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木目が素晴らしいFR-150Sのサスティナーモデファイ。旧型ドライバーなのにめっちゃ動いた編

 2023-12-02
久々にサスティナー関連でブログ更新です。

今回はFR-150Sを作業させて頂きました。
1994年頃のフラッグシップモデルです。
これまで150Sは結構な本数を作業してきましたが、ここまで木目が出ている物は珍しい!

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カタログスペックではネックとボディートップがカーリーメイプル、
ボディーバックはホンジュラスマホガニー。
ホンマホは既に入手出来ませんが現代でこのスペックのギターを作るとなると
お値段や如何に…
まぁ安くとも50万ぐらいにはなるでしょうね。いや、50万越えるかな。
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ネックグリップもトラ目!
もう一度言いますがここまで木目の出た150Sは見た事が無い。
ボディーにしろネックにしろ木地着色で色物にしたら凄い派手なFRが出来そう。
リフィニッシュで木地着色は無理ですが。
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タケウチ製トレモロのFRT-5PRO搭載。
ゴールドの色味も残っているし茶サビも無いのでコンディションは良好。
聞けばお客様が入手後に少し磨いたそうです。
ゴールドは色味を落とさずに研磨するのが難しいので中々上手く出来ているかと。
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コントロールパネルを開けてみた。
配線がボヨヨォ~ンと飛び出すギミック(笑)
今回も組み込み時は配線美を目指します!
配線美って良い響きと思うのはワシだけ?
ちなみに鉄道の廃線跡のサイクリングも好きなので廃線美って言葉も使います。
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どうやらジャックに接触不良が有ったのか、ジャックから接点復活材を
吹き込まれている模様。
ザグリ壁面の導電塗料が接点復活材と反応して溶けている。
手が触れると黒くなるので、こういうのは見過ごせない。
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まずはサクッとフレット交換。
使用フレットはJESCAR #55090。
今回はサスティナーネタなのでレストア関係は省略。
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ようやくボディー側、サスティナー関連の作業に入ります。
サスティナードライバーは旧ロゴで、1~2弦のセンターヨークも分離、
そしてセンターヨーク突き出し量も6弦側と同じなので、元より1~2弦の駆動、
特にハーモニクスモードでのローフレットが厳しい。
その旨お客様へ説明した上で出来る限りの駆動向上を目指す事に。
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まずは全分解。
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とりあえず溶けた導電塗料を何とかしておこう。
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溶けてベタ付きが出ている箇所周辺をアセトンで拭き取る。
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ボディー表面、ポット・スイッチ穴をマスキング。
先日DIYで導電塗料を塗ってポット穴からボディー表面に導電塗料が染み出して
塗装面の導電塗料除去をご依頼頂いたT様、今後はこの様にマスキングして下さい。
マスキング貼ってからポット・スイッチ穴周辺を指で押してマスキングを密着させる
事もお忘れ無く。
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とっとと導電塗料塗っちまうか…の直前に思い出した。
パネル開ける際にパネルビスが斜めになっていて不細工だった事を。
ついでなのでビス穴埋め木して開け直し。
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導電塗料塗布完了。
パネル裏にも接点復活材が付いている様なので、
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アルミテープを貼る。
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いよいよ本題のサスティナー周りに着工すべく、作業段取りを考えながら
ボディーを眺めていると、今度はピッチシフトキャビティー底面のウレタン劣化が
気になり出す。加水分解で溶け出しているようだ。指で触れると少しベタベタする。
早よサスティナーやれよ…と自分に言い聞かせながら、
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ベタベタになったウレタンを剥がす。
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貼り直し。
もうこれ以上は寄り道しないぞ!
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今回のモデファイでは駆動状態の向上が主題なので、リアPUはド定番、
ダンカンTB-4へ交換。
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ボディー直止めなので、真ん中の取り付けビス穴を拡大加工。
更にTBならではのマウントフットの3つ穴を利用して、
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ピックアップザグリのフット部底面にビスを当ててピックアップの傾きを抑え、
場合によっては意図的に傾斜角を付けられる様にビス追加。
ビスはM2.6で、シャーシーはタップ切ってネジ切りしています。
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シャーシーの加工が終わったのでピックアップ本体の改造。
分解して磁極を変更。
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組み上げたらパラフィン風呂にドボン。
これにてTB-4の改造作業完了。
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ボリュームポット、タップ制御のスイッチポット、レバースイッチは特に不具合も
無かったので流用予定だったが…
流用予定だったので元配線のハンダも綺麗に除去したが…
何故かトーンを兼ねたスイッチポットが250kΩ。トーンのコンデンサーも473…
スイッチポットはマスターボリュームとして使う予定だったので流石に500Kにしたい。
結局ポット類はBOURNS、CTSへ交換する事に。
配線外す時に気付いていれば少し手間を省けたのだが。
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お次は基板改造
・駆動ゲインアップ
・リアPU音色フィルター数値変更
・サスティーンボリュームフルアップ固定化
・フロント&センターPU用ゲイン調整トリム追加
今回パワーアンプは元よりモトローラー製オペアンプが載っていたので
オペアンプは交換せず。
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純正状態でリアPUはウレタンスポンジでアソビを軽減されていましたが、
(画像ザグリ底面の四角い跡はウレタンの貼り跡です)
ウレタンは劣化するのでスプリングでピックアップ裏面を支える。
このスプリングとは別にマウントビスには高さ調整用スプリングを入れます。
そしてシャーシーのフット部に追加したビスをザグリ底面に当てて固定力強化。
サスティナーギターにおいてリアPUの固定、ボビン上面の弦に対する角度は
重要ですので。
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組み込み完了!
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今回何が影響しているのかは分かりませんが、旧型ドライバーにも関わらず、
サスティナーの駆動はかなり強力に仕上がりました。
もちろん立ち上がりも速い。
鬼門であるはずの1弦ローフレットも楽勝。
1弦解放でさえ弦振幅させながらスタンダード⇔ハーモニクスの切り替えが出来る。
これは現行ドライバー搭載で、駆動条件の良いギターでなければ中々出来ない。
ドライバー直下にアクティブPUの載ったFR-150S、120S、85Sでここまで動かせた
事は無かったです。
何でだろ? 運なのかな? 
特別な事はせず、いつも通りに当店なりのモデファイを行っただけですが。
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サスティナーの新規取り付けもお問い合わせ頂く事が御座いますが、
未だサスティナーキットは次回入荷未定です。
お問い合わせ頂いたにも関わらず、お力になれず申し訳ありません。

今回の様なモデファイ作業は常時受け付けておりますので
お問い合わせお待ちしております。

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サスティナーの取付け、移植をお考えの方へお願い。PEAVEY WOLFGANGへサスティナー移植編

 2023-07-15
久し振りのサスティナーネタです。

最近サスティナー関連のご相談が増えてきましたが、
相変わらずサスティナーキットは幻の一品な状況です。

※中古のサスティナーキットでの取付け、サスティナーギターから別のギターへの移植を
ご検討されている方は本ブログ、長文の本編はすっ飛ばして頂いて構わないのですが、
最終部だけはしっかりお読み下さい。お願いします。

さて、今回はPEAVEYウルフガングにFERNANDES FR-JPCのサスティナーユニットを
移植させて頂きました。

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2000年代前半のウルフガング。フラットトップで今まで何本も取付けしてきたので
特に苦労する事は無いと思っていたのですが…
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FERNANDESの日本製をアピールしたJPCシリーズ。
サスティナードライバーにサビや劣化も見られず、基板のコンディションも良好。
動作チェックも問題無し。最終型のフルモードなのでドナーとしては申し分なし。
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早速ウルフガングの分解に入るもいきなり驚いた!
ネック角の為のシムが厚手のサンドペーパー…
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しかも1弦側と6弦側で厚みが違う…(ーー;)
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画像では分かり難いですが、ボディー側バスウッドにも深い凹みが…
これは最後の組み込みで苦労する事が確定。
大きい作業の初っぱなからいずれ苦労する事が確定すると結構精神的ダメージは大きい…
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まずは減っていたフレットを打ち換え。
連日暑くて暑くて作業ペースが上がらない。
ちなみに当店1階の木工作業スペースはエアコンなんて有りません。
( ↑ 仮にエアコン設置しても木クズや埃を吸い込みまくって即故障でしょう)
10年以上掃除していない死にかけの扇風機だけが頼りです。
実は死にかけ扇風機がミソでして、風量の強い元気な扇風機だとサンドペーパー類が
吹っ飛んでしまうので死にかけ扇風機がベストです(笑)
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フレット周りの作業はいつも通りなので省略。
ボディー側が今回の主役です。
ポットやトグルスイッチ本体からパネル裏面まで導通が確保されているものの、
導電塗料は塗られていない。
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まぁザグリ加工が終われば全て塗りますけどね。
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最初の山場はサスティナー基板の位置決め。
過去に取付けてきたウルフガングの位置データを確認する。
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ボディーにマスキングフィルムを貼って過去データの位置にスイッチを置いてみる。
と言うか「何も指定が無ければ」スイッチ置く前にとっととスイッチ穴開けてしまうのですが。
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今回はですね、「なるべく本人機に近付ける」べく参考資料をお預かりしているのですよ。
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木目は違えどカラーは同じ。
本人機=資料機はおそらく18V仕様なのでバッテリーボックスの大きさが違いますけど。
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難儀なのがスイッチの位置。上の画像のチェリーサンバーストと見比べれば
分かりますがボディーエンド側に位置してる。
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画像の説明分にも書いている。
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なので「それっぽい」位置へスイッチ位置を変更する。
画像ではモード切替スイッチがトレモロの後端ラインと横並びに見える。
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そしてスイッチ中心線はボリュームノブに少し掛かるぐらいか。
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実際にスイッチを置いてみるとこんな感じ。
スイッチの存在感が強すぎてイマイチ分かり難いので、
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六角ナットを置いてみる。
そもそも資料はギターをスタンドに置いて上方向から撮影しているので
レンズ収差もあるだろうし、あまり資料画像に固執しても意味が無いのかもしれない。
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スイッチ位置が決まったので、スイッチ径より細いビットでスイッチ穴を貫通で開ける。
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そこに全パーツを外した裸基板を置けば基板位置が決まる。
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基板ザグリ開始。
右上に写っている自家用車の窓を暑さ対策で少し開けていたのを忘れていた…
言うまでもなく車内はバスウッドのおがくず祭りになった…
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基板ザグリを終える前にスイッチ穴を本番サイズで開ける。
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実際にスイッチをあてがってみる。
エディー仕様はスイッチの爪有りワッシャーを付けないのでスイッチの表側への
突き出し量はザグリ深さを計画的に決める必要がある。
もちろんスイッチ基部でも多少の微調整は可能だが、やはりザグリの深さでビシッと
決めたい。
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基板ザグリ終了。
この後、バッテリーボックスザグリ掘っている時に
車の窓が少し空いている事に気付く。
時既に遅し。。
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車の窓を閉めたら今度はボディー表面、フロントのサスティナードライバー用ザグリを
加工。
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ドライバーを直止めすると純正状態では深さが足りないので。
↓ の画像はドライバーサイズで掘り下げていますが最終的には全体を掘り下げます。
トグルスイッチからの出力線がこのフロントザグリを通過するので。
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さて、今回一番の山場、コントロールパネルの新規製作に着工。
お客様との打ち合わせ時はバッテリーボックスの大きさも違うし、資料画像も詳細が
見えない。そしてコントロール上側=サスティナー取付け前のコントロールパネルの
形状も違う。等々でパネル形状は妥協してお任せ頂く事になっていた。
でも資料まで用意して頂いたし…どうせ作るならねぇ~アンタって感じで。
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こんな感じじゃね? パネル治具完成。
上部=ネック側はほぼ純正形状で円みを帯びていて下部=エンド側の外線は直線ぎみ。
見難い資料を見ながら手作業切削を繰り返しての造形なのでバチクソ時間が掛かりました…
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今度はパネルの落とし込みザグリ用の治具を作る。
ルーターで掘るのでパネル外周より3ミリ、全周では6ミリ大きい治具が必要。
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アクリル3ミリ板にパネルを両面テープで貼り付けて3ミリ厚の板を挟みながら
外周を千枚通しでけがく。
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けがいたラインを抜く。
これがめちゃめちゃ大変な作業なんですけどね。
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試し掘りしながらパネルとの相性を調整。
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パネル落とし込みザグリ加工完了。
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パネル落とし込みザグリの切り口は角が立っているので、衣服等が引っ掛からない様に
少し切り口を面取りして丸める。
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衣服に触れる可能性ゼロのバッテリーボックスザグリも施工してる時点で
暑さに頭をヤラれている。
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ビス穴も面取り。
これはビスを入れた際の塗装浮き対策。
画像は有りませんが表面のサスティナースイッチ穴ももちろん面取りしてます。
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パネル治具を嵌めてビス穴位置をマーキング。
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治具にビス穴開けたら本番パネルを黒ツヤ消し1Pで切削。
後ほどお客様にも希望を確認したがサスティナー基板LED覗き穴は無しで。
そう言えば随分昔に作業した本人仕様もLED穴は無しにしてた記憶が蘇る。
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サスティナードライバーの耳の部分を削って加工してザグリに入るか確認。
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各ザグリに導電塗料を塗る。
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導電塗料とパネル裏シールド面との通電は、銅箔テープを貼って、
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ザグリ側の銅箔テープに導電塗料を上塗りしてザグリとテープの導通を確保。
これにてザグリ加工諸々が終了。
毎回ここまで来たら全行程の半分を越えた気がする。
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いよいよ組み込みの為の各パーツ加工。
まずはPEAVEY純正リアPUを分解して磁極変更。
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組み上げてロウ浸け。
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トグルスイッチ配線を引いた上でドライバー取付け。
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ボリュームポットは新品カスタムCTSを分解してグリス入れ替え。
スムーズポット化します。
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さて、基板改造に入ります。
前にブログを読んで頂いたお客様から「何で半固定抵抗交換するんですか?」と
聞かれた事があります。
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この真っ白の半固定抵抗、フルとゼロの時は規定の抵抗値出ているのですが、
中間域でガクッっと大きく抵抗値が変化する事が多いのです。
つまりサスティナーの駆動ゲインなど微調整が必要な重要箇所では役不足だと思っています。
また回転させるツマミの部分に少しガタが有るのも気に入りません。接触不良の原因にも
なりますし。なので主要部の半固定抵抗は信用出来る物へ交換しています。
過去には間違った半固定付いてた時も有りましたし(笑)
ゲインアップ改造や音色フィルターも変更して基板完成。
ここから先は実際にサスティナーを駆動させての調整作業になります。
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さぁ、コレや…
いよいよコレを何とかせにゃならん…
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まずは凹みの酷い部分に0.5ミリのスペーサーを入れてみる。
それでも当然フラットにはならない。
そこで不本意ながらスペーサーに貼る両面テープの枚数、厚みを色々試して
なるべくフラットになる様にする。
何せ1弦側と6弦側の凹みの深さが異なるのが気に入らない。
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そこそこ妥協点に達したところで、本当に意味のあるスペーサー=ネック角確保の
為の0.5ミリを追加。
実はこの作業、画像こそ無いものの、完成まで何度も違うパターンを試す事になる。
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配線組み込み完了。
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パネル裏のシールド完了。
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トレモロスプリングは資料に習って真っ直ぐ2本掛け。
09-46半音下げ指定なので可能だったってのもありますが。
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一通り組み上げてサスティナー起動可能状態になりました。
今までかなりの本数組んでいるのでサスティナーの設定はすんなり完了。
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エディー物のお約束。指板Rとフロイドサドル高が合わない永遠のテーマに着手。
これこそがネックの仕込みが決まらないと設定が決まらない。
ネック角を3パターン試して妥協点を決めたところで挑むもサドル高も3パターンで
悩む。実寸よりも弾いてて一番違和感の少ないサドル高パターンを採用。
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Dチューナーも設定して完成!
資料画像にはDチューナーが付いていないが付いている物は調整すべし。
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補足事項としてはお約束ながらトグルスイッチは上ポジションでリアPU。
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爪有りワッシャー無し、六角ナットのみで固定のサスティナースイッチ。
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バッテリースナップはへなちょこスナップ流用ではなく、信用出来るスナップへ変更。
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完成!
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正直見本資料有りレプリカ作成はもうやりたくない(ーー;)
まぁ勝手に拘って自爆したのは自分なので
お客様が喜んでくれたらそれでチャラなんですが。
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<サスティナー移植、中古キットでの取付けをご検討されている方へ>

