赤いTEJ-DELUXE SUS ダンカン付けるついでに色々メンテ編

 2017-05-13
さて今回は赤いTEJ-DELUXE SUSをモデファイさせて頂いた。

通常は黒のみの展開モデルだがどうやら某楽器店のオリジナル仕様らしい。

赤も中々良い感じだと思う。


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お受けしたモデファイは
・リアPUをダンカンSH-4へ交換。
・使い難い2軸2連ポット(上=サスティーンボリューム、下=マスターボリューム)を1ボリューム化。
であるが他にも気になった点は手を入れる方向性である。

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それでは諸々チェックしながら作業に入る。

店頭在庫期間が長かった為かフレットも曇ってしまっている。
全体研磨して指板にオイル塗布確定。

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当ブログでは何度か書いているのだがGOTOHの510トレモロ搭載ギターの場合、
トレモロバックプレートの弦通し穴が6穴だと使い難いっちゅうねん…

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抜いた弦を見て欲しい。
510はただでさえ弦が複雑に曲がるので弦がサスティーンブロックの弦差し穴から真っ直ぐ
出て来ない。
パネルの弦通し穴を6穴⇒1スリットへ変更決定。

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配線周り。
特にワイルド(笑)な仕上がりではなく一見問題は無さそうだ。

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が、サスティナー基板はもはやお約束(笑)
コンデンサー数個が非行に走ろうとしている…

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まっとうな人生を歩める様に矯正しておいた(笑)

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純正リアPUは往年の名器、VH-4!
今なおマニアックな信者の居る数々の伝説?を持つハムバッキングだ。

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当時モノのVH-4は長足だったが現行は短足。
ま、ダンカンに換えちゃうから問題は無いんだけどね。

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こういうのが個人的には嫌だったりするシリーズ。
ブリッジアースの線がトレモロスプリングハンガーの上側を通ってハンダ付けされている。
何らかのタイミングでスプリングとハンガーの爪の間に入り込んだら断線するだろう…
あまり考えられないシチュエーションだが精神衛生上はよろしくないな。

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ハンガーの下をくぐらせてハンダ付け。

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分解していて気になった所はガンガン直していく。
お次はジャックプレートだ。いや、問題はジャックプレートを止めているビスだ。
左側のペグビス?みたいな細くて短いビスで止まっていたがジャックプレートはプラグの抜き差しの際に
力が加わる事が多く、実際にトラブルの多い箇所である。
なのでピックガードビスへ交換。
ボディー材が柔らかい場合は更に長いビスを用意する。

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サスティナー周りをダンカンSH-4に合わせてモデファイ、2軸2連ポットに組み込まれていた
サスティーンボリュームは除去するので基板上でサスティーンボリュームをフルアップ固定へ
改造。
他にはいつも通り信用していない半固定抵抗を信用出来る物へ交換。

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変更前2軸2連ポット。(ノブはお客様が変更しているかもしれません)

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1ボリューム化でスッキリ!

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指板&フレットも研磨完了。

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弦通し穴もスリット化したので弦の着脱もラクになりました。

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バッテリースナップもヘロヘロに柔らかい物が付いていたのでCLIFFへ交換。耐久性重視!
何せサスティナーは頻繁に電池交換が必要なデバイスなので。

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完成!

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「転ばぬ先の杖」的に「こりゃヤバいかもな…」と思える所は手を入れさせて頂きました。

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FERNANDES FR-ELT SUS 久々にフェルから国産ソロイストが出たぞ!編

 2016-12-24
いよいよ年末ですね~
何かとバタバタしているうちにブログ更新が遅くなってしまいました。

当店の年内営業は28日(水)まで、新年は5日(木)より営業致します。


さて、今回は久々に新製品のご紹介。

FERNANDESのFR-ELT SUS です。

お客様にご注文頂いたのが9月の終わり頃、やっとこさ入荷したのは約2ヶ月遅れのつい先日でした…

どうやら2色展開のうちグレーの方が人気?商品力?注文?が多いらしくお客様ご希望のナチュラルは中々上がってきませんでした。

メイプルトップ、マホバック。リアはダンカンSH-4でサスティナー付き、GOTOHトレモロにステンレスフレット仕様で定価185000円。

サスティナー搭載に関してはソロイストとして賛否両論あるだろうがフェル社のフラッグシップモデルとしてのステイタスなのだろう。

しかしながら豪華スペックの国産ソロイストの新品がアイバニーズ以外のメーカーで定価20万以下で販売された事は
素直に評価したいと思います。

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印象的なエルボーカット形状。
アフリカンマホにメイプルトップなのですがメイプルの表面と側面で杢目が繋がっていない事からも分かる様に
トップはシカモア?と思われし装飾的な突板が貼られています。
派手な木目のメイプルが枯渇、高騰している近年では致し方ないでしょう。

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ボディー厚は約45ミリ、メイプル(突板含む)は6ミリでした。
残念ながら今時のソロイストとしてメイプルトップ、マホバックは時代遅れ感が否めません。
やはりアッシュかバスウッドバックにすべきでしょうな…
音色に関しては後述。

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ヘッド表面にも同様の突板。

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フレットは国産ジャンボサイズ(2.9ミリ)のステンレス。
ステンレス入れるならダンロップやJESCAR等、洋モノのサイズでもう少し高さのある物を使って欲しかったなぁ…
フレットエッジもきっちり面取りが施されている。

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サイドポジは大き目の径の蓄光素材。
実用性重視なスペックである。

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裏面のアフリカンマホ。この個体は2Pにしては杢の並びのバランスが良い。
バッテリーボックスの位置は従来のトレモロ下からP-PROみたいにカッタウェイ部へ変更されている。

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コントロールは1VOL、1サスティーンボリューム(スイッチポットでリアSH-4のタップ切り替え可)、
3段レバースイッチ、サスティナースイッチ。
リアのタップ切り替え要らんやろと思ふ…

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コントロール内部。
今回は特に配線手直しの必要性は感じなかったが導電塗料に導通は無かった…

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謎なのがリアのSH-4である。
GOTOHの1996Tトレモロが搭載されているしサスティナーの動作を考えれば弦直下に
ポールピースが位置するワイドピッチの物、すなわちTB-4を選択すべきだろう。
わざわざSH-4を選ぶ何かしらの意図があったのか?

