃる
電力会社の皆様に感謝致します。

また本日未明に発生した北海道の大規模地震はまだ被害の全容が判明しておりませんが
皆様のご無事と被害の少ない事をお祈りしております。
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【停電による業務変更のお知らせ】

 2018-09-05
この度の台風21号により社屋に被害はありませんが付近一帯が停電しております。

停電復旧まで下記の通り業務内容を変更致します。
ご了承下さい。

・営業時間 午後5時まで
・リペア受付 音出しチェック、ハンダこて使用の配線修理等のクイックリペアは
お預かり対応のみとなります。

※停電により固定電話が繋がりません。お問い合わせ、ご来店予約はお手数お掛けしますが
メールかFacebookメッセンジャーでお願いします。

復旧しましたら改めてお知らせ致します。

被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
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Jackson Randy Rhoads Anniversary 1992 フルメンテナンス編

 2018-08-31
久々のブログ更新になります。
梅雨明け以降、前例の無い酷暑の中、多数のリペアご依頼有難う御座いました。

さて、今回は久し振りにレアな1本を作業させて頂きました!

Jackson Randy Rhoads Anniversary 1992!!
ファーストオーナー様が大切に保管されていた美品をフルメンテナンスでお預かりさせて
頂きました。

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ちなみに「コンコルドヘッド」の名称の所以って知ってます?
なんて言う自分は以前今回のオーナー様とは別のランディー激アツなお客さんから教えてもらったんですけどね。
ランディーローズって本当に大きな影響を後世に残してますよね。
超初期のデカロゴです。

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同時期にUSAより同じく白にピンストライプ入りではあるがフロイド付き、ブラス製ロッドカバーの
リミテッドが出ていたがやはりこの頃のランディーと同スペックでなければ意味が無いと思ふ。

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ここで本題に入る前に皆さんにお願いがあります。
毎回この類のレアなギターの作業ブログを書く度に
「このギターは販売しているのか?」等のお問い合わせを頂きますが
当店は工房です。当ブログも中古販売店の商品紹介ブログではありません。
販売している商品はカテゴリーより店頭販売ページをご覧下さい。
中には「オーナーの連絡先を教えてくれ。売ってもらえるか交渉する」等の
無茶を言われる方も居ます。
当店は絶対にオーナー様の個人情報を漏らす事はありませんし
その手の馬鹿げたお問い合わせに対応するつもりも御座いません。

毎回作業紹介ブログは今回のRRを含め全て作業完了後、オーナー様へ返却も完了後に
許可を頂いた上で書かせて頂いております。
ほとんどの皆さまへは説明の必要は無いと分かっておりますが改めて当ブログのスタンスを
説明させて頂きました。


さて、本題へ戻ります。

今回はオリジナルスペックをなるべく維持しつつのフルメンテナンスをご依頼頂きました。
したがって交換したのはガリが出始めていたジャックぐらいです。

PUを外す。
フロントはスタンプが消えてしまっているがジャズ、リアはディストーション。
当然長足期のダンカン。
少しPUの固定にグラつきがあったのでこの画像を撮影後、押しバネのテンション回復、
PU下へのウレタン埋設でグラつき解消、PUがっちり固定作業を施しました。

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しかしキレイなRRVだ。
お約束の箇所に目立つダメージが無い!

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ボディー裏側。
トレモロバックパネルの6穴とサスティーンブロック弦通し穴の辻褄が合っていないので
弦の抜き差しに問題があるがこれがオリジナルなので良しとする(笑)
ちなみにこの症状はシンクロナイズドトレモロの源流、フェンダーの50年代後半~60年代前半の
ヴィンテージにも見られる。
そう。辻褄が合わないのがある意味正解なのだ(笑)

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トレモロバックパネルを開ける。
お…6弦側のハンガービスが折れた上に開け直しされている…
思い出せば同じ症状のシャーベルMODEL6を直した事あるな…
頼むで中信…って言うてもしょうがないけど。
そう言えばあの白のMODEL6のオーナー様はHR期のゲイリームーア専門家だった。
うっかり「VIXEN思い出しますわ~」って言うたら不機嫌な顔してはった…

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配線周り。
お世辞にもキレイとは言えないが各ポットの接点クリーニング、ダンカンのアース経路が
剥き出しでホットラインに接触しそうになっていた箇所とぱっつんぱっつんのトーンコンデンサーは
手を入れておきました。
この頃の国産ポットは本当に良い。耐久性が素晴らしい。
コレより一世代前の刻印メイドインJPのポットは完ぺきやった。
近年の国産ポットは全く使う気がしない…アレはホンマに国産か??