これまで基本的に中古キットでの取付けはお断りしてきましたが、新品のサスティナーキットが入手困難な現況を鑑みて
条件付きにはなりますが、中古キットでの取付けを受け付けます。但し下記注意事項をご確認、ご理解お願いします。

①サスティナーは世代や機種によって機能が異なります。お持ち込み頂いたサスティナーが取付けを希望しているギターに
合わない場合が御座います。手配購入前にご相談頂ければ適合可否をある程度はアドバイス出来ますが、
購入後に関して当店は一切関知致しません。

↑ 実はこのパターンはかなり多いです。取付け意欲満々でお越し頂き、「いや、この基板は合わないですよ」とお伝え
したら落ち込まれたり、気分を害する方がいらっしゃいますが、申し訳有りませんがこちらとしては「知らんがな」です。
一見サスティナードライバーと基板が有れば何とでもなる様に見えますが、実際はかなり細分化されています。
古いモデルに至ってはサスティナーOFF時にフロントドライバーはPUとして機能しません。

せめて素材を購入する前に、
・取付けを検討しているギターの詳細
・購入を検討しているサスティナー素材の状況=販売先ページ、オークションのURL等
・おおまかなご予算
をお伝え下さい。


②サスティナーキットは実際に駆動出来る状態にまで組み上げなければ正常作動品かの判定が出来ません。

今回の様に動作チェックのうえ、移植が一番無難なのですが、オークション等での
「○○から外したサスティナーです。外すまでは正常に機能していました。」の文言は信用しないで下さい。
オークション出品者、フリマ出展者の商品説明文を信用するかは自己責任になります。
そもそも楽器屋の店員でさえサスティナーの正常な駆動状態を分かっていないのが現状です。
まぁ今や超マイナーなアイテムだから仕方ないんですけどね。
作業前に動作チェックが出来ない場合は、一通りの取付け作業工賃が発生した後に追加費用が必要になるかもしれません。
本来正式なお見積りをご提示してからは追加工賃を頂くのは不本意ではありますが、ご了承…と言うか予め追加費用発生の
リスクを承知して頂きます。
最悪の場合は一通り取付けた後に「やれる事は全てやりましたがダメでした」になるかもしれません。
それでも作業工賃は頂く事になります。


③取付けよりも修理の方が遙かに大変です。

↑ 当たり前なのですが、サスティナー基板の故障箇所を探り出すのはかなりの時間と労力を要します。
下手すれば修理工賃が取付け工賃を上回るかもしれません。
また、修理に必要な交換パーツの手持ちもかなり減ってきました。今後は救えないサスティナーも増えると考えております。
これまで当店はサスティナー関連を(株)大阪フェルナンデスより仕入れておりましたが、ご存知の通り、大阪フェルナンデスは
倒産しました。(株)フェルナンデスとは取引が御座いませんので今後純正パーツの入手はほぼ絶望的です。


④取付けギターに問題が有る場合は作業をお受け致しません。

↑ サスティナー関連とは言えど、完成時はギターとして全体のクオリティーを重視します。
例えばサスティナーの取り付けには問題が無くとも、ネックに問題が有る場合など、見積もり時に
完成後、ギターとして正常に使えないと判断した場合は作業をお断りさせて頂きます。ご了承下さい。


⑤2年ほど前からフェルナンデス社が取付けを行っている新型サスティナー、一部楽器店が専売している
マイナーチェンジ版?サスティナー、サスティナーライトの作業はお受けしておりません。
新型に関しては見た事さえ有りませんので様々なお問い合わせは頂きますが諸作業受付不可で
お願い致します。


「このギターにサスティナー付けてコントロールはこうしてあぁして…ついでにコレも付けてアレも交換して…
よぉーし!材料はオークションで見付けた!!」
この時間は物凄く楽しいし、ワクワクしますよね。めっちゃ分かります。
でもお金を使う前に相談して下さい。
私は皆さんのワクワクを落胆ではなく喜びに繋げたいだけなのです。

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アクリル製FRサスティナーPR用?モック機を実動機に改造する編

 2022-11-12
久々のブログ更新になってしまいました。
そして久々のサスティナーカテゴリーです。

作業させて頂いたのはまだ暑かった頃なのですがブログアップが随分遅くなってしまいました。

今回はアクリルボディーのフェルナンデスFRです。

お客様はサスティナー駆動OKと表記の中古品を購入されたそうですが
フロントにサスティナードライバーらしき物は付いていません。

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フロントもセンターもLEDの電飾が仕込まれています。
音が出るのはリアのダンカンのみ。
コントロール類はLEDのON・OFF、点滅パターンの変更スイッチで、
実質リア1ハム1ボリューム1トーンです。

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画像では分かり難いですが、うっすらサスティナーのロゴは見えます。
ただし内部はLEDのみでカバーにサスティナーロゴがプリントされている様です。

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基板は入っていますがコネクター類は何も接続されていません。
そりゃサスティナーが動くはずもないわけでして。
しかもフロントプリアンプ回路の付いていない基板ですのでサスティナーOFF時に
サスティナードライバーをPUとして使うにはこの基板では不可能です。
全く不可能ではないのですがドライバー出力昇圧用の小型トランスが必要。
その昇圧トランス単体での入手はかなり困難。

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なので今回はお客様が入手されたフロントプリ搭載のフルモード基板と
タイミング良くメーカー在庫の有ったサスティナーキットより新品ドライバーのみ使用で
ちゃんとしたサスティナーギターとしてリビルトします。
ちなみにサスティナーキットの現行基板を使わないのは画像の旧タイプ基板の方が
サスティナーの効きがパワフルなので。

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LED電飾の付いたモック機?なので弦高設定も超適当。
ここも手を入れる必要が有ります。

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お客様のご希望でセンターのLED電飾は残す方向。
LEDの点滅時にブツブツとノイズが入るのは了承済みです。
まずはLED電飾用の回路を分析。
フロントの電飾を外してドライバーへ入れ替え、センター1つの電飾回路で事足りるのかを。
2個の回路が直列で配線されていたので分析には少し時間が掛かりました。

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そしてリアのダンカンをサスティナー仕様へ磁極変更、位相変更。
ダンカンはSH-6B、ディストーションのリア用、そしてノーマルピッチ。
何故にモック機にダンカンを奢る?
何故にメーカーとしてリアPUダンカン搭載改造を拒むのにモック機に載せる?
何故にTBではなくノーマルピッチ?
等々疑問は多いですがノーマルピッチと言えどディストーションぐらいパワーが有れば
駆動の助けにはなります。
ひょっとしたらメーカー放出後、どこかのタイミングでダンカン付けられたのかもしれませんね。

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お客様お持ち込みのフルモード基板はお約束ですがスイッチの腐食が酷い。
そしてこれもお約束、スイッチの軸が曲がっている。
新品サスティナーキットの基板のスイッチは色が銀色…
でも移植するのに最適なスイッチが元基板に付いている。
なので今後使い道の無い元基板がスイッチのドナーとして役に立ちます。

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まずはスイッチ移植。

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そしてダンカン仕様へ基板を改造。
センターの電飾用の電源も基板から頂きます。

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問題はレバースイッチ。
個人的に生産完了?廃版?をかなり悲しんでいるVLXが搭載されていましたし、
サスティナーキットには新品が付いている。
が、いずれも5WAY。
今回はセンターの電飾を残すのでサスティナーOFF時にピックアップとして機能
するのはフロントのドライバーとリアのダンカンのみ。
つまり3WAYのレバースイッチが必要。
でもVLXの3WAYは手に入らないので5WAYを分解して3WAY化の改造。

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組み込み完了。





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ボディーの表面からも配線の取り回しが見えるので普段以上に取り回しを綺麗に。

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アクリル製透明のジャックプレートには割れが見られたのでここは実用性優先で
金属製ジャックプレートへ変更。

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サスティナーの効きも十分パワフルに組み上げる事が出来ました。


正直サスティナードライバーとリアPUの間に電源を伴うモノが設置される事で
サスティナー駆動にどんな影響が出るかを懸念していましたが特に問題は出ませんでした。



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当店在庫の特価品ハードケースもご購入頂いて無事完成!