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当店でダンカンを搭載するモデファイ手法とは違い位相を合わせただけでSH-4が付いているが
PUの音色、リアに対するフロントの音色サスティナーの駆動ゲインが気に入らなかったので基板は改造した。

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お客様お持込のDR弦にてネック、オクターブ、トレモロ角度等を各部調整。

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納品完了!!
予定納期よりかなり遅くなってしまいお客様にはご迷惑お掛けしました。(ワシのせいではないのだが…)

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で、このFR-ELT SUSのサウンドである。

具体的な数値は書かないがソロイストとしてはかなり重量感がある。
おそらく目の詰まったアフリカンマホの影響だろうがそのおかげでマホっぽい中域の強い音色ではない。
ステンレスフレットの効果と相まって割とシャキッとしたメリハリのある出音だった。
ソロイストの出音としては十分合格点なのだが高域のヌケや低域の締りを更に狙うならやはりアッシュバックにして欲しいかと。

このモデルをベースとしてアッシュバックで(500歩譲ってセンで)サスティナーを外し、フレットをJESCAR#57110に
して定価15万未満なら個人的には買っちまうかもしれない(笑)
んでフロントはホットレイル、リアはネイルボム入れて弦ロックのブロックはチタンに変える…
「そこまで言うならそんなスペックのソロイスト作れよ!」との声が聞こえてきそうである(笑)

あっと言う間に終わってしまった2016年…
来年こそは…

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P-PROJECT NA-TH2 今なお人気の「サスティニアック」。「18Vサスティナー」ではありません編

 2016-10-11
今回はP-PROJECTのNA-TH2を作業させて頂きました。


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まず本題とは離れてしまうのですがこのNA-TH2に搭載されているのはフェルナンデス社の
「サスティナー」ではなく「サスティニアック」というデバイスになります。
サスティナーと混同されている方が多いので以前もブログを書いた記憶があるのですが
もう一度書いておこうかと思います。
まずフロントに搭載されている「トランデューサー」。フェル社のサスティナーでは「ドライバー」と
呼ばれていますがサスティニアックでは「トランデューサー」と言います。
コンディションはサビも少なくかなり良好です。

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ボディー裏面に設置された巨大なバッテリーボックス。

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9V電池×2個=18V仕様です。
サスティニアックは18V仕様のみとなります。
これが「18Vサスティナー」なる呼ばれ方の原因ですな。

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コントロールパネル内部の基板。
フェル社サスティナーは様々なタイプがありますが基板形状は長方形になります。
サスティニアックは正方形。

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確かにこのP-PROJECT NA-TH2や布袋モデル等でサスティニアック搭載ギターを販売していたのは
フェルナンデス社。(色々事情がある様ですがとりあえずP-PROJECTもフェルと同系列会社とします。)
サスティニアックのデメリット等を改善し、進化させたデバイスが「フェルナンデス サスティナー」。
ややこしい事にサスティナーも超初期型には電池を2個入れる18V仕様が存在します。
ただしこの超初期型は今ではほとんど目にする事はないでしょう。
今でも「18Vサスティナーを中古で買ったのですが調整出来ますか?」等のお問い合わせを頂きますが
大体が「サスティニアック」ですね。
厳密に「18Vサスティナー」に値するのはごく少数生産された「FR-180S」と上記超初期型サスティナー、
そして一時期フェル社が取付け加工を行っていたミュージックマンやPEAVEYのエディー系モデルのみに
なります。(現在は18Vでの取付けは行っていないそうです。当店も休止中。。)

そしてここからが重要!
「サスティニアック」はフェル社の布袋モデルに採用されていた為に今でもかなりの人気があります。
サスティニアック搭載モデルが最終生産されたのはフェル社、Zodiacコラボの布袋氏25周年記念モデル
になります。

これは限定数生産だったので中古も見付けるのは苦労するでしょう。見付かったとしてもかなり高額な様です…
その事情もあるのでしょうが某オークション等でバラバラの状態の「サスティニアック」を落札されて
お持込頂く事が増えております。
が、
かなり古いデバイス故に劣化も激しく、故障している物も数多く見られます。と、言うかほとんど壊れてます。。
当店へ持ち込まれた物で正常に機能していると判断出来るのは10ユニット入れば2~3ユニットぐらいでしょうか。
古いサスティニアックに憧れるのは理解出来ます。
しかしながら市場に出回っている物で使い物になるのは極僅かです。ご注意下さい…
サスティニアックは基板構成パーツが古く、特に心臓部のオペアンプは交換品が手配出来ません。
またサビによる断線が多いトランデューサーも交換品はありません。
結論としては「故障したサスティニアックは修理出来ない」という事です。

さて、本題に戻ります。
今回のNA-TH2のサスティニアックは多少効きが弱い状況でしたが基本機能は問題有りませんでした。
また基板上のパーツも一部問題が見られましたが交換可能パーツだったので十分再生可能!
まずは減ったフレットの交換より着手します。

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フレット交換完了!
質の良いエボニーで硬い指板でしたが前回のYAMAHA SG3000に比べれば平和な硬さでした(笑)

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トレモロの付いた古いギターをメンテナンスする際には必ずブリッジを全分解します。
何故ならほぼ確実と言って良いほどのブリッジのベースプレートとサスティーンブロックを止める
ビスが緩んでいるからです。
ここが緩んでいるとアーミング時に妙なガタが出ます。もちろんサウンド面にも影響アリ。

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2個マウントされていた「PRO-S」なるピックアップを外す。
裏面にフェライトマグネットの貼られたPUは経年劣化によりマグネットがボビンから外れている事が多い。
今回もご多分に漏れず剥がれてズレております。