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これぞランディーなトグルスイッチは接触不良等見られなかったが保険で接点クリーニング。
このトグルスイッチも当時の国産だから今も大丈夫なんだろうな。

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セットアップ完了!
ストレートなアームバーがカッチョイィです!!
つーか白のギターの画像をコンデジで撮るのはホンマ難しいです…
次からはめんちゃいけど一眼使います…

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ようやく朝晩は少しだけ涼しさ?を感じる様にはなってきましたが
皆さま水分補給・体調管理にはご注意を。
って言ってる自分は先日涼しかった夜に「冷んやりジェルマット」を敷いたまま寝て
朝起きたら頭痛でした(笑)


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お盆期間の営業について

 2018-08-09
お盆期間の営業は下記になります。

11日(土) 祝日休業
12日(日) 日曜定休

13日~通常営業。

13日~はご来店予約が混みあう可能性が御座いますので早めのご連絡をお願いします。

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酷暑お見舞い申し上げます。

 2018-07-25
連日尋常ではない暑さが続きますね。
厳しい暑さの中、ご来店頂きました皆様に改めてお礼申し上げます。

現在フレット交換等、比較的時間の掛る作業のご依頼が増えてきております。
少し気が早いかもしれませんがお盆休み頃までの納期をご希望のリペアをご検討の方は
なるべく早めにご相談お願いします。
クイックリペアは随時受け付けております。

それでは皆様くれぐれもご自愛下さい。

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もはや多用しているのは楽器業界だけか?エレアコユーザー必見9V角型乾電池、006Pのお話編

 2018-06-20
今回は9V角型電池について書いてみます。
と、言うのもこの9V電池に関するリペアのお問い合わせも結構多いので。

この006P型と呼ばれる9V電池。
最近は電気屋さんやホームセンターの電池売り場でもかなり肩身の狭い存在になっていますね。
このブログを読んで頂いている皆様にはお馴染みの電池でしょうが楽器関係以外にこの電池って使います?
出番無いですよねぇ~そりゃ売り場でも探すの苦労するよねぇ~~普通の人には必要無いもんねぇ~~~

楽器屋では画像真ん中のプロセルはよく見掛けますね。
洋モノ機材でデフォで入っている事の多いプロセルのマンガン仕様、デュラセルは
店頭販売はほとんど見掛けない。通販サイトには有るらしい?が。
デュラセルの006Pは見た事無いが単3単4はコストコで山ほど売られているから向こうでは
相当幅を効かせている電池メーカーなのでしょう。

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で、この006Pでどんなお問い合わせが来るかと言うと圧倒的に多いのが
主にエレアコユーザーからの
電池ボックスに入らない。入れたら抜けなくなった。
です。
下の画像を見てもらえれば分かりますがブツにより微妙に大きさが異なります。

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実測での高さ(端子除く)と厚みは以下の通り。

富士通アルカリ 高さ45.7ミリ、厚み16.3ミリ
プロセル 高さ43.9ミリ 厚み16.5ミリ
デュラセル 高さ43.6ミリ 厚み16.8ミリ

数値上では富士通とプロセル&デュラセルで大きくとも1ミリ程度の差なので
あまり問題が無い様に感じますが電池ボックスに入れるとなれば話は変わる。

まずは国産メーカーのエレアコの電池ボックスでテスト。
当たり前だが富士通は問題無く入る。

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富士通より高さが短く少しだけデブなプロセルも問題無く入る。

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次に問題の洋モノ。
テイラーのES-2プリアンプ純正電池ボックスでテスト。
デフォルトで入っているのはデュラセル。
したがってほぼ同サイズのプロセルも問題無く入る。