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今回はタイミング良くサスティナーキットが手配出来ましたが現在はいつも通りの
メーカー在庫切れ、次回入荷未定の状況です。

サスティナー関連をブログアップする度にサスティナー取付けのお問い合わせを
頂きますが毎度ご期待に応えられずに申し訳ありません。


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MG-340X EMG SA&81 サスティナー基板の電解コンデンサーを全交換する編

 2022-06-09
本当に久し振りにサスティナーカテゴリーでのブログ更新になります。

まず最初に改めての告知になりますが、最近何故かサスティニアックステルス、ステルスプロの取り付けや
モデファイのお問い合わせが増えております。
当店で作業をお受けしているのはフェルナンデスのフルモードサスティナーのみになります。
サスティニアックはお取り扱いしておりませんのでご了承下さい。
また、フェルナンデスサスティナーキットは在庫切れ、次回入荷未定につき現在新規の取り付けは
お受け出来ない状況です。

さて、今回はMG-340Xの作業をご依頼頂きました。
340X表記ですしサスティナー基板の仕様からしても間違いなくホンジュラスマホガニー期のMGです。
お客様からよくお聞きするのですが最近フェルの国産モッキンの中古相場の値上がりが凄いですね…
某オクでもTEJとモッキンは販売時の定価超えが珍しくはないとか。

今回の340Xはプレイヤーズコンディションではありますがトップのメイプルもしっかり杢目が出ているので
今や貴重な1本なのかもしれませんね。
とりあえず電池を入れ替えてサスティナーをチェックしてみるも駆動ゲインがガクッと突然下がる時がある
ものの、とりあえずは動いています。

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まぁ基板の設定でも見てみるか…と、コントロールパネルを開けてみると…
えっ??
思わず声出ちゃいました。
基板にサビが発生しています。

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今まで様々な劣化したサスティナー基板を見てきましたが正直ここまでサビが出ている基板は
初めて見たかもしれない。
と言うかこれでよく動いたなってのが本音。
不安定な駆動ゲインもおそらくこのサビが原因でしょう。


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半固定抵抗もこの通り。
どのみち交換するんですけどね。
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サスティナー基板だけではなくトグルスイッチやサスティーンボリュームも泥?みたいな
付着物が凄い。特にボディーエンド側に症状が集中している。
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ひょっとして水没したMGなのか?とも思いましたが今まで実際に水没したギターは
見てきております。
水没すると水分を含んだ木部が膨張して塗装が完全にクラッキングや剥がれてしまいます。
したがってこのMGは水没ではないのだろうとは思いますが、仮にバフ掛け時のワックスの
粘度が低く、コントロール内に侵入したとしてもサビは発生しないはずなのですが…
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基板パーツ面。
エグいです…
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普段出番は少ないものの効果は折り紙付きの工業用洗浄スプレーをぶっ掛けて
柔らかめの歯ブラシでやさしく擦ってみる。
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気持ちマシにはなった程度…
この先の困難を覚悟したところでサスティナーは後回し。
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まずは減ったフレットの交換です。
今まで見てきたスルーネックのMGにしてはクセは少ないですが、ロッドを締めると
やはり波打つのでしっかり指板修正します。
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フレット打ち完了。
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仕上げ完了。
使用フレットはJESCAR#55090です。
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組み込みに入る前に全域をワックス掛け。
コントロールだけではなく表面のPUザグリにも例の汚れが…
でもこれは1弦側のみなのでバフ掛けの際のメンツェルナワックスかもしれない。
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クリーニング完了。
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今回はフロントのドライバー下ダミーPUカバーをEMG SAへ、リアは81で組みます。
つまりサスティナーOFF時のフロント出力はドライバーではなくSAになります。
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いよいよこの時が来た。来てしまった。基板と向き合う時が。
まぁ初っ端はデカイの外すかとスイッチ2個外したら底面は…予想通り…
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とりあえずスイッチと半固定抵抗、見た目にヤバそうな電解コンデンサーを交換してみる。
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もちろんEMG仕様なのでアクティブ化の改造、駆動ゲインアップ化も行う。

で、本体に仮組みしてサスティナーの駆動チェック。
やっぱりねぇ…駆動ゲインが不安定。
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心臓部のハイブリッドICはブラックボックス化の為にコーティングされているので
おそらく大丈夫だろう。そもそも心臓死んでたら動くわけないし。
と、なると原因は電解コンデンサーとプリとパワーのオペアンプか。
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1個1個交換してはテストってのも面倒なので一気に全交換!
ただし今後使用しないフロントドライバーPU出力化のプリアンプ部は手を付けず。
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何とか仕上がりました!
サスティナーが正常に作動する状況まで組んでからフロントのSA用の出力調整トリムを
追加。画像では100kΩを付けていますが最終的には50kΩで完成。
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バッテリーボックス裏面までも…
クリーニングすれば問題無いパーツですが何となく気分的にモヤるので新品へ交換。
これは私のモヤが理由ですのでパーツ代金は当店負担です。つーか在庫有ったので。

結局コレは泥だったのか?コンパウンドの類だったのか?
最後まで結論は出ず。
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ナットを無漂白牛骨で作ってセットアップして完成!
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サスティナーはSA設置の影響でスタンダードモードの巻き弦で少し倍音被りぎみ、
何故かミックスモード立ち上がりが少し遅い。
そして更に何故か普段は駆動に苦労するハーモニクスモードがギンギンに動くと言う(笑)

このレイアウトは今まで何本も組んでますが思い起こせば全てロングスケールだったかも。
やはりミディアムスケールで同じ事をしてもロングスケールの様な結果にはならないですね。


毎回実際に組まないとどんな症状が出るか分からないのですが。
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冒頭に書きましたがサスティナーキットは次回入荷未定です。
それゆえにサスティニアックのお問い合わせが増えているのでしょうけど。



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マイナーチェンジ版フルモードサスティナー編

 2020-12-07
以前マイナーチェンジ版のサスティナーキット入荷のご案内をアップしましたが
取り付けやモデファイを何本か作業してみてこの新型基板の特性が何となく見えてきま
した。


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調整時に使用する半固定トリムは視覚的に確認したいので基板裏面からハンダ面へ移設。
半固定トリムも普段多用している物へ交換しています。

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当店の人気モデファイメニューであるドライバーへのLED埋め込みも従来通り作業可
能です。

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画像はありませんがダンカンJB(TB-4含む)での駆動、センターピックアップ用
音量調整トリムの追加など今まで通りのモデファイは可能です。
基本スペックに大きな変更は無さそうですので。

ただしスイッチは昇圧トランスの高さの関係で脚の長いタイプへ変更されているので
従来型のスイッチを使うにはトランスもハンダ面への移設が必要かと。
ちなみによくお問い合わせ頂く従来型の黒のスイッチですが既にメーカー廃版なので
スイッチのカラー変更はお受け出来ません。また当店在庫も既に完売しております。

基板からスイッチを外しての取り付けはまだ施工事例が無いのでどの程度影響が出る
のは不明です。

PC052827.jpg



肝心のサスティナーの効き具合ですが、従来型に比べ少し大人しい?とも感じますが
効きの良いポジションと効きの弱めのポジションでの差異幅が縮んだ様に思えます。
何だろう…表現が難しいですが上品?上質?になった感じ。
実使用=演奏時の扱いは良くなったと感じます。

ただ、従来型と結構変わったなと感じるのはスタンダードモード。
ミックスモードやサスティナーライトと同じまでは言わないまでも倍音(ハーモニクス)
の被りが強めです。
リアTB-4でパワフルに駆動するセッティングでの巻き弦では
「ん?ミックスモードだったっけ?」と
スイッチ方向を確認する場面もありました。

とは言え基板の製造クオリティーは著しく良くなっているので個人的には満足です。

まぁほぼ期待してないけど今後の安定供給に期待かな(笑)

現在先日の入荷キットは使い切りましたが別ルートより手配したキットが1セットだけ
御座います。インストールをご検討の方はお問い合わせ下さい。

以前基板取り付けスペースの確保が難しいギターに限り、フロントプリアンプ部が別体と
なった小型基板で対応してきたケースがありましたが小型基板は入手出来なくなりましたので
これまでブログで紹介してきた取り付け事例と同じギターでも今後は対応出来ないケースも
御座います。予めご了承下さい。


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今年はサスティナー関連のご依頼が多いです。EDWARDS フォレストタイプ・フェルNTG?・フェルARS編

 2020-10-31
今年は本当にサスティナー関連の作業依頼が多いです。
コロナの影響?なのかは分かりませんが…

まずはエドワーズ版のフォレスト。
お客様がネットでご購入された赤箱サスティナーキットを使用してのインストールです。
赤箱新品で作業するのもさすがに今回が最後かな?

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元のコントロールパネルがボディー端超絶ギリギリ…

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既にジャックのサイドザグリまでクラック入ってるので…
新規にザグリ拡大、拡大コントロールパネルの製作を断念。

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なので純正パネル内に全てを収めるべくパネル際ギリギリのザグリを掘って。

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基板からはスイッチ類を外す⇒有線で繋ぐ。

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狭いエリアにゴチャゴチャと組み込み。

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ちなみに基板はスイッチ類を外しただけではなく実はフロント用プリアンプセクションを基板ごとカット。
純正状態の基板と比較すると上部3分の1ぐらいがカットした部分。
昇圧トランスのみ再利用し、プリアンプ本体はセンターPU用を使用するパターン。

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せっかくここまでやったなら純正パネルが反っていて安物チックなのが気に入らないのでパネル作り直し。

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ドライバーへ埋め込んだ青色LEDはサスティナーON時のみ点灯。

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当初お客様との打ち合わせではサスティーンボリュームは基板上でフルアップ固定、
トーンは不要との事だったのでポット穴1個はダミー化する予定でしたがそれはそれで
面白くないのでキルスイッチを取り付け。
押した状態で音出力がカットされます。
後述のギターにも付けていますが最近はキルポットよりもこちらのスイッチを付ける方が多いかも。

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完成!

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さて、お次はフェルナンデスのNTG?
おそらく足立祐二モデルだと思われますが赤ってラインナップしてたっけ??

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ギター側はボディー、ネック、ペグ、ピックガードぐらいで他のパーツ類はお客様が準備された
物をお持込み頂きました。
サスティナー基板、ドライバーも中古品です。
何度も書いてますが中古サスティナーは組み上げるまで正常に機能するか分からない。
つまり工賃が発生してからでなければ使い物になるかが分からない。
中古流用はそのリスクを承諾して頂いたお客様のみ作業させて頂いております。

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リア用のTB-4も中古が故に線が鬼短い…

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極性変更で分解したついでに元から線材を引き直す。
これが実はかなり大変(面倒)な作業ではある。

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必要十分な長さの線材で組み上げてロウ浸けも完了。

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組み込み完了。
だが今回の本当の試練はココから始まる。

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ドライバー直下にフロントPUとしてダンカンSHR=ホットレイルを設置。
当然磁力干渉が発生し、サスティナーの動作に影響が出る。
実に5パターンの位相変更、配線パターン変更、その都度の基板改造を経て一番良い結果が
出る組み方を模索する。
言うまでもなくとんでもない時間が掛かる…

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一番手前の半固定トリムはSHRの音量調整用に設置。

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ミニスイッチはリアPUのダイレクトスイッチ。
リアPUのみ基板を通過せずに出力可能。
フロントのSHRやサスティナーONはダイレクトスイッチを解除しなければなりません。
メリットとしてはプリアンプを通過しない素のリアPUの音色を出力、万が一電池が切れても
基板をバイパスする事で演奏続行が可能になります。

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いやー何とかサスティナーも合格点の駆動状態にもってこれましたが
この類は毎回大変です。
最悪の場合はSHR外してダミーPUカバーにしても良しとして頂けるお客様のみ対応可能です。

しかし今年は偉大なギタリストの訃報が続きますね…ご冥福をお祈りいたします。

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そしてお次は既に何本も徹底的に作業系サスティナーギターを組ませて頂いている常連様よりご依頼。
フェルのARSにモンスタートーンが付いた本○毅チックな1本。
こちらもサスティナー関連は中古ユニットをお持込みです。

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まずは減ったフレットから着手。

お預かり時より薄々気付いてはいましたが…

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指板が染められております。
本○毅っぽく=エボニーっぽくと言う事なのでしょうが。

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画像で見る以上に指板表面が荒れています。
薄い表皮が剥がれ出している感じと言えば伝わるでしょうか。

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更に「ん?」な形状のテンションガイドが付いていましたが外して分かりました。
元のビス、折れてます。

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手始め?にアセトンで軽く拭き取ってみたら顔料は取れそうです。

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結構綺麗に拭き取れました。指板側面はツヤ消し塗装が施されているので木部の荒れは
無さそうです。

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指板修正に取り掛かります。

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製造時のプレーナー(自動カンナ機)の刃傷に染料が入り込んでいます。

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指板を真っ直ぐにする事は勿論ですが染料も全て除去出来ました。
今回の指板表面の荒れ具合を見て決断致しました。
以前ブログに書いた事もありましたがリペアメニューとして指板染色を今後は受付を止めます。
やはり時間が経つと指板はこうも荒れるのを見てしまうとやるべき作業ではないと思いましたので。

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フレット打ちも完了。

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やっぱりココが気になる。
許せないと言うか(笑)

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ナメたビスの頭に穴を開けて抜き取るエキストラクターを使ってスマートに抜けたらラッキー
とか思ったけど。
やっぱり無理でした。そもそもエキストラクターの用途は違うし。

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なので折れたビスに直接ドリルビットで穴を開けてビスを削り切ってしまいます。
激細ビットから徐々に太くしていく工程4回。結構時間が掛かりましたが除去完了。

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最後は傷口全体の入るサイズで穴を開けて

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埋め木。

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簡易タッチアップ。

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さて、気付けばこんな所にもトラップが(笑)
2点支持ブリッジが載っていたがスタッドは6穴シンクロのまま。
要らない穴は埋めてしまいますかね。
まぁまずはサスティナー用のザグリ加工です。

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秋も深まってきたのでこの手の作業はやりやすくなってきました。
夏場は削った木くずが全て汗ダクの体にひっついてきますから。

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不要なスタッド穴を埋めて必要な穴はスタッドサイズに合わせて空け直し。

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そして組み込みへ。
ピックアップはダンカンSSL-4です。
今のところラージポールピースでサスティナーと相性の良いシングルコイルはコレぐらいしか
見付かっていないです。モンスタートーンは正直ちょっと厳しいです…

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コントロール周りはこんな感じ。
お持ち込まれたサスティナー基板は2H仕様だったので3シングルだとプリアンプが1つ足りません。
なので「いつか使う事があるかもしれない箱」から小型別体プリアンプの不具合品を探してきて
オペアンプから何から交換して復旧させて使用。(画像最下部のウレタンでくるまれた部分)
フロント用昇圧トランスは問題無く流用出来ました。

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で、サスティナーも良い感じに組めたんですけどね。
重要な事を忘れておりました。