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手で力を加えれば簡単に外れてしまいます。

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マグネットをボビンに接着して固定用のウレタンも新品へ交換。
ウレタンの長さを長めにしたのは固定力をUPさせる為。

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PRO-S2個に挟まれたダンカンJB(SH-4)。
トップ画像からも分かりますがこのJBのボビンにはダンカンのロゴがプリントされていません。
長足タイプと呼ばれる古き良きJBです。
今のJBよりクリアーな高域で歪ませても音の輪郭がしっかり残ります。
中域も太いのに濁りが少ない…
JBについては語り出すと長くなるのでこれで止めておきましょう(笑)

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JBも取付けビスにサビがありスプリングも弱っていたので交換。
更に裏面にウレタンを貼りしっかりと固定出来る様に手を加えます。
画像はありませんが一度分解のうえサスティナーをモデファイする時と同じ加工を行いました。


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18Vのバッテリーボックス。
本体側からの線材を軽く指で引っ張ると簡単に千切れてしまいました。
再度ハンダ付けしようと線材の被膜を剥きましたが線材自体が劣化している様なので…

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全ての線材を交換。

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レバースイッチもCRL製だったので機能はしていましたが接点の劣化が激しかったので交換。

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ジャックも言わずもがな。。

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ポット類は全く問題ありませんでした。
この頃の日本製ポットは本当に物が良い!耐久性もバッチリなのですが…

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こちらは現行の国産ポット。
背中にMADE IN JAPANの表記はあるのですが…
初期不良が多い。
具体的には新品を取付ける際に手際よくキレイにハンダ付けしたにも関わらずガリや接触不良が出る…
最近では全く信用していない国産パーツです…(あ、国産ジャックも相当ヤバイよ…)
ホンマに日本製なのかな??

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配線完了!
今回サスティニアックではありますが普段サスティナーをモデファイしているノウハウを反映させたので
音出しが楽しみです!

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ナットは純正が弦滑りの良いデルリン素材(ピックで使われるポリアセタールと同様の素材)でしたが
現代の基準では音が丸すぎるのでブラックタスクで製作しました。
ペグは今や廃版のGOTOHステップペグ。

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完成!
サスティニアックもモデファイが効いたのかブンブン動いています!

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今後も劣化は仕方ないが正常に機能している数少ないサスティニアックは救っていこうかと思います。


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最後にもう一度言わせて頂きます。
オークション等で「サスティニアック」、または搭載ギターを購入する際はある種のギャンブルだと
言う事を忘れないで下さい。ジャンク品は所詮ジャンク品です。
如何に高額で入手されようと故障していて直せない物は直せません…
ここまで書かざるを得ない程にお問い合わせが多いので…


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新品のTEJ-DELUXE SUS を徹底的にイジる。18V化しなくともサスティナーはパワフルに出来るのだ編

 2016-09-15
今回はフェルナンデスのTEJ-DELUXE SUS新品をご注文頂きました。
当店は工房ですがメーカーによっては新品の注文も承っております。

さて、このTEJデラックスですがお客様と色々相談のうえトーンガレージの考えうる実用性、耐久性に的を絞った
「TEJ-DELUXE SUS COMPLETE」に仕上げていく。
コンプリートである。コンプレックスでは無い。したがって布袋氏使用機に近付ける意図も無い。

※先にお知らせになりますが現在サスティナーの18V化は一時受付を中断しております。
18V化に不可欠な電子パーツの入手困難が理由です。ご迷惑お掛けしますが何卒ご理解下さい。
再開の目処がたちましたら当ブログにてお知らせ致します。


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純正コントロール。
2軸2連ポットは上段がマスターボリューム、下段がサスティナーのゲインを司るサスティーンボリューム。
マスターボリュームを回すと知らぬ間にサスティーンボリュームも可変している事が多く、ぶっちゃけ使い難い。
なのでサスティーンボリュームは基板改造によりフルアップ固定、シンプルな1ボリューム仕様へ変更する。

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ネックジョイントプレートが曇っている…
近年の黒メッキは曇り易いが新品でいきなり曇っているのは頂けないな…

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ブリッジは往年のDET-1ではなくGOTOH 510T-FE1。こちらの方が遥かに優れたブリッジである。
良く見ればブリッジのメッキも曇っているな…

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510T-FE1故に裏パネルもスリット化しようかと。

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さて、分解作業に入る。
まずはコントロールから。
仕上げは悪くはないがあまり丁寧さは感じられない。

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デカい2連ポットだねぇ~~

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純正でジャックはNEUTRIK(ノイトリック)製。
原価がスイッチクラフトより安いのでノイトリックのジャックを使うメーカーが増えてきているが
個人的には作りが雑なのと端子のプレートがスイッチクラフトより薄くて柔らかいので信用していない。
耐久性重視でスイッチクラフトへ交換する。

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分解完了!
この時点で一度ガッツリとワックス掛けを行う。
薄いスリキズが気になった部分はバフ掛けをする。

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サスティナードライバーのザグリには導電塗料が塗られていない。
リアPUのザグリにはきっちり導電塗料が塗られ、アースラグで有線でコントロールザグリへと繋がっている。
が、テスターで導通をチェックするとリアPU~コントロールザグリ間に導通は無かった…
なのでドライバーザグリへ導電塗料を塗るついでにリアPUザグリ、コントロールザグリも塗り直す。
で、その為にリアPUのアースラグを外すのだが。
何かボディーを真っ裸にしてから持ち運ぶ際に指がチクチクするなぁ…と思っていたら…

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リアPUザグリのアースラグを止めているビスがトレモロスプリングのザグリへ貫通していた(笑)
そりゃチクチクするわな!
基本的にパーツの付いていないボディーを場所移動等で動かす時には爪によるキズ付き防止、
皮脂の付着を避ける意味合いもあってなるべくザグリに指を掛けて持つので。

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早速導電塗料を塗りに掛かるのだがボリュームポットをCTS製へ変更するので予めポット穴を
拡大加工しておく。