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が、

富士通は全く無理。
力技で押し込めば入るかもしれないがおそらく電池ボックスが割れる。
もしくはギター本体側へ入らないだろう。

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ちなみに上記テストは一応名前の通った電池で分かり易くサイズの違いを表現してみたが
結論から言えば洋モノには洋モノの電池、国産は割と何でもOKって事である。

ちなみに電池ボックス挿入トラブルの問い合わせで多いのが

某100円ショップのオリジナルブランド。
楽器屋で100円ぐらいで売られていた電池。
エネループ等の充電式。

である。
それらは今回の3個よりも明らかにサイズが大きめなので電池ボックスに入れる際には要注意だ。
電池ボックスに入れ難かったりギター本体側へ入り難い場合は絶対に無理に押し込まない様に
買う前によく電池を眺めて欲しい。角が丸めで全体的に膨らみぎみなら要注意。

ギターメーカーによって対応は異なるだろうが基本的にエレアコの電池ボックス単体や
純正プリアンプ一式は販売設定が無い。
また中古で買った古いモデルで製造終了より時間が経っていればメーカーへの修理依頼でも
電池ボックスの入手は不可能だろう。
なので電池ボックスの破損が取り返しのつかない結果になるかもしれない。
また中古購入の際はアンプから音の出る状態で電池ボックスを軽く押してみて電源の接触不良が
無いかもチェックした方が良い。

皆さんの中には「こんな事当たり前でしょ。何で今更書くわけ?」と思われる方もいるかもしれない。
でも人間、魔が差す時があるんですよ…
「お?もうちょい押したら入るんじゃね?」
そんな魔が差したお客様よりリペア依頼の連絡が入るんです…


と、まぁ書いてはみたものの電池ボックスではなくバッテリースナップに繋ぐだけで
電池収納スペースに余裕がある場合はアルカリ・マンガンの違いには注意が必要だが
特にサイズに神経質になる必要は無い。
エフェクター等の電池交換が頻繁な用途は電池よりもバッテリースナップの質に気を使って欲しい。

ここまでの電池ボックス挿入時注意喚起的な内容だとウチのブログっぽくないので
もうちょい深入りしてみる(笑)

実は006Pには構造上2種類存在する。

形式上は積層型電池、構成電池と呼ばれる006Pだが
とりあえずデュラセルを分解してみる。

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単4サイズの電池が6本直列になる様に配置されている。
1.5V×6=9Vである。1.5Vが6本で構成されている構成電池と言う事になる。
ラジコンや電話子機等の充電式バッテリーなんかと同じ類になる。
富士通も分解してみたが同様の構成電池だった。机の中に転がってたパナ製も構成だった。

今回は手持ちの006Pには無かったが1.5Vのボタン電池が6個縦に積まれた
積層型もある。
片っ端から手持ちの006Pをめくってみたがボタン6個は無かったのが無念。
画像を載せて違いを説明したかった…

結局両者はあまり厳密に区分けされていない様でざっくりと言えば積層、構成どちらの
呼び方も正しいかもしれない。

↓ の6LR61が電池内部の構成を表している。

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単4サイズ6本とボタン電池6個縦積み。
どちらが性能に優れているのか等は個人的にあまり気にしていない。

が、コストコで売られている単3単4のデュラセルは安くて飛びついた事が有ったが
液漏れが酷かったのでデュラセルは全く信用していない(笑)
それが始まりなのかもしれないが頻繁に電池交換しないギター関連プリアンプ類、
リモコン類にはなるべく国産ブランドの電池を入れる様にしている。

ついでにもうちょい脱線してみよう。
もし液漏れしてしまった場合、まずはあの宇宙人の血液の如く緑~青~白の物体を
素手で触れずに綿棒や歯ブラシを駆使して取り除く。作業中目に入らない様にも注意が必要。
液漏れ現場から電池接点が外せる場合は何らかの容器に「お酢」を少量溜めて15分ほど浸け置き
すれば完全に取れる。
ただし接点のメッキも剥がれ落ちるので事後はグリスを薄く塗布する等の腐食対策が必要。


話を戻して006Pで言えば個人的にはプロセル一択だ。
長年仕事で多用しているがトラブルが一度も無い。
アルカリだけあって電圧も安定しているし。
難点は…値段だ。
デザインは現行のバンブルビーみたいなのより昔の地味な黒赤白の方が好きだ。