完成時の画像を撮り忘れ…

無理言ってお客様から画像を頂きました。
(お手数お掛けして申し訳ありませんでした)

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コントロールはネック側から
・キルスイッチ
・ローカットフィルター(ハイパスフィルター)コントロール
・マスターボリューム
です。

指板の染色は除去しましたがローカットコントロールで本○毅チックさを表現致しました。
こちらもお客様との打ち合わせ時はダミー化予定でしたが個人的な気まぐれで
組みました(笑)

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このお客様はこれまで数本キルポットを組ませて頂きましたがキルポットは確かに
面白いんですけどね。耐久性が…
なので今回はポットとキル機能を別体化しようと。
スイッチ自体もフェルナンデス社が使っていた様なストロークの短い物が見付からずに
まだまだ試行錯誤中ではありますがこのスイッチなら耐久性には問題無さそうです。

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そして今も数本サスティナー関連の作業をご依頼頂いております。
本当に今年は何でこんなにサスティナー多いのかね???
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タブーだらけの内容でサスティナーを組み上げる。EDWARDS版ホライズン編

 2020-10-03
久し振りにサスティナーの作業ネタでブログアップです。

これまで当店ではサスティナー基板からスイッチ類を外して移設したり、ドライバー直下にパッシブピックアップを
配置したりとフェルナンデス社ではタブーとされている内容での作業実例を当ブログで紹介してきました。
それをご覧頂いたお客様やショップ様が「あぁこんな事も出来るんだ」とお考えになったのか
実際に作業し、トラブルが発生したところでご相談頂く事も多い。
なので今回は「こんな事も出来ますよ」ではなく「こんなに大変なんですよ」的に書いてみようかと。
ただしこれまでのブログ同様、具体的な基板改造箇所、内容等は伏せさせて頂きます。


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お預り時の状態。エドワーズ版、スルーネックのホライズンタイプ。
お客様がDIY作業を施して頓挫してしまった状態です。
ご希望としては元のコントロールレイアウトを活かし、新たなスイッチ類を追加せずにサスティナーを
搭載したいとの事。
画像には写っていませんがサスティナー基板からは既にスイッチ類が取り外され、
フロント用の昇圧トランスも破損してしまったとの事。

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フロントにはフルモード用ドライバーではなく、サスティナーライト用のハムバッカータイプが
載せられています。
リアはダンカンTB4かな。

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裏面はこんな感じ。

※ギター雑誌やネットでギター改造の際、キズ防止のマスキング施工を一般的なマスキングテープを
貼りまくっている画像を見ますが基本的にお勧め出来ません。
ラッカーやツヤ消しですと確実にテープ跡が残ります。

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まずは全バラシ。
マスキングテープ跡は非常に浅かったのでバフ掛け+ワックスで消す事が出来ました。

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一般ユーザーがここまでザグリを掘るのは大変だったろうなぁ…
後ほどお聞きしたのですがザグリ箇所にはニスを塗られたそうです。

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まず自分が悩んだのはこの基板収納ザグリとトレモロザグリの近接状態。
これではコントロールパネルの落とし込み部=パネル設置部の確保がかなり難しい。
個人的に変なプライドでココは絶対に貫通させたくない!と心に誓う(笑)
自分が一から作業する場合、おおよその基板ザグリの位置を決めてから蓋=パネルの
位置、形状から着工します。基板ザグリの位置関係はパネル内に収まれば良いわけで。
その面で今回は逆行する難しさも追加と言える。

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新規にコントロールパネルを制作するにもポット類が収まるネック側は基本的に新たな加工は必要無いので
純正パネルをお預かりし、前部はそのパネルを元にして新規のパネル形状を検討します。

が、

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純正パネルの落とし込み量(深さ)がかなり深く、見た目で気になるレベルだったので…

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悩みましたがワンオフのオリジナル形状を制作する事にしました。
まずはちょっとでもラク?する為に既存のザグリ・パネル冶具をあてがってみる。
やはり範囲、形状共に参考に出来そうな物は無い。
いつも通り神様はラクさせてはくれないらしい(笑)

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意を決してパネル形状デザインに入る。
ボディーにはエアブラシ塗装等で使われる「マスキングフィルム」を貼ります。
マスキングテープに比べれば粘着力が弱いですがラッカー塗装では跡が残ってしまいます。
したがってラッカー塗装にザグリ加工等でどうしても貼る必要がある場合は作業時のみ、
出来るだけ短時間しか貼らない様にしています。

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トレモロザグリとの境界線にはフィルムの上にマスキングテープを貼って
デッドラインを設定。
必要箇所を覆い、形状もなるべく普通に見える様にパネル形状、ザグリ冶具形状を書き出します。

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デザインが決まればアクリルクリアー板を両面テープで貼り付けて形状を写します。

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ザグリ用冶具を制作、そのうえでパネル元型を制作。
試し掘りしてパネル元型を微調整。
この作業だけでほぼ丸1日掛かってしまいました。

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ザグリ冶具を作るのはさほど時間が掛かりませんがパネル元型が大変。
僅かに大き目に削り出し、試し掘りのザグリに合わせて微調整していきます。
あまりにカッチリ嵌る様に作るとパネルの脱着が難しかったり、最悪は壁面の
塗装浮き、剥がれの原因にもなります。
ザグリ箇所の切り立った塗装角も僅かに丸めて面取りしますがパネルのサイズ感も重要。
大体は角のRの部分にワザと隙間を少し作って爪の先端ぐらいがパネルに引っ掛かる様にしています。

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パネル落とし込みザグリ加工完了。

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これでコントロール部を覆うパネル問題は解決したものの、どうしてもお客様施工の
ザグリが気になる。
形状や壁面底面の凹凸は勿論だが塗られたニスが気になる。
後に塗る導電塗料が食い付く様に粗めのペーパーで剥がすつもりではいたが
その作業の大変さを考えたらゾッとする。
幸いトレモロザグリとのデッドラインにはまだ僅かに余白がある。

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なので慎重に位置決めして新たに基板収納ザグリを施工。
少しニスが残ったがこれぐらいならペーパーで落とせるレベル。

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バッテリーボックス収納ザグリも掘ってボディー裏面のザグリ加工は終了。

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次にボディー表面、フロントのフルモードサスティナードライバー収納スペースを加工。

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スルーネック&アーチドトップ。つまりフロント周りのザグリ加工が困難になる条件が全て揃っています(笑)
物凄い嵩上げ&慎重な冶具水平出し、確実な冶具固定が必要。

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パネル元型をあてがってビス位置を決め、パネル、ボディー共にビス穴を開ける。

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ボディーのビス穴を開けてた時に「やっちまった」事に気付く。
後ろ角のビス位置が見た目に違和感の無い位置だとジャック部に貫通する。
ボール盤のビットを下していて急に軽くなる抵抗感…
夕闇迫る作業場で「あぁ…」と一人天を仰ぐ(疲)

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まずはパネルのビス位置変更。
マスキングテープを貼っている箇所がやっちまった穴の位置。

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やっちまったビス穴を埋め木するついでに純正パネルのビス穴も埋め木。

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新しいビス位置は勿論ジャック穴と干渉しない(笑)

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続いて導電塗料を塗る。
ピックアップザグリに塗ってからコントロール部施工前にポット穴をマスキングテープで塞ぐ。

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コントロールも塗布完了。
これにてボディー側の木工加工が終了。

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と、思いきや、
最初からずっと気になっていた、ピックアップザグリに導電塗料を塗っていて我慢出来なくなった
トレモロのピッチシフトキャビティー。
昭和世代のソロイスト大好きHR/HMオサーンとしては「ソロイストのピッチシフトキャビティーには
何らかの緩衝材を貼るべし」と思い込んでいるのでこの塗装剥き出し水砥ぎバフ無し塗りっぱなし状態が許せない。

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なのでウレタンシートを貼る。
弱めの両面テープで貼っているのでもしお客様は気に入らなければ簡単に剥がせる。

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さて、前置きが超絶長くなってしまいましたがサスティナーの組み込みに入ります。

実はボディー側を着工する前にお預かりしたサスティナー基板を別のサスティナーギターへ
組み込んで動作チェックを行っておりました。
スイッチや昇圧トランスを外す際に基板のプリントパターンが数か所剥がれていましたが
剥がれの常連箇所を修復してテストしたら正常作動しました。
その確認後、今回の組み込みスペックに合わせて改造。
仮組みでの動作チェックではサスティナーも駆動条件が厳しいながら何とか合格ラインで一安心。
いつもはこの仮組みから困難な作業が始まるのですが。
今回神様はザグリ周りでの苦労を見ててくれたのかな?(笑)
…なんて甘い妄想だったのですが…

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で、仮組み時に気になったのがトレモロスプリングハンガービスのズレ。
コントロールパネルとの兼ね合いでお客様に今後トレモロスプリングのバックパネルを付けるか否かを
事前確認したところ、付ける事は無いとの事。
つまりこの歪んだトレモロスプリングが常時見える事になる。

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スレの酷い1弦側のビス穴を埋め木。そして空け直し。
おそらく元穴は現行フロイドローズ付属の大陸製の香りが色濃いメッキが施されていない
怪しげなハンガーのビスピッチだと思う。
それでいて付けられたハンガーはビス穴ピッチの合わない国産汎用サイズだったが為に
ビスを斜めに入れて乗り切るつもりだったかと予想。

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ハンガーも常用するGOTOH製に比べれば金属の肉厚が薄いのでついでに交換。
(左が純正、右がGOTOH製)

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と、ここまでは順調だったのですが…
基板上の通電LEDの高さ=出っ張りを少し低くしようと、そしてフロントPUの音色コンデンサーの
値を変更と普段なら何でも無い作業を行ったら、

サスティナーの悪魔が突如現れた。

どうって事無い作業しただけで突然正常に駆動しなくなってしまった。

はいはい。また基板のプリントパターンが何処か剥がれたのですね?
探して直せば良いんですよね?
なんて思いつつ不具合箇所をテスター当てながら探す事…

数時間…気付けばほぼ半日…

決定的な不具合箇所が見付からない。

とりあえず正常駆動する様にはなったけど基板に指で軽く圧力を掛けるとダメ。

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で、現実的に考えた。
このまま終わりの見えない剥がれ探しを続けて、運良く全ての問題個所が見付かって修理出来ても
また別の箇所でトラブルが出る可能性もある。
お客様へ納品してからだと大変だ。
結局無駄な宝探しを何時間も続けるのはヤメて当店在庫のテスト用基板を同スペックで
組み上げる。この方が時間の使い方は有意義だ。

組み上げ完了。まぁそりゃぁ問題無く動きますわな(笑)

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つまり基板からスイッチや昇圧トランスを外すタブーを犯す事は
この類の突然現れる症状にも向き合う覚悟が必要だと言う事。
今回は1枚だけ残っていたテスト用基板と言う救世主に救われたが
メーカーは基本的に基板だけ、ドライバーだけと言ったバラでの販売は行っていない。
したがって今や貴重なサスティナーキット自体を無駄にしてしまう可能性も有る。
改造する前にそのリスクをよく考えて欲しい。

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トレモロハンガービスもこんな感じ。
歪みが無くなってスッキリした。誰が?⇒俺が。(笑)
これなら常時見えていても気にならないでしょう。

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パネル元型より黒のツヤ消し1Pで本番パネルを製作。
この冶具類は後ほどお客様名も記入して保管します。

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本番パネル取り付け。
ボディー裏面から面位置少しマイナスの高さで狙い通り。

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ようやく完成!

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これが全体像です。

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1VOL、3ミニトグルスイッチのレイアウト。
ボリュームの並びはサスティナーのON/OFF、モード切り替えスイッチ。
ボディー端がサスティナーOFF時のピックアップセレクター。
ボリュームポットはキルポット。

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リアPUは元から付いていたダンカンTB。
一度分解して磁極を入れ替えてから組み上げ、ロウ浸け済み。
配線レイアウト=基板への入力経路は4パターン試して一番駆動の良いパターンを採用。

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サスティナードライバー下には59Jr。
サスティナーOFF時、フロントPUとして機能するのはこの59Jrです。
このレイアウトでサスティナーをしっかりと駆動させるには基板の信号経路を改造する必要があります。
ただ付けただけ、配線しただけではサスティナーONで発振=高周波ピーピーノイズ祭りです。

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ドライバーには桜カラーのLEDを埋め込み。
サスティナーON時のみ点灯。

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ロードテストで電池が無くなるまでサスティナー起動で放置、それでも問題が発生しないかの
耐久テストです。
問題無かったので最終セットアップに入ります。

肝心のサスティナー駆動は一番動きが鈍い1弦のハーモニクスモードのローフレット近辺も駆動OK。
電圧の減っていない新品に近い電池なら1弦解放ハーモニクスモードもかろうじてOK。

お客様からお預かりしていた弦に張り替えるのですがこれまた気になっていたテンションバーの
ビス。近年のフロイド付属はコレですがトレモロスプリングハンガー同様、見慣れた類のメッキが施されていない。
ホームセンターで売ってる「ユニクロメッキ」仕上げと同じ物。
なのでGOTOH製ビスへ交換。
実際にリペア作業をさせて頂いた事があるのですがこのビス、柔らかいのか簡単に+のネジ穴が崩れます。
弦交換の際は外す事も多いので耐久性を考えれば要交換です。

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仕上げで張った弦はお客様お持込みのダダリオNYXL。
毎度の事ながらNYXLはサスティナーの食い付きが良く、言い方が難しいのですがサスティナーの効きが少し弱い
「節」みたいな箇所が無くなるか症状が軽減されます。

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NYXLでオクターブピッチ等をチェックしてようやく最終セットアップが完了。
基板のパターン剥がれと格闘しまくりでしたが良い感じで仕上がったかと思います。

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おそらくこのブログを見てでも自分でやってみよう、この仕様で馴染みのリペアショップへ依頼しようと
お考えの方は出るでしょう。

この仕様でサスティナーを正常駆動させるのは決して簡単では有りません。


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サスティナーキット入荷のお知らせ

 2020-09-24
約2年半ぶりにサスティナーキットが2セットのみですが入荷しました!