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コントロールまで導電塗料を塗り終わった状態。
コントロールパネル裏面に導通のあるシートが貼られているのでコントロール内の導電塗料と接触する様に
一部のビス穴周辺まで導電塗料を塗る。

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リアPUザグリのアースラグの止めビスを適正な長さのビスへ交換。
貫通していた穴には埋め木してタッチアップで黒を塗っておいた。

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次にサスティナーを含む電装系に着手。
リアPUは純正のVH-4からダンカンTB-4へ変更する。
音質はもちろんハイパワー故のサスティナーの動作向上が目的。

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TB-4を分解してサスティナーの特性に合う様へちょっと改造。

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組み上げたら含浸(ロウ浸け)。

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電装系組み上げ完了!
サスティナー基板は言うまでも無くフルチューン。
18V化しなくともある程度パワーのあるリアPU、そしてそのPUに合わせた基板改造で
サスティナーのパワー感は十分改善出来る。

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今回はサービスで基板のイグニッションLEDを青に変更。

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ストラップピンにはフエルトワッシャーを追加。

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フエルトワッシャーを追加する事でボディーへの万が一のダメージを食い止めるだけではなく
実はストラップピンを止めているビスの緩み防止にもなる。

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ジャックはスイッチクラフト製ステレオタイプ。
もう少し時間が経てばノイトリックのジャックの評価も明らかになるだろう。
でもスイッチクラフトしか使いたくないねぇ…

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ボディー側が仕上がったので次はネックだ。
近年のTEJにしては指板のローズに変な木目が無く、導管の太さも均一なので
間違いなく「アタリ」のネックである。
箱出し状態では少し順反りしていたが問題となるクセもなくネックとしては良好。

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フレットが少し曇っていたのと指板の木目にワックス類が詰まっていたので一度全体を研磨してから
指板にローズネックオイルを塗る。
組み上げ後はナットの弦溝にも一手間掛けた。

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ペグはSG381 MG-T ロック式ペグへ交換。
チューニングの狂いを防ぐだけではなく弦交換作業がラクになるのでオススメである。

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お客様の好みに合わせた細かいセットアップを経て完成!!
サスティナーの駆動も十分にブィンブィン♬してる。

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シンプルな1ボリュームはカスタムCTS、スムーズポット化した500kB。

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ネックジョイントプレートは(ブリッジも)ピッカピカに磨いてやりました!
ちなみに現行の黒メッキはあまり擦るとメッキが薄くなるので研磨にはちょっとしたコツが要ります。

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510T-FE1ブリッジに合わせてトレモロバックパネルの弦通し穴を6穴からスリットへ変更。
最近この作業よくやってるしついこの前もブログに同じ事書いたとこだな(笑)

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今回はお客様の要望は当然、個人的に気になる箇所、見える所、見えない所関係無しに
徹底的に作業させて頂きました。
現状では最高のTEJに仕上がったと思います。
これからガンガン弾いてもらえれば嬉しいですね!

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ちなみにTEJ DELUXE SUS ですが布袋氏の35周年ツアーが行われている影響なのか
現在メーカー在庫切れ状態との事です。
今回は何とか入手できましたが次回入荷は納期すら見えない状況…

当店はサスティナーのメンテナンスも出来るのでオークション等で入手された中古のTEJを持ち込まれる
事が多いのですが中古である為のダメージ、経年劣化の状況によってはレストア及び改造にかなりの
コストが掛かります。
「中古で買う」と言う事には安く買えるメリット以上にリスクが潜んでいる事をお忘れなく…


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夏の恒例?「気になる所は全て徹底的に作業する」 FERNANDES FR-75 3S編

 2016-08-29
いやぁ~8月も終盤なのにまだまだ暑い毎日ですね…

去年の夏はヴィンテージのジャガーを徹底的に作業してました。

どうやら夏休みの宿題?ってわけではないでしょうが盛夏になると渾身で作業しなければならないリペアのご依頼を頂きます。

今回はFERNANDESの3シングルサスティナーモデル、FR-75 3Sです。

ご覧の通りペグとブリッジが付いてる以外は丸裸状態です…

暑さに負けずにこのFRを徹底的に作業します! (実際は何回か暑さに負けました…)

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まずは減っていたフレットを交換。
古いフェルのネックにしては問題となるクセも無かったので助かりましたわ。
指板修正も少し削って修正する程度でOK!

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で、フレットはいつものJESCAR#55090を打ったのですが打ち終わりの画像は暑さ故に撮り忘れました…

次にボディー側を着工。

ブリッジもペグも金属パーツ類は全てブラックパーツへ交換するのでパーツの劣化は問題では無いのですが
この頃のフェルナンデスの2点支持ブリッジのお約束、
超細いスタッドアンカーへ荷重が掛かり過ぎる為にスタッド前方の塗装+木部が欠損しています。
軽症ならアンカーのすっぽ抜け、やや重症ならアンカー倒れによるアンカー穴が楕円化、
重症ならリアPU方向へのアンカー倒れ⇒ボディー割れになります。
今回はリアPUがシングルなのでアンカーとPUザグリが遠く、ボディー材もアッシュなので重症は免れていますが
塗装と木部の一部が欠けてしまっています。程度としては中症って所でしょうか。

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このままでは格好悪いのでタッチアップすべく気温39℃、灼熱の塗装ブースで色合わせ…
少し赤味の強い紫は色合わせが難しい…
色作りを繰り返していると…フッと意識が遠のいてめまいがした。そして平行感覚が無くなり出す…
いわゆる熱中症の入り口かと(笑)
一度塗装ブースを出てエアコンの効いた事務所で水をガブ飲みして休憩。
色作り⇒休憩を繰り返して何とかタッチアップ完了!
ただでさえシースルーカラーのタッチアップは色合わせが難しいが木部剥き出しの箇所と
下塗りの塗膜が残った箇所が混じっているとタッチアップ塗料の色乗りに差が出るので難易度は更に上がる。

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PUザグリ、コントロールザグリに導電塗料を塗布。各ザグリを有線で結線。
元のアンカー穴を一度埋め木してから新たに取り付けるGOTOH 510T FE1ブリッジ用のアンカーを
埋め込む。
510Tブリッジはトレモロアームのホルダーが張り出しているのでブリッジザグリの一部を拡大加工。
ここまで来れば灼熱の作業場での汗ダク地獄は一段落!