今回はネタ切れバレバレの長文にお付き合い有難う御座いました。
最後に一番お伝えしたい事。それは
電池廃棄時の絶縁だ。
地域、自治体によって廃棄乾電池の扱いは異なるだろうが当店では普通ゴミに
指定されている。(事業所なので業者に収集依頼している)
どんな廃棄区別かは皆さんにお任せするが+-の端子は必ず絶縁して下さい。
マスキングテープだろうがガムテープだろうがセロテープだろうが何でも良い。
捨てた後、金属体に端子が触れてショートすれば発熱、最悪は爆発、火災の原因に
成りえるので。
単1~単5、リチウムイオン等のいわゆる筒型電池は頭とお尻の両方を!


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今年の梅雨は雨は降るけどそんなに湿度と気温が上がりませんね。
過ごし易いですね~今のところは。
雨は梅雨だけに我慢するが地震はもうイヤですわ。

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トーンガレージは被害ありませんでした。

 2018-06-18
今朝の関西を襲った地震、トーンガレージは震源地に近いものの
建物、機材、陳列ギター含め何も被害はありませんでした。
ご心配、お心遣い頂きました皆様、本当に有難う御座いました。
また被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
本日は余震警戒、自宅片付けの為に臨時休業とさせて頂きます。
明日からは通常営業致します。

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ERANAN Kurt James モデルをレストアする Dr Mastermindって知ってる?知らんよなぁ…編

 2018-06-02
Dr.Mastermind
Kurt James
ERANAN カートジェイムスモデル


これらのキーワードで「あ~懐かしい~」と思われる方はアラフォーで若かりし頃には毎月YGを買って
広告欄までしっかり目を通していた事だろう。またはマニアックなシュラプネストとお見受けする。
90年代前期頃、イシバシ楽器がオリジナルブランドとして展開していたERANAN。
とは言えカートジェイムスモデルぐらいしか記憶に無いのだが。
個人的に印象が強く残っているのはバナナヘッドのモデルだった。

おおよそ実機を作業する事は無いと思っていたカートジェイムスをお預かりさせて頂きました!
バナナヘッドのモデルではなく最初期モデル。確か本人のアルバムジャケットのデザインだったかな?
絵画調のペイント(フィルム)トップである。
お預かり時はほとんどパーツが付いていない状況。
今回はレストア意識を強くもって作業します!

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まずはぺったんっこに減ったフレットを交換。
ネックグリップは1弦側が薄めの左右非対称グリップ。そして1弦側のみ浅めのスキャロップ。
残念ながらこれらがオリジナルスペックかは不明だがグリップ面の塗装具合を見る限りでは
オリジナルの可能性が強い。
左右非対称グリップは90年頃に市場へ拡がったMUSICMAN EVHでメジャーになったので
もしこれがオリジナルスペックなのなら先見の明があったと言えるだろう。

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指板の汚れも研磨して少し落とした。

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フレット周りの作業と平行してボディー側も進める。
電気系はCTSポットに国産VLXレバースイッチ。
何故CRLレバースイッチを使わないかと言うとオリジナルの国産サイズのレバースイッチノブが
残っているのでそのノブにサイズを合わせる為。

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欠品していたコントロール裏パネルはアクリルで削り出して治具を作成。

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黒のツヤ消し1Pで製作。
って文章で書くと短いけど削り出しの治具を作るのがかな~り大変。

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コントロール系を一通り組み終わったところで今度はPU。
今回マウントするのはコレ↓だ!!
レストアの概念からは離れるがシュラプネル概念では正論なPUだ。
コレに黒のPUカバーを付けるのは若干気が引けるが仕方ない(笑)
HS-3やYJMの様な2層構造シングルコイルサイズハムではなくシンプルなシングルコイル。
が、
直流抵抗値はリアが約20kΩ、フロントが約15kΩとディマジオFS-1を彷彿とさせる。
FS-1の様に限界ギリギリぱっつんぱっつんまでコイルは巻かれてはいない。
肝心のサウンドはトリロジー~を名乗るには少し高域がキレイに出過ぎている気はするが
シュレッド系には扱い易い太さである。
ただし言うまでもなくハイパワー=ハイノイズではある。
音作りのセンス、演奏しない時のボリューム操作にテクニックが求められる。