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簡易包装になり基板も半固定トリムの位置が変わっていたりフロント用昇圧トランスの
取り付け面が変更されていますが従来型と大きな仕様変更は無さそうです。
(まだ時間を掛けてチェックはしていませんが)
ただハンダ面の基板プリントパターンはしっかりした感じですし個人的には品質は明らかに
向上していると感じています。

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尚、今回よりON /OFF、モード切り替えスイッチが従来の黒からクローム=銀色へ変更となっております。
黒のスイッチは既にメーカー廃版ですのでスイッチの色変更はお受け出来ません。

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キット価格は定価35000円に消費税加算で38500円になります。
取り付け工賃はギターや仕様によって異なるのでお問い合わせ下さい。

当店の性格上、取り付け前提での販売とさせて頂きます。
キット購入のみは申し訳ありませんがご遠慮願います。

もちろん次回入荷未定で御座います(笑)



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かなりレアなFGZ-1200Sをフルレストア!唯一のCD-100Hドライバー搭載機編

 2020-07-16
まずは臨時休業のお知らせです。

18日(土)は所用により臨時休業とさせて頂きます。
来週は連休ですが
23日、24日は祝日休業、25日(土)は通常営業、26日(日)は定休日です。


さて、今回はその生産数が少ないが故に近年は目にする機会がほとんどない
レアなサスティナーギター、FGZ-1200Sを作業させて頂きました。

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お客様は長年使用されており、フレットの摩耗等この度は徹底的にメンテナンスを
お考えとの事でしたのでご期待の応えるべく「気になる所は全て手を入れる」コンセプトで
作業させて頂きました。

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自分の記憶ではこのプロパー製品としてはFGZ-1200Sにしか搭載されていない
CD-100Hドライバー!
CD-100のハムバッカールックス版みたいな派生ドライバーです。

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まずはネックに着手。
少し波打っていたので徹底的に指板修正します。
ちょうど梅雨時なので湿度との戦いでした…
でも久々にインディアナローズ指板に感激!
まさかFGZで出会えるとは。
指板修正に入ってすぐに「ん?この削り粉の色、質は??…」
防塵マスクを外してダイレクトに匂いを嗅いでみる。
「あーコレコレ!この鼻の奥にズンッと突き刺さる刺激臭!インディアナさんご無沙汰!」
ってな感じで鼻かんだら紫の鼻水出るまで嗅いでやりました。(←変態か)

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フレット打ち完了!
純正フレットと同じサイズではなく現代風にアップデートすべくJESCAR#55090をチョイス。

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さて、ボディー側へ進みます。

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ボリュームとトーンはCTSにするのでポット穴を拡大してから

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導電塗料塗って有線でアーシング。


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導電塗料終わって次の段取りを考えながら眺めていたら
ピッチシフトキャビティー底面のウレタン劣化がどうにも気に入らなくなってくる。
トレモロ載ったらあまり見えないので気にならない箇所ではあるのですが…
ま、このウレタン張り替えてもお客さんは気付かないかもしれないが徹底的レストアなので
張り替えるか。そんなに時間も掛からないだろうし~~

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って思い剥がしだすと…
ウレタンが劣化により粘土化していてかなり苦労する…
だいたい毎回そうなのよね、余計なお世話的作業に入ると何かしらのトラップが潜んでいる(笑)

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張り替え完了!
あースッキリした。

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で、サスティナー基板もゲインアップやら音色変更、バッテリースナップはCLIFF化等のお約束
フルチューンで組み込み完了。
すると今度は保護ビニールの固着跡が汚いコントロールパネルが許せなくなってくる(笑)
で、削り出しで作りました。

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裏面にはアーシング用のテープ貼って。

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サスティナー駆動はパワー感、レスポンス共にかなり良い感じで組めました!

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リアPUはダンカンTB-4です。
画像はありませんがPU本体を一度分解して位相反転、組み上げてロウ浸けしています。
当ブログを見てなのかユーザー様自身や他店様がダンカン付けてモード反転、発振止まらず等の
ご相談を頂く機会もありますがやる事やらないとダンカンもディマジオもサスティナーは正常に
作動しません。

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で、このCD-100Hですが上にも書きましたが当時のフルモードサスティナー用ドライバー最新版で
あったCD-100をハムバッカーケーシングの真ん中に設置した物になります。
ドライバー自体の基本構造はCD-100と同じです。
サスティナーの駆動条件ではドライバーの中心~リアPUの中心までの距離が重要になりますが
このFGZ-1200Sは100ミリ確保出来ているので問題ありません。
個人的なデータとしては90ミリより短くなると危険水域突入です。
したがって駆動条件面でCD-100Hはミディアムスケールや24Fギターに載らなかったと。
結果的にこのFGZ単発で姿を消してしまいました。
HIDEモデルのMGみたいにダミーPUカバーとの組み合わせよりはスッキリしたルックスなので
残念ですね。

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徹底的にこれからも長く弾ける様にフルレストアする。気になった所は全て手を入れる。
なのでトレモロスプリングハンガー&スプリング、劣化していたビス類全てに至るまで交換させて
頂きました。
本音を言えばタケウチ製トレモロも交換したいのですが現状大きな問題を抱えていない事、
タケウチ社が廃業してからかなりの時間が経過しており交換本体、交換パーツが入手不可なのが残念…

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大きな問題を抱えていないとは書きましたが3弦サドルは弦ロック機能は果たしていますが
弦ロックブロック裏側は割れていました。
タケウチ製トレモロは某オークションでたまにコンディションの良い物も出品されているので
お使いのギターに搭載されているなら機会が有れば、値段の折り合いがつけば入手される
事をお勧めします。
今回のお客様もお引き渡し時にこの画像を見て頂き状況をご説明させて頂いた後、
将来の交換用として同型トレモロを入手されたとの事です。

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久しぶりのサスティナー関係でしたが依然としてサスティナーキットの入荷予定は未定です。
今回の様なレストア作業、ゲインアップ等のモデファイ作業は常時受付しております。

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Burny Sustainer-Lite搭載LPモデファイ&サスティナー作業受付状況について編

 2019-08-03
久々にサスティナー関係でブログアップです。
何と1年半ぶりのサスティナーブログです。。
サスティナーキットの入荷が全く無いので新規取り付けネタも全く無いってのもありますが。
モデファイ作業や修理は頻繁にご依頼頂いております。その辺りについては文末で。

まず本題に入る前に皆様にお願いが御座います。
サスティナー関連に限らずですがメールにて当店へお問い合わせ頂いた場合、
当日、遅くとも翌日~2営業日内に100%返信させて頂いております。
当店へお問い合わせ頂いたものの返信が見当たらない場合は迷惑メールフォルダー等の
ご確認をお願い致します。特にアップル関係やgmailで当店からの返信が届かないケースが
発生している模様です。
今更ではありますがお問い合わせ送信時はPCからのメールを受信可能に設定お願いします。


さて、今回はフェルナンデス/バーニーのサスティナーライト搭載のレスポールをモデファイさせて頂きました。

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サスティナーライトではありますが基板はフルモードとほぼ同型タイプ。
(作業受付可能なライトの世代別の違いに関しては後述します。)
お客様自身でCliffのバッテリースナップへ換装されている辺りに拘りと愛着を感じます。

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コントロールは1Volume、1ToneにサスティナON/OFF、2モードセレクタースイッチ。
通常のフロントボリューム位置へポット穴を追加してのモデファイです。

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とりあえずポット穴を追加してからのフレットのすり合わせ。
って書くのは簡単だけど基板付けた状態で取り付け予定のポットをあてがって位置出し、
まずはセンター位置に小さな径でテスト穴開けてからボディー表面から全体の位置感を
確認。
徐々に径を大きくしながら数回に分けて穴開け。
位置を微調整しながらの作業…結構大変でした…

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導電塗料塗布。事前に普段よりノイズが気になる旨をお聞きしていたので
トグルスイッチ部からPUホール、コントロールに至るまで完全にアーシングします。

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追加したフロントボリューム位置にはキルポットを増設。
マスターボリュームはスイッチポットでハイパスコンデンサーのON/OFFを制御、
トーンもスイッチポットでリアPUの基板バイパス=ダイレクトアウトを可能に。
裏パネル取り付けビス部の一部だけに導電塗料を塗っているのはパネル裏にアルミテープを貼り
コントロール部と導通を持たせてアーシングをボックス化する為。
基板への信号配線は純正状態のコネクター結線だと配線材がザグリ壁面と基板に挟まれて
圧縮されるのでコネクターを使わずに直接基板へハンダ付け。
たったこれだけで誤動作の一種である「発振」を抑制出来る事も多いので配線の取り回しには
毎回気をつかいます。
もちろん基板もゲインアップ等の改造を施しております。

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完成!
今後の実用性、耐久性重視でのご依頼でしたのでジャックプレートの金属化など
普段トラブルの多い箇所にも手を入れさせて頂きました。
お客様がボビンテープで装飾されているのでドライバーはゼブラ柄になっております。
サスティナーライトのダイレクトドライバーにゼブラ柄がある訳では御座いませんのでご注意を。

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さて、1年半ぶりのサスティナーブログアップでしたがその間もモデファイや修理は
かなりの本数作業させて頂きました。
現状サスティナーキットが流通していない為、従来ではクオリティー維持の問題で
お断りしていた移植作業も内容によってはお受けしております。
ご検討の方はお問い合わせ下さい。
フルモードサスティナーであっても世代や劣化の状態によってはモデファイを施しても
動作が厳しい事も御座います。作業をメールでお問い合わせ頂く場合はドライバー正面や
基板の画像を添付して頂ければ状態や世代の判断が容易になり助かります。

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<サスティナーライトのモデファイに関して>
HPにはライトのモデファイは受け付けていない旨掲載しておりますが今回のレスポールの様に
フルモードと同型基板の2モード仕様は作業可能です。
この基板形状以前のシングルモードのサスティナーライトは修理は内容により可能ですが
モデファイはお受け出来ませんのでご了承下さい。
分かりやすく言えばサスティナーライトでスイッチがON/OFFのみ、
スタンダード⇔ハーモニクスの切り替えスイッチが無い物は修理対応のみでモデファイは難しいと
言う事です。お手持ちのギターのサスティナーライトが何者か分からない場合はお問い合わせ下さい。

またサスティナーライトはフルモードと動作原理=磁界の飛び方が異なりスタンダードモード
で主に巻弦のハーモニクスポイント付近で倍音が被ります。これはモデファイ等で改善出来ません。
また駆動ゲインを上げると症状が一層顕著になりますので予めご了承願います。


余談ではありますがダダリオのプレミアム弦、ちょっとお高いNYXL弦ですが
サスティナーとの相性バツグンです!
表現するのが難しいのですがサスティナーの食いつきが良いとでも言いましょうか、
デッドポイントの動作に改善が見られたりハーモニクスモードのクリアー感、キレが増す感じです。
きっと「え?弦でこれだけ立ち上がりやニュアンス変わるの??」と思われるかと。
サスティナーギターのオーナー様は機会が有れば是非お試しを!

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サスティナーキット入荷しました!

 2018-02-17
長らく欠品しておりましたサスティナーキットが3セット入荷しました!