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で、組み上がり!
ブラックパーツになった事でルックスが締まりますね!

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PUはダンカンSSL-4、クオーターパウンドを2発。
何故か(笑)3シングルレイアウトのサスティナーはポールピース径の大きなPUを付けるのが不文律なのだが
今回はお客様がサスティナーの効きを優先するとの事なのでシングルコイルとしてはハイパワーな
SSL-4を選択。
マスターボリュームのポットはKILLPOT!

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ドライバーに埋め込んだLEDはボディーカラーに合わせて紫なのですが紫LEDは色味が
分かり易い撮影が難しい…どうしても青白っぽく写ってしまう…

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言うまでも無くサスティナー基板もフルチューン!
どんなPUでもサスティナー基板へ入力するとアクティブ化するので音質がハイファイ寄りになってしまう。
毎回PUの素性へ音色を近付けるべくフィルターの数値を変更して苦労するのだが今回のSSL-4は
ハイパワー故に少し中域が強めで高域=音ヌケが丸く感じるPUだ。
なので普段とは逆にハイファイ寄りになってしまう特性を助長する方向でフィルター部を改造してみた。
結果、パワー感がありながらも「パリッ!」とした高域が出せたので個人的には大成功だと思っている。

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徹底的に作業するシリーズは普段の使い勝手にもこだわる。
GOTOH 510Tは優れたブリッジなのだが…

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ノーマルのサスティーンブロック(イナシャーブロック)は弦のボールエンドがかなり奥まった所で
止まる。
したがって上記画像の様にトレモロバックパネルの弦通し穴が6穴だと弦交換時に手こずる。
弦を抜こうとしても素直に6穴に出て来ないのだ。

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なので6穴を長方形スリットへ変更!
これで弦交換もスムーズに出来る。

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ストラップピン2ヶ所のビス穴木部が少し拡がってビスの締りが緩かったので埋め木+空け直し。
ついでに緩み止め+衝撃緩和用のフエルトワッシャーを追加。

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純正のジャックプレートはピックガードやパネル類と同じプラスチック素材なのだがプラグイン状態で
衝撃が加わると簡単に割れてしまうので金属のジャックプレートへ変更。
ジャックも当然スイッチクラフト社製。
どんなパーツにしろ耐久性は重要だ。

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ナットはブラックタスク。弦滑りの良い黒いナット素材は現状では選択肢が他に無い。
実は最後まで悩んだのが1&2弦のテンションガイドの高さ。
GOTOHのRG15とRG30で悩んだ。
共に形状は同じだがヘッド表面からテンションガイドまでの高さが2.5ミリ異なる。
僅かな高さの違いに感じるかもしれないが実際は1&2弦の弦テンションに大きく影響する。
2種を付け替えながらある程度長い時間弾いて最終的にはRG30を採用。

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引き渡し時、お客様に満足してもらえたので暑い中頑張った甲斐がありました。
来年の8月は何が訪れるのだろうか……

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FERNANDES RT-DLX JPC サスティナー取り付け 皆さんAPU-3000って使ってますか?編

 2016-03-14
今回はフェルナンデスのJPCシリーズ、RT-DLXにサスティナー取付けです。

ネットで調べたところフェルナンデスが受注生産でこのRTーDLXにサスティナーを付けたモデルも存在していた模様。
たぶん売れ残ったRTーDLXをリファインすべくサスティナーを付けたのか?と、勝手に想像(笑)
同系列モデルで足立祐二氏モデルもありますな。

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で、取付け完了。

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ドライバーには桜色のLEDを埋め込み。

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裏面。
ネットで拾ったメーカー受注生産モデルにパネル形状、位置、バッテリーボックス位置を似せてみました。
特に深い意味は無いけど何となく(笑)

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今回は当店でサスティナーを取付ける場合のコダワリみたいな物を書いてみようと思います。
最近「メーカーや他工房でのサスティナー取り付けとトーンガレージさんでは何が違うのですか?」的な
お問い合わせも頂きますので。

まず ↓ がデフォルトのサスティナー基板。

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 ↓ が組み上がった状態のサスティナー基板。
手を加えた箇所は下記の通り。

・駆動ゲインアップ
純正TB-5ピックアップだと駆動が少し弱いので…実際TB-5搭載モデルの駆動ゲインアップ改造依頼は多いです。

・音決めフィルター回路改造
サスティナー基板へ信号が入るとどんなピックアップでもプリアンプ部を通過の際に音色が変わりますがTB-5の純正音色に
少しでも近付けるべく高域特性を持ち上げました。(センター&リア)

・センターピックアップ専用ゲインコントロール追加
デフォルト基板より1個増えている半固定抵抗トリムがそうです。デフォ基板のままだとセンターの出力が少し低かったので。

・主要半固定抵抗トリム変更
デフォルト基板に使われている半固定抵抗トリムは信用出来ない…と、言うのも以前テスターで計測したところ最大抵抗値に
バラつきが有ったりトリムを回していくとある箇所で急激に抵抗値が増減したりしたので。
なのでセットアップ時にシビアな調整を求められる主要機能の半固定抵抗トリムは信用出来る物へ交換しています。

・ピックアップからの入力は基板へ直付け
個人的にコネクターはあんまり信用していません…ピックアップ以外は妥協です。



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今回はついでに基板上通電LEDもドライバーへ埋め込んだ桜色LEDと同色へ変更。
旧サスティナーでは電池が消耗するとこのLEDが暗くなり電池交換の目安になったのだが
現行基板ではデフォルトで高輝度タイプに近いLEDが使用されており、電池残量目安の
役割はほぼ無いに等しい。電池残量がゼロになれば消えるだけ。
なのであくまで通電確認用としてのLEDなのでカラー変更しても特に問題ナシ。