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お次はブリッジだ。
元のフロイドは使える状態では無い。
サドルが最前まで出っ張っているのが気になる…

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お客様お持込みのフロイドローズに分厚いブラス製サスティーンブロックを装着して
組み込む。

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フレット周りの作業も完了して仮組み。

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オクターブピッチを取るとサドルがかな~り前方へ張り出す。
どうやらブリッジ位置が適正ではない様だ。
元ブリッジのサドル位置はある意味正しかったのだ。
ブリッジ本体が2~3ミリ前方=ネック側へ来ればキレイニ収まるのいだが…

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が、1弦側のブリッジ後ろ端には既にザグリが顔を覗かせている。
これからブリッジが前方へ2~3ミリ移動すれば完全にザグリ丸見えになってしまう。
なのでレストア重視の今回はブリッジ位置には手を付けない。
サドルが出っ張るもオクターブが合うなら実使用には問題無いので。

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今回はサラッと短めに書いてはみましたがPUが導電塗料の塗られた狭いザグリに干渉して
短絡(アースに接触)のため音の出ない時が有ったり最後の最後で1弦ペグボタン(ペグのツマミ)
が真っ二つにパカッと割れて普通の接着剤では中々くっつかなかったりと工賃には反映されていない
いつも通りの苦労と難儀が有った事をここに記しておきます(笑)

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マスターマインドは疲れる(笑)ので久々にRoommel 聴きながら作業してました(笑)
Rommel も結構疲れるから最終的にはこれまた久し振りのXはVビジョンを聴いて
更に疲れたと言う(笑)
と、まぁマニアックな締めですがもうエェ歳のおっちゃんになってもうたなぁ…
若い頃はDOOM聴きながら寝れたのに。

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アコギのブリッジアース加工 Taylor ES-2搭載機種編

 2018-05-19
久し振りにアコギのブリッジアースについて書いてみようかと。

歪ませて弾く事の多いエレキと違ってPUやプリアンプ搭載のアコギでも
製造段階でブリッジアースが施されている物は少ない。
「歪ませないからノイズはあまり気にならないでしょ?」な考え方が未だに一般的なのか?
確かにグランドシフト、フェイズシフト等で軽減される事もあるのだが…
根本的な解決にはブリッジアースを施すしかない。

今回はES-2搭載のテイラーで作業を行いました。

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エンドピンジャックやプラグを素手で触れるとそれまで出ていた「ぶぃ~~」や
「じぃ~~」な感じのノイズが嘘みたいに止まりますが
コレをエレキと同じく弦ミュートの状態でピタッと無くします。

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従来ES-1の頃のテイラーはオプションパーツでブリッジアース用プレートの設定がありましたが
ES-2になってからは無くなりました。
「何で??」って思ってはいましたがその謎が明らかに…

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ES-2はコンタクトタイプであったES-1と違い、ブリッジサドル横、弦穴手前に
3本の支柱が貫通する形で取り付けられています。
これが3分割出力調整機能を持ったES-2の大きな特徴でもあります。

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支柱が弦穴に近いので従来型のアースプレートが使えない。
なので弦穴から前面までの距離の短いプレートが必要になります。
その為に新たな金型等の製造工程を見直す労力、コストとブリッジアースに関わるノイズの
クレーム数が合わなかったのかもしれません。
でも実際にノイズは気になるし施工依頼も多いのですが…
(↓ の画像はES-1用の試作品です)

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さて。まずは作業する個体のブレイシングに干渉しない様に元型となる治具をアクリルで
切削。
弦穴の位置ズレは致命的なのでかなり慎重な寸法出し、切削作業が必要です。
特に今回は支柱と弦穴の距離感に精度が求められます。