もちろん次回入荷未定です…
サスティナー取り付けをお考えの方は早めにご連絡下さい。


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FENDER Vintage Hot Rod 60's Tele サスティナー取り付け編

 2018-02-03
新年1発目に続きサスティナーネタになります。

今回はフェンダーのテレ、ご依頼前に白へリフィニッシュ、ブリッジをMarverickトレモロへ改造された物を
作業させて頂きました。


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目指した完成形はコレ。
画像からスイッチ位置等を割り出しての取り付けは毎回大変です…

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お客様お持込みのサスティナーキット。
いや~久し振りにこのパッケージ見たね。
未だメーカー供給不安定。次回入荷予定全く不明…
今回お客様は海外通販サイトよりお取り寄せされたらしいです。逆輸入って事ですな。
正直海外通販サイトはリスクが高いのでご購入をお考えの場合は完全自己責任でお願いします。
個人的にはお勧め出来ませんが現状サスティナーキットを入手するにはこの方法しかないのかもしれません…


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さて、元ギターは普通のテレキャスターな訳なのでフロントPU部はボディー&ピックガード共に
サスティナードライバーへ合わせて拡大加工が必要になります。
ボディーはザグってしまえば問題無いのですがピックガード…
純正を加工して使用するつもりでしたが元のPUの固定ビスの穴位置が非常にツライ所に
きてしまいます。

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なのでピックガードの新規製作が必要。
並びにピックガード下にサスティナー基板が入るので組み込み時調整用の基板部カット版も
必要。
元ガード、新規製作用元型、基板部カット版。

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基板も色々手を加えて完成!
リアPUシングルコイル駆動にしては良い効き具合に仕上げる事が出来ました。
ちなみに純正状態で組み込まれているS1スイッチはサスティナーと同居出来ません。

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バッテリーボックスの位置もミュージシャン使用機画像を参考に少しトレモロ寄りに。

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サスティナー取り付けも沢山のお問い合わせを頂いておりますが上記の通り未だ次回入荷の
目途は全くたっておりません。
それでいて取り付け事例をここにアップするのは気が引けるのですが
一つ皆様にお願いが有りまして。

サスティナーキットが入手困難故に某オークション等にてサスティナーギターより取り外された
中古部品を使っての取り付け依頼お問い合わせが増えております。
申し訳ありませんが中古品を使っての取り付けはお断りしております。
理由は中古品ですと組み上げないと故障しているか正常なのかが分かりません。
したがってザグリ加工も全て終え、組み上げて不具合が生じても交換する正常な新品が
入手出来ない現状、取り付け作業全てにおいて責任を持つ事が出来ません。
また一概にサスティナーと言っても世代によって様々なバリエーションが有り、
旧型ですと当店の目指すクオリティーに組み上げる事が出来ません。
何卒ご理解下さい。

メーカー供給が安定していればこんな事書く必要はないのでしょうが。

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Ibanez JEM77B RMR サスティナー取り付け編

 2018-01-05
本日より2018年始動です。
本年もトーンガレージ、当ブログを宜しくお願いします。

例年なら番外編でスタートですが例年通りの年越しを過ごさせて頂き、
特に新たな温泉ネタも無いので今年は通常ネタでブログ始めです。

相変わらずサスティナーキットの入荷が無く、取り付けご希望のお客様には
ご迷惑をお掛けしております。
(既に付いているギターのモデファイは常時作業可能です)
そんな中、奇跡的に入手出来たキットを使って作業させて頂いたのが
このJEM77B RMR!

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本人使用機に似せたレイアウトでの取り付け依頼です。
お客様より数枚送って頂いた画像だけが頼りの作業でした。

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本人使用機はサスティーンボリューム横のスイッチが指板ポジションマークLEDのON/OFFに
なっている様ですが市販モデルにはLEDは入っていないのでマスタースイッチ=キルスイッチ
としての機能を持たせました。
何せこのスイッチを探すのが大変だった…

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サスティナードライバー下のダミーPUカバーも6穴タイプの穴塞ぎバージョンを製作、
そしてダミーには吊り下げビスが無い様でしたので別画像にて設置高さを参考にして
ドライバーに固定。その為にピックガードも新規作成。
リアPUは純正Breedでサスティナー駆動する様に改造。

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と、まぁ文面にするのは簡単なんですが…いつも通り結構大変な作業でした。

今年はサスティナーキットが安定して入荷すると良いのですが…


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赤いTEJ-DELUXE SUS ダンカン付けるついでに色々メンテ編

 2017-05-13
さて今回は赤いTEJ-DELUXE SUSをモデファイさせて頂いた。

通常は黒のみの展開モデルだがどうやら某楽器店のオリジナル仕様らしい。

赤も中々良い感じだと思う。


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お受けしたモデファイは
・リアPUをダンカンSH-4へ交換。
・使い難い2軸2連ポット(上=サスティーンボリューム、下=マスターボリューム)を1ボリューム化。
であるが他にも気になった点は手を入れる方向性である。

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それでは諸々チェックしながら作業に入る。

店頭在庫期間が長かった為かフレットも曇ってしまっている。
全体研磨して指板にオイル塗布確定。

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当ブログでは何度か書いているのだがGOTOHの510トレモロ搭載ギターの場合、
トレモロバックプレートの弦通し穴が6穴だと使い難いっちゅうねん…

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抜いた弦を見て欲しい。
510はただでさえ弦が複雑に曲がるので弦がサスティーンブロックの弦差し穴から真っ直ぐ
出て来ない。
パネルの弦通し穴を6穴⇒1スリットへ変更決定。

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配線周り。
特にワイルド(笑)な仕上がりではなく一見問題は無さそうだ。

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が、サスティナー基板はもはやお約束(笑)
コンデンサー数個が非行に走ろうとしている…

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まっとうな人生を歩める様に矯正しておいた(笑)

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純正リアPUは往年の名器、VH-4!
今なおマニアックな信者の居る数々の伝説?を持つハムバッキングだ。

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当時モノのVH-4は長足だったが現行は短足。
ま、ダンカンに換えちゃうから問題は無いんだけどね。

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こういうのが個人的には嫌だったりするシリーズ。
ブリッジアースの線がトレモロスプリングハンガーの上側を通ってハンダ付けされている。
何らかのタイミングでスプリングとハンガーの爪の間に入り込んだら断線するだろう…
あまり考えられないシチュエーションだが精神衛生上はよろしくないな。

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ハンガーの下をくぐらせてハンダ付け。

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分解していて気になった所はガンガン直していく。
お次はジャックプレートだ。いや、問題はジャックプレートを止めているビスだ。
左側のペグビス?みたいな細くて短いビスで止まっていたがジャックプレートはプラグの抜き差しの際に
力が加わる事が多く、実際にトラブルの多い箇所である。
なのでピックガードビスへ交換。
ボディー材が柔らかい場合は更に長いビスを用意する。

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サスティナー周りをダンカンSH-4に合わせてモデファイ、2軸2連ポットに組み込まれていた
サスティーンボリュームは除去するので基板上でサスティーンボリュームをフルアップ固定へ
改造。
他にはいつも通り信用していない半固定抵抗を信用出来る物へ交換。

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変更前2軸2連ポット。(ノブはお客様が変更しているかもしれません)

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1ボリューム化でスッキリ!

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指板&フレットも研磨完了。

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弦通し穴もスリット化したので弦の着脱もラクになりました。

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バッテリースナップもヘロヘロに柔らかい物が付いていたのでCLIFFへ交換。耐久性重視!
何せサスティナーは頻繁に電池交換が必要なデバイスなので。

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完成!

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「転ばぬ先の杖」的に「こりゃヤバいかもな…」と思える所は手を入れさせて頂きました。

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FERNANDES FR-ELT SUS 久々にフェルから国産ソロイストが出たぞ!編

 2016-12-24
いよいよ年末ですね~
何かとバタバタしているうちにブログ更新が遅くなってしまいました。

当店の年内営業は28日(水)まで、新年は5日(木)より営業致します。


さて、今回は久々に新製品のご紹介。

FERNANDESのFR-ELT SUS です。

お客様にご注文頂いたのが9月の終わり頃、やっとこさ入荷したのは約2ヶ月遅れのつい先日でした…

どうやら2色展開のうちグレーの方が人気?商品力?注文?が多いらしくお客様ご希望のナチュラルは中々上がってきませんでした。

メイプルトップ、マホバック。リアはダンカンSH-4でサスティナー付き、GOTOHトレモロにステンレスフレット仕様で定価185000円。

サスティナー搭載に関してはソロイストとして賛否両論あるだろうがフェル社のフラッグシップモデルとしてのステイタスなのだろう。

しかしながら豪華スペックの国産ソロイストの新品がアイバニーズ以外のメーカーで定価20万以下で販売された事は
素直に評価したいと思います。

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印象的なエルボーカット形状。
アフリカンマホにメイプルトップなのですがメイプルの表面と側面で杢目が繋がっていない事からも分かる様に
トップはシカモア?と思われし装飾的な突板が貼られています。
派手な木目のメイプルが枯渇、高騰している近年では致し方ないでしょう。

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ボディー厚は約45ミリ、メイプル(突板含む)は6ミリでした。
残念ながら今時のソロイストとしてメイプルトップ、マホバックは時代遅れ感が否めません。
やはりアッシュかバスウッドバックにすべきでしょうな…
音色に関しては後述。

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ヘッド表面にも同様の突板。

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フレットは国産ジャンボサイズ(2.9ミリ)のステンレス。
ステンレス入れるならダンロップやJESCAR等、洋モノのサイズでもう少し高さのある物を使って欲しかったなぁ…
フレットエッジもきっちり面取りが施されている。

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サイドポジは大き目の径の蓄光素材。
実用性重視なスペックである。

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裏面のアフリカンマホ。この個体は2Pにしては杢の並びのバランスが良い。
バッテリーボックスの位置は従来のトレモロ下からP-PROみたいにカッタウェイ部へ変更されている。

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コントロールは1VOL、1サスティーンボリューム(スイッチポットでリアSH-4のタップ切り替え可)、
3段レバースイッチ、サスティナースイッチ。
リアのタップ切り替え要らんやろと思ふ…

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コントロール内部。
今回は特に配線手直しの必要性は感じなかったが導電塗料に導通は無かった…

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謎なのがリアのSH-4である。
GOTOHの1996Tトレモロが搭載されているしサスティナーの動作を考えれば弦直下に
ポールピースが位置するワイドピッチの物、すなわちTB-4を選択すべきだろう。
わざわざSH-4を選ぶ何かしらの意図があったのか?

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当店でダンカンを搭載するモデファイ手法とは違い位相を合わせただけでSH-4が付いているが
PUの音色、リアに対するフロントの音色サスティナーの駆動ゲインが気に入らなかったので基板は改造した。

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お客様お持込のDR弦にてネック、オクターブ、トレモロ角度等を各部調整。

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納品完了!!
予定納期よりかなり遅くなってしまいお客様にはご迷惑お掛けしました。(ワシのせいではないのだが…)

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で、このFR-ELT SUSのサウンドである。

具体的な数値は書かないがソロイストとしてはかなり重量感がある。
おそらく目の詰まったアフリカンマホの影響だろうがそのおかげでマホっぽい中域の強い音色ではない。
ステンレスフレットの効果と相まって割とシャキッとしたメリハリのある出音だった。
ソロイストの出音としては十分合格点なのだが高域のヌケや低域の締りを更に狙うならやはりアッシュバックにして欲しいかと。

このモデルをベースとしてアッシュバックで(500歩譲ってセンで)サスティナーを外し、フレットをJESCAR#57110に
して定価15万未満なら個人的には買っちまうかもしれない(笑)
んでフロントはホットレイル、リアはネイルボム入れて弦ロックのブロックはチタンに変える…
「そこまで言うならそんなスペックのソロイスト作れよ!」との声が聞こえてきそうである(笑)

あっと言う間に終わってしまった2016年…
来年こそは…

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P-PROJECT NA-TH2 今なお人気の「サスティニアック」。「18Vサスティナー」ではありません編

 2016-10-11
今回はP-PROJECTのNA-TH2を作業させて頂きました。


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まず本題とは離れてしまうのですがこのNA-TH2に搭載されているのはフェルナンデス社の
「サスティナー」ではなく「サスティニアック」というデバイスになります。
サスティナーと混同されている方が多いので以前もブログを書いた記憶があるのですが
もう一度書いておこうかと思います。
まずフロントに搭載されている「トランデューサー」。フェル社のサスティナーでは「ドライバー」と
呼ばれていますがサスティニアックでは「トランデューサー」と言います。
コンディションはサビも少なくかなり良好です。

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ボディー裏面に設置された巨大なバッテリーボックス。

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9V電池×2個=18V仕様です。
サスティニアックは18V仕様のみとなります。
これが「18Vサスティナー」なる呼ばれ方の原因ですな。

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コントロールパネル内部の基板。
フェル社サスティナーは様々なタイプがありますが基板形状は長方形になります。
サスティニアックは正方形。

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確かにこのP-PROJECT NA-TH2や布袋モデル等でサスティニアック搭載ギターを販売していたのは
フェルナンデス社。(色々事情がある様ですがとりあえずP-PROJECTもフェルと同系列会社とします。)
サスティニアックのデメリット等を改善し、進化させたデバイスが「フェルナンデス サスティナー」。
ややこしい事にサスティナーも超初期型には電池を2個入れる18V仕様が存在します。
ただしこの超初期型は今ではほとんど目にする事はないでしょう。
今でも「18Vサスティナーを中古で買ったのですが調整出来ますか?」等のお問い合わせを頂きますが
大体が「サスティニアック」ですね。
厳密に「18Vサスティナー」に値するのはごく少数生産された「FR-180S」と上記超初期型サスティナー、
そして一時期フェル社が取付け加工を行っていたミュージックマンやPEAVEYのエディー系モデルのみに
なります。(現在は18Vでの取付けは行っていないそうです。当店も休止中。。)

そしてここからが重要!
「サスティニアック」はフェル社の布袋モデルに採用されていた為に今でもかなりの人気があります。
サスティニアック搭載モデルが最終生産されたのはフェル社、Zodiacコラボの布袋氏25周年記念モデル
になります。