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続いてはジャックである。(画像左がキット純正)
サスティナーキット同封のステレオタイプジャックは国産?と呼ばれる物だが端子の金属が柔らかいので
耐久性が無い。
なのでスイッチクラフト社製、#12Bを使っている。別に音が変わるわけではないが耐久性は段違い。
以前の国産ジャックは品質良かったんだけどねぇ…と言っても大昔の話なのだが。

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お次はバッテリースナップ。
湯水の如くアルカリバッテリーを消費するサスティナーは電池交換の機会が多い。
サスティナーキット同封のペナペナでフニャフニャのバッテリースナップだと耐久性が無い。
リード線も細いので断線修理も多い。
なのでコンパクトエフェクター類でも信頼の高いCliff社のバッテリースナップを使用。
ただしCliffを使うにはバッテリーボックスの蓋の一部を要改造(削る必要がある)。

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以上が当店でのサスティナー取付け時のコダワリみたいなものである。
ただ取付けるだけではなくサスティナーの駆動感、耐久性には拘っているつもりです。
上記内容は基本工賃外の加工も含んでいるので詳細はお問い合わせ下さい。


ところで、

サスティナーをお使いの皆さん。

APU-3000なる商品はご存じだろうか?

以前よりフェルナンデスより販売されているの商品なのだが…

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バッテリーボックスの蓋をAPU-3000の蓋へ交換する事でACアダプターが使用可能になる!
サスティナーはアルカリバッテリーでなければ本来の性能を発揮出来ないがアルカリバッテリーは高い…
そしてサスティナーはかなり燃費が悪い…

APU-3000を使うとシールド+1本余計な線が増えてしまうが自宅で座って弾く時等では電池の
ランニングコストの悩みとオサラバなのだ!
APU-3000は電池ボックス蓋と専用アダプターで3000円(税別)。
アルカリ9Vバッテリーは1個あたり大体500円。
すなわち電池6個分で無限電力が手に入る。
蓋の交換、APU-3000の蓋を取付けるのは少し手間取るが普段電池代をケチってマンガン9Vを使っている方には
サスティナーを正常な状態で使う為にもオススメのアイテムです。

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いやぁ~今回のRT、
フェルナンデスのギターの割にはネックが太めでちょっと驚いた…
近年は太めのネックが流行りですしね。

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ROLAND G-707 サスティナー取り付け このギター…座って弾くのがスゲェ大変…編

 2016-02-27
今回のサスティナー取り付けは

往年の名機、ROLANDのギターシンセ、G-707です!

最近コンディションの良いG-707はほとんど見掛けなくなりましたがこの個体はボディーが
リフィニッシュされているとは言え全体的にはかなり美品。

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ネックの上の「スタビライザー」は当時斬新だった。
今でもガジェットとしての存在感は素晴らしいと思う。

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さて、今回はギターシンセユニットを全て外してのサスティナー取り付けなので
遠慮なく真っ裸にさせてもらう。
元々古いユニットなので現代のGKシリーズほど動作も良くないし何せギタシンの巨大な
基板が入ったままだとサスティナー基板を入れるスペースが無い。

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分解、各部の寸法を測った所で時は2月中旬、
このG-707の作業段取りを考えながらガリガリに凍った凍結路を走って…

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向かった先は奥飛騨温泉郷。
そう。一言で言えば祝日+臨時休業を頂いての現実逃避だ!

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今回はどうサスティナーを組み上げるかを考えながら(実際にはたまに思い出しながら)
雪見露天風呂を堪能する…

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さて、現実へ戻る。

ツマミ類の穴が多いのはある意味助かるが全ての穴に何を付けるのかはお客様と綿密に
打ち合わせ済み。

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リアピックアップ後ろのデカくて深いトレモロザグリ…
このザグリに干渉しない様にバッテリーボックスを付けなければならない。
バッテリーボックスの位置決めに長時間悩んだ。


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バッテリーボックス以外にも悩み所は満載のG-707。
でも位置決め関係が終われば一気に作業は進む。
…なんて文章で書くと短いが後述するフロントピックアップのおかげで基板の改造は結構苦労した。

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裏パネルは純正を利用するが金属パネルなので基板と当たりそうな箇所にはスポンジを貼って絶縁。

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元々ギターシンセ用の巨大なコネクタージャックが有った箇所。
このままでは見た目はよろしくないしホコリの侵入等で難有り。

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ツヤ消し黒1Pの板で蓋を削り出しで製作してビス止め。

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完成!!

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コントロールはネック側よりサスティーンボリューム、マスターボリューム、キルスイッチ。
キルスイッチはライブアクトの多いギタリストには重宝するかと思います。

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プラグインでメインのイグニッションLEDが点灯。

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サスティナーONでサスティナーイグニッションLEDが点灯!

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レスポールと同じ様な位置のピックアップセレクタースイッチは普通のトグルスイッチから
操作性、耐久性に優れるミニトグルスイッチへ変更。
スイッチの作動角度もお客様の希望角度へ変更。

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今回最大の難所、フロントピックアップ部。
サスティナードライバー直下にダンカンSHR-1、ホットレイル!
サスティナーOFF時、フロントピックアップとして稼働。(ドライバーの音は出ない)
普通にサスティナー組むだけなら何の問題も無いG-707だがドライバー付近に
磁力の強い物体が有ると一筋縄ではいかない…
3パターン考えられる各ピックアップの磁力方向、位相、配線レイアウト、基板改造パターンを試す。
組み上げてチェックしては分解、別パターンでの組み上げの繰り返し…
毎度の事ながらサスティナーは一通り組み上げてからが本当の勝負の始まりなのだ!!