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元型に合わせて0.5ミリ厚のアルミを削り出し。
以前今回の依頼主とは別のお客様から何故アルミプレートを使うのか?と聞かれましたが
ES-1期の純正オプションはブラス(真鍮)製で厚みは1.5ミリほど。
おそらくはアース線が簡単にハンダ付け出来る事でブラスにしたのだと推測するが
ブラスは柔らかいので厚みがないと加工し難い。
なので1.5ミリ程の厚みにしたのだろうが取り付け用の両面テープの厚みや
取り付け部の木部の荒れを考えれば弦のボールエンドが2ミリ弱深く入る事になる。
それによる弦テンションの変化は僅かだろうが無いとは言えない。
なのでアース線の取り付けには一手間掛るが薄くとも切削加工が行える硬さのアルミを
使う。
ちなみにこのアルミと同じ0.5ミリ厚のブラスは柔らか過ぎて加工中に変形してしまうほど
柔らかい。
ステンレスは逆に硬過ぎて加工し難い。

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アルミはハンダが付かないのでアース線はプレートの端に線材とほぼ同じサイズの穴を開けて
線材に十分にハンダを染み込ませて結線する。
画像では分かり難いですが結線部は収縮チューブでしっかり覆っています。

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取り付け治具を使い、薄いながらも強力な両面テープを貼ってプレートを固定。

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次はジャック部アースへの結線。
まずはバッテリーボックス一体型のジャック部を外す。

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アース経路の端子に結線。
注意すべきはバッテリーのマイナス経路に繋がない様に。

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プラグイン時に確実にアースが取れているかテスターで導通確認。

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ボディー内で遊んでいるアース線をクリップで固定。

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ネック等の調整、ES-2の出力調整を行ってようやく完成!

テイラー純正採用、メーカー推奨弦はエリクサーなのだが御存知の通りエリクサーは
コーティング弦である。
なので弦表面に導通があるのは1&2弦のプレーン弦のみである。
したがって弦ミュート時に巻弦だけに触れているとブリッジアースは落ちない。
これはエレキにエリクサーを張った時も同じである。
エリクサー愛用者は弦ミュート時に少し注意して下さい。

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今回加工時に使ったアクリルの元型。
苦労して作ったのだがアルミ切削時にはご覧の通り弦穴部が削れてしまうので
再利用出来ない。(精度が落ちるから)
まぁ毎回その個体に合わせた元型を作るので手間は覚悟の上なのですが。

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PU、プリアンプ付きのアコギをお使いでノイズが気になる方はご相談下さい。
部屋弾きの音量ではあまり気にならないかもしれませんがスタジオやライブの環境&音量、
周りに強い電磁波を発生する物=蛍光灯、パソコン、大型家電、エレベーター等のモーター、
高圧電線がある場合はおそらくノイズが気になるかと思います。

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クルーソンタイプペグのペグボタン交換編

 2018-05-04
今回はペグボタンの交換依頼です。

スロッテッドヘッドのアコギのペグボタンが1個破損して無くなっている状況。
スロッテッドヘッドはペグボタンがヘッド背面に位置するので倒したりすると
第一にペグボタンに力が加わります。
まぁペグボタンが破損してネック折れまで至らなかったのが不幸中の幸いでしょうか。
とは言えこんな装飾の入ったメーカー特注と思われしペグはバラ1個どころか
ペグのみの小売設定は無い。
タイトルではクルーソン~と書いてますがクルーソンタイプについても後述しますので
最後までお付き合い願います。

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とりあえず使えそう?なオールパーツのクルーソンタイプ汎用ペグボタンを
取り寄せてみた。

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外したペグはベースプレート内側に何弦用かをマジックで記入。
フレット交換等の際のペグ取り外し時はボタンにマスキングテープを貼って記入するが
今回はそのボタンを外すので。
マジックで書いても取り付け時にはアセトンで拭き取ってしまうので問題は無い。

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クルーソンタイプペグのプラスチック製ペグボタンの交換と言えば元のボタンを破壊(割る)
して取り外すのが一般的?なのかもしれないが一応工賃を頂いて作業している身なので(笑)
破壊せずに外してみよう。
以前ドライヤーやヒートガンで熱を加えて外す話を聞いた事はあるがペグ内部には樹脂製
ワッシャー等の熱に弱いパーツも使われている事が多いのでお勧めしない。
(と言うかその方法で外れるか試した事は無い。)

まずは下の様にどこにでも有る様な工具を用意する。
木の柄が付いているのはアコギのブリッジピン抜き用の工具。

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ペグシャフト根元にスパナをきっちり当てる。
ロブスタースパナは当てる箇所によって厚みを調整出来るので便利。