これは限定数生産だったので中古も見付けるのは苦労するでしょう。見付かったとしてもかなり高額な様です…
その事情もあるのでしょうが某オークション等でバラバラの状態の「サスティニアック」を落札されて
お持込頂く事が増えております。
が、
かなり古いデバイス故に劣化も激しく、故障している物も数多く見られます。と、言うかほとんど壊れてます。。
当店へ持ち込まれた物で正常に機能していると判断出来るのは10ユニット入れば2~3ユニットぐらいでしょうか。
古いサスティニアックに憧れるのは理解出来ます。
しかしながら市場に出回っている物で使い物になるのは極僅かです。ご注意下さい…
サスティニアックは基板構成パーツが古く、特に心臓部のオペアンプは交換品が手配出来ません。
またサビによる断線が多いトランデューサーも交換品はありません。
結論としては「故障したサスティニアックは修理出来ない」という事です。

さて、本題に戻ります。
今回のNA-TH2のサスティニアックは多少効きが弱い状況でしたが基本機能は問題有りませんでした。
また基板上のパーツも一部問題が見られましたが交換可能パーツだったので十分再生可能!
まずは減ったフレットの交換より着手します。

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フレット交換完了!
質の良いエボニーで硬い指板でしたが前回のYAMAHA SG3000に比べれば平和な硬さでした(笑)

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トレモロの付いた古いギターをメンテナンスする際には必ずブリッジを全分解します。
何故ならほぼ確実と言って良いほどのブリッジのベースプレートとサスティーンブロックを止める
ビスが緩んでいるからです。
ここが緩んでいるとアーミング時に妙なガタが出ます。もちろんサウンド面にも影響アリ。

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2個マウントされていた「PRO-S」なるピックアップを外す。
裏面にフェライトマグネットの貼られたPUは経年劣化によりマグネットがボビンから外れている事が多い。
今回もご多分に漏れず剥がれてズレております。

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手で力を加えれば簡単に外れてしまいます。

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マグネットをボビンに接着して固定用のウレタンも新品へ交換。
ウレタンの長さを長めにしたのは固定力をUPさせる為。

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PRO-S2個に挟まれたダンカンJB(SH-4)。
トップ画像からも分かりますがこのJBのボビンにはダンカンのロゴがプリントされていません。
長足タイプと呼ばれる古き良きJBです。
今のJBよりクリアーな高域で歪ませても音の輪郭がしっかり残ります。
中域も太いのに濁りが少ない…
JBについては語り出すと長くなるのでこれで止めておきましょう(笑)

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JBも取付けビスにサビがありスプリングも弱っていたので交換。
更に裏面にウレタンを貼りしっかりと固定出来る様に手を加えます。
画像はありませんが一度分解のうえサスティナーをモデファイする時と同じ加工を行いました。


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18Vのバッテリーボックス。
本体側からの線材を軽く指で引っ張ると簡単に千切れてしまいました。
再度ハンダ付けしようと線材の被膜を剥きましたが線材自体が劣化している様なので…

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全ての線材を交換。

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レバースイッチもCRL製だったので機能はしていましたが接点の劣化が激しかったので交換。

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ジャックも言わずもがな。。

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ポット類は全く問題ありませんでした。
この頃の日本製ポットは本当に物が良い!耐久性もバッチリなのですが…

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こちらは現行の国産ポット。
背中にMADE IN JAPANの表記はあるのですが…
初期不良が多い。
具体的には新品を取付ける際に手際よくキレイにハンダ付けしたにも関わらずガリや接触不良が出る…
最近では全く信用していない国産パーツです…(あ、国産ジャックも相当ヤバイよ…)
ホンマに日本製なのかな??

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配線完了!
今回サスティニアックではありますが普段サスティナーをモデファイしているノウハウを反映させたので
音出しが楽しみです!

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ナットは純正が弦滑りの良いデルリン素材(ピックで使われるポリアセタールと同様の素材)でしたが
現代の基準では音が丸すぎるのでブラックタスクで製作しました。
ペグは今や廃版のGOTOHステップペグ。

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完成!
サスティニアックもモデファイが効いたのかブンブン動いています!

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今後も劣化は仕方ないが正常に機能している数少ないサスティニアックは救っていこうかと思います。


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最後にもう一度言わせて頂きます。
オークション等で「サスティニアック」、または搭載ギターを購入する際はある種のギャンブルだと
言う事を忘れないで下さい。ジャンク品は所詮ジャンク品です。
如何に高額で入手されようと故障していて直せない物は直せません…
ここまで書かざるを得ない程にお問い合わせが多いので…


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新品のTEJ-DELUXE SUS を徹底的にイジる。18V化しなくともサスティナーはパワフルに出来るのだ編

 2016-09-15
今回はフェルナンデスのTEJ-DELUXE SUS新品をご注文頂きました。
当店は工房ですがメーカーによっては新品の注文も承っております。

さて、このTEJデラックスですがお客様と色々相談のうえトーンガレージの考えうる実用性、耐久性に的を絞った
「TEJ-DELUXE SUS COMPLETE」に仕上げていく。
コンプリートである。コンプレックスでは無い。したがって布袋氏使用機に近付ける意図も無い。

※先にお知らせになりますが現在サスティナーの18V化は一時受付を中断しております。
18V化に不可欠な電子パーツの入手困難が理由です。ご迷惑お掛けしますが何卒ご理解下さい。
再開の目処がたちましたら当ブログにてお知らせ致します。


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純正コントロール。
2軸2連ポットは上段がマスターボリューム、下段がサスティナーのゲインを司るサスティーンボリューム。
マスターボリュームを回すと知らぬ間にサスティーンボリュームも可変している事が多く、ぶっちゃけ使い難い。
なのでサスティーンボリュームは基板改造によりフルアップ固定、シンプルな1ボリューム仕様へ変更する。

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ネックジョイントプレートが曇っている…
近年の黒メッキは曇り易いが新品でいきなり曇っているのは頂けないな…

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ブリッジは往年のDET-1ではなくGOTOH 510T-FE1。こちらの方が遥かに優れたブリッジである。
良く見ればブリッジのメッキも曇っているな…

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510T-FE1故に裏パネルもスリット化しようかと。

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さて、分解作業に入る。
まずはコントロールから。
仕上げは悪くはないがあまり丁寧さは感じられない。

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デカい2連ポットだねぇ~~

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純正でジャックはNEUTRIK(ノイトリック)製。
原価がスイッチクラフトより安いのでノイトリックのジャックを使うメーカーが増えてきているが
個人的には作りが雑なのと端子のプレートがスイッチクラフトより薄くて柔らかいので信用していない。
耐久性重視でスイッチクラフトへ交換する。

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分解完了!
この時点で一度ガッツリとワックス掛けを行う。
薄いスリキズが気になった部分はバフ掛けをする。

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サスティナードライバーのザグリには導電塗料が塗られていない。
リアPUのザグリにはきっちり導電塗料が塗られ、アースラグで有線でコントロールザグリへと繋がっている。
が、テスターで導通をチェックするとリアPU~コントロールザグリ間に導通は無かった…
なのでドライバーザグリへ導電塗料を塗るついでにリアPUザグリ、コントロールザグリも塗り直す。
で、その為にリアPUのアースラグを外すのだが。
何かボディーを真っ裸にしてから持ち運ぶ際に指がチクチクするなぁ…と思っていたら…

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リアPUザグリのアースラグを止めているビスがトレモロスプリングのザグリへ貫通していた(笑)
そりゃチクチクするわな!
基本的にパーツの付いていないボディーを場所移動等で動かす時には爪によるキズ付き防止、
皮脂の付着を避ける意味合いもあってなるべくザグリに指を掛けて持つので。

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早速導電塗料を塗りに掛かるのだがボリュームポットをCTS製へ変更するので予めポット穴を
拡大加工しておく。

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コントロールまで導電塗料を塗り終わった状態。
コントロールパネル裏面に導通のあるシートが貼られているのでコントロール内の導電塗料と接触する様に
一部のビス穴周辺まで導電塗料を塗る。

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リアPUザグリのアースラグの止めビスを適正な長さのビスへ交換。
貫通していた穴には埋め木してタッチアップで黒を塗っておいた。

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次にサスティナーを含む電装系に着手。
リアPUは純正のVH-4からダンカンTB-4へ変更する。
音質はもちろんハイパワー故のサスティナーの動作向上が目的。

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TB-4を分解してサスティナーの特性に合う様へちょっと改造。

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組み上げたら含浸(ロウ浸け)。

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電装系組み上げ完了!
サスティナー基板は言うまでも無くフルチューン。
18V化しなくともある程度パワーのあるリアPU、そしてそのPUに合わせた基板改造で
サスティナーのパワー感は十分改善出来る。

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今回はサービスで基板のイグニッションLEDを青に変更。

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ストラップピンにはフエルトワッシャーを追加。

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フエルトワッシャーを追加する事でボディーへの万が一のダメージを食い止めるだけではなく
実はストラップピンを止めているビスの緩み防止にもなる。

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ジャックはスイッチクラフト製ステレオタイプ。
もう少し時間が経てばノイトリックのジャックの評価も明らかになるだろう。
でもスイッチクラフトしか使いたくないねぇ…

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ボディー側が仕上がったので次はネックだ。
近年のTEJにしては指板のローズに変な木目が無く、導管の太さも均一なので
間違いなく「アタリ」のネックである。
箱出し状態では少し順反りしていたが問題となるクセもなくネックとしては良好。

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フレットが少し曇っていたのと指板の木目にワックス類が詰まっていたので一度全体を研磨してから
指板にローズネックオイルを塗る。
組み上げ後はナットの弦溝にも一手間掛けた。

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ペグはSG381 MG-T ロック式ペグへ交換。
チューニングの狂いを防ぐだけではなく弦交換作業がラクになるのでオススメである。

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お客様の好みに合わせた細かいセットアップを経て完成!!
サスティナーの駆動も十分にブィンブィン♬してる。

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シンプルな1ボリュームはカスタムCTS、スムーズポット化した500kB。

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ネックジョイントプレートは(ブリッジも)ピッカピカに磨いてやりました!
ちなみに現行の黒メッキはあまり擦るとメッキが薄くなるので研磨にはちょっとしたコツが要ります。

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510T-FE1ブリッジに合わせてトレモロバックパネルの弦通し穴を6穴からスリットへ変更。
最近この作業よくやってるしついこの前もブログに同じ事書いたとこだな(笑)

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今回はお客様の要望は当然、個人的に気になる箇所、見える所、見えない所関係無しに
徹底的に作業させて頂きました。
現状では最高のTEJに仕上がったと思います。
これからガンガン弾いてもらえれば嬉しいですね!

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ちなみにTEJ DELUXE SUS ですが布袋氏の35周年ツアーが行われている影響なのか
現在メーカー在庫切れ状態との事です。
今回は何とか入手できましたが次回入荷は納期すら見えない状況…

当店はサスティナーのメンテナンスも出来るのでオークション等で入手された中古のTEJを持ち込まれる
事が多いのですが中古である為のダメージ、経年劣化の状況によってはレストア及び改造にかなりの
コストが掛かります。
「中古で買う」と言う事には安く買えるメリット以上にリスクが潜んでいる事をお忘れなく…


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夏の恒例?「気になる所は全て徹底的に作業する」 FERNANDES FR-75 3S編

 2016-08-29
いやぁ~8月も終盤なのにまだまだ暑い毎日ですね…

去年の夏はヴィンテージのジャガーを徹底的に作業してました。

どうやら夏休みの宿題?ってわけではないでしょうが盛夏になると渾身で作業しなければならないリペアのご依頼を頂きます。

今回はFERNANDESの3シングルサスティナーモデル、FR-75 3Sです。

ご覧の通りペグとブリッジが付いてる以外は丸裸状態です…

暑さに負けずにこのFRを徹底的に作業します! (実際は何回か暑さに負けました…)

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まずは減っていたフレットを交換。
古いフェルのネックにしては問題となるクセも無かったので助かりましたわ。
指板修正も少し削って修正する程度でOK!

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で、フレットはいつものJESCAR#55090を打ったのですが打ち終わりの画像は暑さ故に撮り忘れました…

次にボディー側を着工。

ブリッジもペグも金属パーツ類は全てブラックパーツへ交換するのでパーツの劣化は問題では無いのですが
この頃のフェルナンデスの2点支持ブリッジのお約束、
超細いスタッドアンカーへ荷重が掛かり過ぎる為にスタッド前方の塗装+木部が欠損しています。
軽症ならアンカーのすっぽ抜け、やや重症ならアンカー倒れによるアンカー穴が楕円化、
重症ならリアPU方向へのアンカー倒れ⇒ボディー割れになります。
今回はリアPUがシングルなのでアンカーとPUザグリが遠く、ボディー材もアッシュなので重症は免れていますが
塗装と木部の一部が欠けてしまっています。程度としては中症って所でしょうか。

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このままでは格好悪いのでタッチアップすべく気温39℃、灼熱の塗装ブースで色合わせ…
少し赤味の強い紫は色合わせが難しい…
色作りを繰り返していると…フッと意識が遠のいてめまいがした。そして平行感覚が無くなり出す…
いわゆる熱中症の入り口かと(笑)
一度塗装ブースを出てエアコンの効いた事務所で水をガブ飲みして休憩。
色作り⇒休憩を繰り返して何とかタッチアップ完了!
ただでさえシースルーカラーのタッチアップは色合わせが難しいが木部剥き出しの箇所と
下塗りの塗膜が残った箇所が混じっているとタッチアップ塗料の色乗りに差が出るので難易度は更に上がる。

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PUザグリ、コントロールザグリに導電塗料を塗布。各ザグリを有線で結線。
元のアンカー穴を一度埋め木してから新たに取り付けるGOTOH 510T FE1ブリッジ用のアンカーを
埋め込む。
510Tブリッジはトレモロアームのホルダーが張り出しているのでブリッジザグリの一部を拡大加工。
ここまで来れば灼熱の作業場での汗ダク地獄は一段落!