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リアピックアップはフェルナンデス純正VH-401、ギターシンセのピックアップはダミー化。

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まぁフロントのホットレイルも苦労させられたが同じくらい苦労したのがこのギターの形状。
1弦側ボディーサイドに滑り止め?の為のプレートが付いているが実際は全く役に立たない。
チェックの為に弾く度にギターが滑り落ちそうになる。(汗)
完全に座って弾く事を無視して設計されたギターだ。
したがって毎回変な姿勢でチェックしていたので首と肩の筋がおかしくなってしまった…
せっかく温泉でリフレッシュして作業に挑んだにも係わらず
またもや温泉治療が必要になってしまったのである(笑)

滑り止め付けるならスタインバーガー系のパカッ!と開くタイプにしてくれたら良かったのに。


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まぁこのG-707と707をリスペクトしたであろうのギター…
個性的なのは認めるがギターエンジニアが作業するには厳しいボディー形状である。
確かを作業した時には腰が痛くなった。

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苦労はしたが結果的にサスティナーは十分合格点ラインの駆動に仕上がった。
お客様にはガンガン弾いて頂きたい!

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今回の様なサスティナードライバー直下へのパッシブピックアップ取付けですが
ロングスケール22F以下のギターには作業可能です。
が、
サスティナーの動作は実際に作業してみなければ分かりません。
ミディアムスケールや24Fのギターではかなり厳しいかと思われます。
ご了承下さい。








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Killer KG−WISHBONE-V 2S-EMG-SA仕様 1月はサスティナー作業で忙殺編

 2016-01-26
まずは年末12月にサスティナー作業をお受け出来なかった皆様、申し訳ありませんでした。
12月はフレット交換祭り状態でサスティナーの様に時間が掛かる作業をお受け出来ませんでした。

と、言う事で1月はサスティナーだらけのトーンガレージです。


今回はKillerのKG-WISHBORN-Vにサスティナーをインストールします!


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EMGの89フロント、81リア仕様です。
89のタップコントロールはボリュームがスイッチポットになっております。

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今回はお客様のご希望でリアをEMGのSAにして2シングルレイアウトで取付けです。
ミディアムスケールで2シングルコイル仕様、ましてやリアは磁力の弱いEMG-SA…
サスティナーにはあまりよろしくない条件が揃ってますがソコを何とかします!

まずはコントロール部にサスティナー基板を仕込むので位置出しの為にアクリルクリアーで
ピックガードの元型を削り出し。

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ボディーのザグリ形状をマーキングしてからサスティナー基板、ポット、PUセレクタースイッチ、
ジャックの位置を決めます。
各パーツが干渉しない様にザグリの壁ギリギリを攻める!

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実際にパーツ類を取付けてクリアランスを確認。

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2シングルのピックアップは可能な限り距離を取り、(サスティナーはPU間の距離が長い方が好都合です)
リアのシングルコイルはストラトと同角度でスラントさせる。
フロントからリアまでの距離は通常のストラトより15ミリ短い…
ちょっと不安だったのでこの時点でサスティナー基板はアクティブPU対応化はもちろん、
ゲインアップをはじめフルチューン状態に改造してしまう小心者(笑)
そして本番ピックガードを製作。

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仮組みしてみる。

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当たり前だがボディー裏にコントロールキャビティーが有るわけではないのでサスティナー基板上の
調整トリム=半固定抵抗を基板から有線で引っ張り出す。

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今回もボリュームポットはKill pot 仕様!!

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完成!!

予めサスティナー基板をフルチューンしておいたのが功を奏したのか効き具合はバッチリ!
1弦のハーモニクスモードが気持ち弱めではあるが2シングル仕様、リアはEMG、ミディアムスケール云々を
考えれば上出来だと思います。

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今月は一つの難関をクリアーしても次々と難関が出現するサスティナー祭り状態…

今度はボディー厚の薄いSGだ。

サスティナースイッチ類はコントロールまで移動、フロントドライバー用の昇圧トランスも高さが
障害なので移動。基板本体はピックガード裏へ収納。
今回もセットアップ時は半固定抵抗を有線で引っ張り出し。


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元ポットの穴周辺はラッカーの変質が有ったので同径の黒ワッシャーを挟んでみれば違和感の無い仕上がりに。

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こうしてブログを書いている時点でサスティナーがらみの作業は4本終了⇒ようやく1月の終わりが見えてきたか?
なんて思いながら現在はフレット交換+サスティナーモデファイの大仕事に従事中で御座います…

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現在フェルナンデス社のサスティナーキット在庫が切れているらしいので2月は通常営業に戻れるのかな??


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FERNANDES 高井寿モデル EMG89でサスティナー駆動編

 2015-10-02
今回は久し振りのサスティナー編です。

ご依頼頂いたのはフェルナンデスの高井寿モデル。
私も実機を見るのは初めてなのですがどうやら限定モデルだったみたいですね。

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シェイプアップしたテレキャスターボディーにFGZスタイルのリバースヘッド!
中々個性的なルックスですな。

高井2


元々サスティナー搭載モデルだったらしいのですがサスティナーは外されてEMGのSA-SA-89が
搭載されています。
ですので今回はサスティナー復元編?になりますかね。

高井3


元々サスティナースイッチだった場所には…

高井4


基板用のザグリ内にはEMGの電源ON/OFFスイッチと89のタップコントロールスイッチが付いてます。
お客様がご自分で配線されたそうですが中々キレイにハンダ付け出来てますね!

高井5


お客様のご依頼は

・センターSA、リア89のままサスティナー取り付け。
・ボディーには一切追加ザグリを入れない。
・89のタップコントロールは何かしらのスイッチで可能にする。
・89タップ時、3シングルのギターとして各ピックアップの出力を調整。

でした。

で、元々サスティナー搭載モデルなのだから基板をEMG仕様にするぐらいで特に難しくはない…なんて
思いながらもお預かり時より何かしらの違和感を感じていたので基板用のザグリ内のスイッチ類を外し、
サスティナー基板をあてがってみた…

現行基板ではスイッチの穴位置が合わない…
そりゃザグリを掘って拡大すりゃ基板入るんだけど…今回木工加工はNG…

つまりはこのモデルに搭載されていたサスティナーは現行モデルではなく、旧型の小型基板で
しかもスイッチ位置=サスティナーON/OFFスイッチとモード切り替えスイッチの位置が逆。
おそらく小型基板を逆向けに取り付けていたのだろう…

と言う訳で基板からスイッチを外して何とか追加木工加工ナシで組み上げました!