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ボタンとの隙間にピン抜き(厚みが合って抜き上げる事が出来る物なら何でも良い)を
入れてボタンの角度を変えながら垂直に少しづつ力を加えていく。

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無理に力を加えずに少しづつ抜き上げるのがコツである。

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ちなみにこの方法は下の画像の様にペグシャフトの根元にせり出しが有り、力を加えても
ギアに影響が及ばないタイプのペグには推奨出来るが
せり出しの無いクルーソンタイプ等はギア破損の可能性がある事を予め忠告しておきます。

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ちなみに一般的なクルーソンタイプ、しかもボタンが金属製で破壊出来ない場合は
ギア破損の可能性がありますがギアボックスカバーとベースプレートの段差を埋める
ゴムシート等を用意して

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同じ手法で作業すれば抜けます。
ただし何度も言いますがギア破損や垂直に力を加えなければシャフト自体が曲がる可能性が
御座います。
コレを見てご自分で作業されて何らかのトラブルが発生しても当店は一切の責任を負いません。
レスポール等のチューリップペグはボタンを再利用する予定が無いなら破壊した方が無難でしょうね。

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と、まぁ皆さんが知りたいであろう普通のクルーソンのサンプルを作業してはみましたが
実はその間、めっちゃ悩んでおりました。
ボタン交換準備は整ったものの元ボタンとオールパーツクルーソン用の穴径が全く違う…
右が純正、左がオールパーツ。
オールパーツの方が穴径が小さい。
空転防止に単なる円柱形状ではなく左右に平面部が有るから単純にボール盤で穴を
拡大すれば済むわけでもなく…

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ボール盤で拡大するにしてもモナカ構造=左右貼り合わせのプラスチック製。
穴拡大の際に熱が加わり過ぎると簡単に真っ二つに割れる=剥がれるかもしれない。

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ではシャフトをグラインダーで薄く削るか?
曲面は勿論、平面部を左右均等に削らなければ簡単に軸がズレてしまう…
そんなん手持ち切削では無理やって。

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悩んだ。めっちゃ悩んだ。タバコをかなりの本数吸いながら色々考えた。
結局ボール盤で穴拡大をチョイス。
グラインダー切削作戦はどう考えてもリスクが大き過ぎるので。

まずは万力にノブを水平垂直に固定する。
これが恐ろしく大変な作業だった。
円形で上下で厚みも違う小さな丸い物体を水平に固定しなければならない。
スコヤ=直角を確認する工具を駆使し、作業場の外で明るい空に向けながら微妙な角度調整
を繰り返す。
長時間、何度何度も空に万力を向けている自分を見て通りがかりのおじさんが
「何か変わったモンが空飛んでますか?」と聞いてきたぐらいだ(笑)
小さな万力(ヤンキーバイス)とて軽い物ではない。終わった頃には腕がプルプルした(笑)

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ペグシャフトの最大横幅は3.75ミリ、深さは7.5ミリ。
なので3.6ミリのビットでボール盤の回転数を下げて=遅くして
ゆっくりプラスチックを溶かしながら拡大していく感じで作業。
キレイな穴を開けるのではなくワザとバリが出て少し窮屈な穴を開けるイメージ。
これを6個分。恐ろしく時間が掛った。
何とか1つも割らずに作業完了。
続いて同じぐらい冷や汗をかきながらペグ本体に圧入作業。
これも水平出しをきっちりやってゆっくり時間を掛けながら作業。
工賃に見合わない膨大な時間が過ぎ去ってゆく(泣)
流した冷や汗で少しでもダイエットになればまだしもなのだが(笑)

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無事に取り付け完了しました。
大きな軸ブレもなく弦テンションに負けて空回りする事もなく実用出来る状態になりました。

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くどいですがご自分で作業される場合は全て自己責任でお願いします。





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GW期間中の営業について

 2018-04-28
GW期間の営業案内です。

29日(日) 日曜定休
30日(月) 祝日定休
1日(火) 通常営業
2日(水) 通常営業
3日(木) 15時までの短縮営業
4日(金) 15時までの短縮営業

5日(土) 祝日休業
6日(日) 日曜定休

3日、4日にご来店ご希望の場合は早めにご予約お願いします。

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