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で、組み上がり!
ブラックパーツになった事でルックスが締まりますね!

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PUはダンカンSSL-4、クオーターパウンドを2発。
何故か(笑)3シングルレイアウトのサスティナーはポールピース径の大きなPUを付けるのが不文律なのだが
今回はお客様がサスティナーの効きを優先するとの事なのでシングルコイルとしてはハイパワーな
SSL-4を選択。
マスターボリュームのポットはKILLPOT!

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ドライバーに埋め込んだLEDはボディーカラーに合わせて紫なのですが紫LEDは色味が
分かり易い撮影が難しい…どうしても青白っぽく写ってしまう…

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言うまでも無くサスティナー基板もフルチューン!
どんなPUでもサスティナー基板へ入力するとアクティブ化するので音質がハイファイ寄りになってしまう。
毎回PUの素性へ音色を近付けるべくフィルターの数値を変更して苦労するのだが今回のSSL-4は
ハイパワー故に少し中域が強めで高域=音ヌケが丸く感じるPUだ。
なので普段とは逆にハイファイ寄りになってしまう特性を助長する方向でフィルター部を改造してみた。
結果、パワー感がありながらも「パリッ!」とした高域が出せたので個人的には大成功だと思っている。

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徹底的に作業するシリーズは普段の使い勝手にもこだわる。
GOTOH 510Tは優れたブリッジなのだが…

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ノーマルのサスティーンブロック(イナシャーブロック)は弦のボールエンドがかなり奥まった所で
止まる。
したがって上記画像の様にトレモロバックパネルの弦通し穴が6穴だと弦交換時に手こずる。
弦を抜こうとしても素直に6穴に出て来ないのだ。

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なので6穴を長方形スリットへ変更!
これで弦交換もスムーズに出来る。

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ストラップピン2ヶ所のビス穴木部が少し拡がってビスの締りが緩かったので埋め木+空け直し。
ついでに緩み止め+衝撃緩和用のフエルトワッシャーを追加。

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純正のジャックプレートはピックガードやパネル類と同じプラスチック素材なのだがプラグイン状態で
衝撃が加わると簡単に割れてしまうので金属のジャックプレートへ変更。
ジャックも当然スイッチクラフト社製。
どんなパーツにしろ耐久性は重要だ。

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ナットはブラックタスク。弦滑りの良い黒いナット素材は現状では選択肢が他に無い。
実は最後まで悩んだのが1&2弦のテンションガイドの高さ。
GOTOHのRG15とRG30で悩んだ。
共に形状は同じだがヘッド表面からテンションガイドまでの高さが2.5ミリ異なる。
僅かな高さの違いに感じるかもしれないが実際は1&2弦の弦テンションに大きく影響する。
2種を付け替えながらある程度長い時間弾いて最終的にはRG30を採用。

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引き渡し時、お客様に満足してもらえたので暑い中頑張った甲斐がありました。
来年の8月は何が訪れるのだろうか……

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FERNANDES RT-DLX JPC サスティナー取り付け 皆さんAPU-3000って使ってますか?編

 2016-03-14
今回はフェルナンデスのJPCシリーズ、RT-DLXにサスティナー取付けです。

ネットで調べたところフェルナンデスが受注生産でこのRTーDLXにサスティナーを付けたモデルも存在していた模様。
たぶん売れ残ったRTーDLXをリファインすべくサスティナーを付けたのか?と、勝手に想像(笑)
同系列モデルで足立祐二氏モデルもありますな。

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で、取付け完了。

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ドライバーには桜色のLEDを埋め込み。

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裏面。
ネットで拾ったメーカー受注生産モデルにパネル形状、位置、バッテリーボックス位置を似せてみました。
特に深い意味は無いけど何となく(笑)

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今回は当店でサスティナーを取付ける場合のコダワリみたいな物を書いてみようと思います。
最近「メーカーや他工房でのサスティナー取り付けとトーンガレージさんでは何が違うのですか?」的な
お問い合わせも頂きますので。

まず ↓ がデフォルトのサスティナー基板。

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 ↓ が組み上がった状態のサスティナー基板。
手を加えた箇所は下記の通り。

・駆動ゲインアップ
純正TB-5ピックアップだと駆動が少し弱いので…実際TB-5搭載モデルの駆動ゲインアップ改造依頼は多いです。

・音決めフィルター回路改造
サスティナー基板へ信号が入るとどんなピックアップでもプリアンプ部を通過の際に音色が変わりますがTB-5の純正音色に
少しでも近付けるべく高域特性を持ち上げました。(センター&リア)

・センターピックアップ専用ゲインコントロール追加
デフォルト基板より1個増えている半固定抵抗トリムがそうです。デフォ基板のままだとセンターの出力が少し低かったので。

・主要半固定抵抗トリム変更
デフォルト基板に使われている半固定抵抗トリムは信用出来ない…と、言うのも以前テスターで計測したところ最大抵抗値に
バラつきが有ったりトリムを回していくとある箇所で急激に抵抗値が増減したりしたので。
なのでセットアップ時にシビアな調整を求められる主要機能の半固定抵抗トリムは信用出来る物へ交換しています。

・ピックアップからの入力は基板へ直付け
個人的にコネクターはあんまり信用していません…ピックアップ以外は妥協です。



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今回はついでに基板上通電LEDもドライバーへ埋め込んだ桜色LEDと同色へ変更。
旧サスティナーでは電池が消耗するとこのLEDが暗くなり電池交換の目安になったのだが
現行基板ではデフォルトで高輝度タイプに近いLEDが使用されており、電池残量目安の
役割はほぼ無いに等しい。電池残量がゼロになれば消えるだけ。
なのであくまで通電確認用としてのLEDなのでカラー変更しても特に問題ナシ。

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続いてはジャックである。(画像左がキット純正)
サスティナーキット同封のステレオタイプジャックは国産?と呼ばれる物だが端子の金属が柔らかいので
耐久性が無い。
なのでスイッチクラフト社製、#12Bを使っている。別に音が変わるわけではないが耐久性は段違い。
以前の国産ジャックは品質良かったんだけどねぇ…と言っても大昔の話なのだが。

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お次はバッテリースナップ。
湯水の如くアルカリバッテリーを消費するサスティナーは電池交換の機会が多い。
サスティナーキット同封のペナペナでフニャフニャのバッテリースナップだと耐久性が無い。
リード線も細いので断線修理も多い。
なのでコンパクトエフェクター類でも信頼の高いCliff社のバッテリースナップを使用。
ただしCliffを使うにはバッテリーボックスの蓋の一部を要改造(削る必要がある)。

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以上が当店でのサスティナー取付け時のコダワリみたいなものである。
ただ取付けるだけではなくサスティナーの駆動感、耐久性には拘っているつもりです。
上記内容は基本工賃外の加工も含んでいるので詳細はお問い合わせ下さい。


ところで、

サスティナーをお使いの皆さん。

APU-3000なる商品はご存じだろうか?

以前よりフェルナンデスより販売されているの商品なのだが…

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バッテリーボックスの蓋をAPU-3000の蓋へ交換する事でACアダプターが使用可能になる!
サスティナーはアルカリバッテリーでなければ本来の性能を発揮出来ないがアルカリバッテリーは高い…
そしてサスティナーはかなり燃費が悪い…

APU-3000を使うとシールド+1本余計な線が増えてしまうが自宅で座って弾く時等では電池の
ランニングコストの悩みとオサラバなのだ!
APU-3000は電池ボックス蓋と専用アダプターで3000円(税別)。
アルカリ9Vバッテリーは1個あたり大体500円。
すなわち電池6個分で無限電力が手に入る。
蓋の交換、APU-3000の蓋を取付けるのは少し手間取るが普段電池代をケチってマンガン9Vを使っている方には
サスティナーを正常な状態で使う為にもオススメのアイテムです。

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いやぁ~今回のRT、
フェルナンデスのギターの割にはネックが太めでちょっと驚いた…
近年は太めのネックが流行りですしね。

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ROLAND G-707 サスティナー取り付け このギター…座って弾くのがスゲェ大変…編

 2016-02-27
今回のサスティナー取り付けは

往年の名機、ROLANDのギターシンセ、G-707です!

最近コンディションの良いG-707はほとんど見掛けなくなりましたがこの個体はボディーが
リフィニッシュされているとは言え全体的にはかなり美品。

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ネックの上の「スタビライザー」は当時斬新だった。
今でもガジェットとしての存在感は素晴らしいと思う。

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さて、今回はギターシンセユニットを全て外してのサスティナー取り付けなので
遠慮なく真っ裸にさせてもらう。
元々古いユニットなので現代のGKシリーズほど動作も良くないし何せギタシンの巨大な
基板が入ったままだとサスティナー基板を入れるスペースが無い。

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分解、各部の寸法を測った所で時は2月中旬、
このG-707の作業段取りを考えながらガリガリに凍った凍結路を走って…

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向かった先は奥飛騨温泉郷。
そう。一言で言えば祝日+臨時休業を頂いての現実逃避だ!

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今回はどうサスティナーを組み上げるかを考えながら(実際にはたまに思い出しながら)
雪見露天風呂を堪能する…

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さて、現実へ戻る。

ツマミ類の穴が多いのはある意味助かるが全ての穴に何を付けるのかはお客様と綿密に
打ち合わせ済み。

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リアピックアップ後ろのデカくて深いトレモロザグリ…
このザグリに干渉しない様にバッテリーボックスを付けなければならない。
バッテリーボックスの位置決めに長時間悩んだ。


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バッテリーボックス以外にも悩み所は満載のG-707。
でも位置決め関係が終われば一気に作業は進む。
…なんて文章で書くと短いが後述するフロントピックアップのおかげで基板の改造は結構苦労した。

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裏パネルは純正を利用するが金属パネルなので基板と当たりそうな箇所にはスポンジを貼って絶縁。

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元々ギターシンセ用の巨大なコネクタージャックが有った箇所。
このままでは見た目はよろしくないしホコリの侵入等で難有り。

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ツヤ消し黒1Pの板で蓋を削り出しで製作してビス止め。

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完成!!

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コントロールはネック側よりサスティーンボリューム、マスターボリューム、キルスイッチ。
キルスイッチはライブアクトの多いギタリストには重宝するかと思います。

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プラグインでメインのイグニッションLEDが点灯。

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サスティナーONでサスティナーイグニッションLEDが点灯!

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レスポールと同じ様な位置のピックアップセレクタースイッチは普通のトグルスイッチから
操作性、耐久性に優れるミニトグルスイッチへ変更。
スイッチの作動角度もお客様の希望角度へ変更。

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今回最大の難所、フロントピックアップ部。
サスティナードライバー直下にダンカンSHR-1、ホットレイル!
サスティナーOFF時、フロントピックアップとして稼働。(ドライバーの音は出ない)
普通にサスティナー組むだけなら何の問題も無いG-707だがドライバー付近に
磁力の強い物体が有ると一筋縄ではいかない…
3パターン考えられる各ピックアップの磁力方向、位相、配線レイアウト、基板改造パターンを試す。
組み上げてチェックしては分解、別パターンでの組み上げの繰り返し…
毎度の事ながらサスティナーは一通り組み上げてからが本当の勝負の始まりなのだ!!

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リアピックアップはフェルナンデス純正VH-401、ギターシンセのピックアップはダミー化。

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まぁフロントのホットレイルも苦労させられたが同じくらい苦労したのがこのギターの形状。
1弦側ボディーサイドに滑り止め?の為のプレートが付いているが実際は全く役に立たない。
チェックの為に弾く度にギターが滑り落ちそうになる。(汗)
完全に座って弾く事を無視して設計されたギターだ。
したがって毎回変な姿勢でチェックしていたので首と肩の筋がおかしくなってしまった…
せっかく温泉でリフレッシュして作業に挑んだにも係わらず
またもや温泉治療が必要になってしまったのである(笑)

滑り止め付けるならスタインバーガー系のパカッ!と開くタイプにしてくれたら良かったのに。


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まぁこのG-707と707をリスペクトしたであろうのギター…
個性的なのは認めるがギターエンジニアが作業するには厳しいボディー形状である。
確かを作業した時には腰が痛くなった。

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苦労はしたが結果的にサスティナーは十分合格点ラインの駆動に仕上がった。
お客様にはガンガン弾いて頂きたい!

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今回の様なサスティナードライバー直下へのパッシブピックアップ取付けですが
ロングスケール22F以下のギターには作業可能です。
が、
サスティナーの動作は実際に作業してみなければ分かりません。
ミディアムスケールや24Fのギターではかなり厳しいかと思われます。
ご了承下さい。








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