高井6


1ヴォリューム、1トーンですが…

高井7



ボリュームポットにはSHADOW KILL POT!
ノブを指で軽く押すと音が途切れるので「プ・プ・プ・プ・プ・プレイ♪」が可能です!

トーンポットはプッシュ/プッシュのスイッチポットで89のタップ切り替えが可能。

高井8


苦労した基板周り(笑)
スイッチ類は基板より外して有線で結線、通常のスイッチ位置へ取付け出来たのだが
フロントドライバーをピックアップとして使用する際の昇圧トランスがどうしてもザグリ内に入らなかった。
なので昇圧トランスも基板から外して有線で結線。邪魔にならない場所へ固定しました。

純正の半固定抵抗(トリムポット)類はいつも通り信用出来るパーツへ交換。
通常のサスティナー基板には無い半固定抵抗はセンターピックアップの音量調整用。

高井9


フレットも浮いている箇所や摩耗が進んだ箇所が有ったのですり合わせ。
おかげでソロイストギターとして中々良い感じにセットアップ出来たかと。

高井10


予めお客様には89タップ時のサスティナーの効きは保証しない事を了承して頂いてましたが
ゲインのコントロール部をちょっと改造してみたところタップ時でもサスティナーが効く様に
仕上げる事が出来ました!

高井11
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Sustainiac Stealth Pro - 7 String 日本未発売のサスティニアック7弦モデルをメンテナンスしてみた…編

 2015-06-11
今回は日本未発売のSustainiac Stealth Pro - 7 String なるデバイスに挑んでみた。

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日本未発売であるが為にほとんど触る機会の無いブツである…

普段サスティナーに関しては取付けやモデファイをお受けしているのでこのアイテムの調整依頼を頂きました。

いやぁ~ブッちゃけ詳しくはないモノなんだけどね(笑)

遠~~ぃ記憶の中ではこの前身モデルを軽く見た?チェックした事があるぐらいかな??


本題に入る前にサスティニアック~サスティナーに関して軽くご説明を。
お問い合わせ頂く際にも「18Vサスティナー」やら「18Vサスティニアック」、「布袋モデルのサスティナー」等
色んな呼称が飛び交ってますので。

①サスティニアック
フェル社、布袋モデルで有名。18V駆動のみ。
アランフーパーなるアメリカ人が開発。後にフェル社が販売。
スタンダードモード(原音が伸びるモード)では恐ろしくパワフルである。巻き弦のミュートが困難なので
エフェクト的に使うなら面白いがフレーズに盛り込むにはテクニックが必要。
アルカリ電池2個使用、しかも燃費が悪い=消費電力、電流が高いのでランニングコストが高くつく…
フェル社取扱い廃版よりかなり時間が経っているので故障していても修繕パーツが入手不可。
なのでヤフオクで高額入札は非常にデンジャーー!!


②サスティナー (フルモードサスティナー)
フェル社がアランフーパーより諸権利、一部のパテントを買い取り、サスティニアック取扱いを開始。
そのサスティニアックを元に開発。初期のモデルとFR-180Sを除き基本的に9V駆動。
サスティニアックの扱い難い部分が改善され、歴代数多くのバリエーションが有る。
フロントドライバーをピックアップとしても使える現行モデルは10年以上モデルチェンジしていないロングセラー。
パワー感こそサスティニアックには及ばないが燃費、使い易さでは熟成しきっている。
X-JAPANのhideモデルや単体キットのFSK-401でお馴染み。


③サスティナーライト
フェル社のフルモードサスティナーの廉価版に位置するモデル。9V駆動。
マイナーチェンジにより数種類のモデルが存在するが超初期のモデルはドライバーが完全にピックアップの
ルックスなので一見ではサスティナー搭載か分からないほどだ。(最近超初期モデルはほとんど見なくなった)
現在も搭載モデルは市場で見掛けるがフルモードと混在して扱われているケースが多い。
フルモードとはドライバーの構造、ミックスモードが無い等の明確な違いがある。
FRモデルにて唯一7弦サスティナーモデルが存在していた。


④ジャクソンサスティナー
ジャクソンのデフレパード、フィルコリンモデルに搭載されている。18V駆動。
以前ブログも書いたが調整作業に至っては軽く地獄を見た…
ドライバーはディマジオ製だと思われるが今まで3本触ったが3本共に直流抵抗値がバラバラ…
未だに正常なドライバー抵抗値が分からない(笑)
フロントピックアップでもサスティナーが駆動する(実はセンターの音をミックスさせているのだが)のは画期的である。
しかしながら上記理由により製品としてクオリティーコントロールが成り立っているとは思えない。
正常?と思われる物はサスティニアック同様のパワー感!


⑤18Vサスティナー
フェル社の超初期型サスティナーとごく少数しか販売されていないFR-180S、当店で18V化モデファイを行った物が
「18Vサスティナー」の呼び方に相応しいかと。
お客様の問い合わせ時はサスティニアックを18Vサスティナーと呼ばれる方が多いです。


⑥サスティニアック ステルス?
フェル社に諸々の権利を売却した後もアランフーパーが開発し、販売しているモデル。18V駆動。
恐ろしく昔に見た?触った?記憶が微かにあるが現行の⑦のモデルとはドライバー形状が少し違い、
3弦と4弦の中心でヨーク板が垂直に分割されている。
その為チョーキング時等で弦が3弦~4弦の間に位置するとサスティニアック効果が途切れる…
パワー感は中々だったような記憶がちょびっとだけ残っている…


⑦サスティニアック ステルス プロ
今回書かせて頂くデバイスです。18V駆動。
今回は7弦バージョンのご紹介ですが6弦モデルも当然存在します。
フェル社へサスティニアックの諸権利を売却した後もアランフーパー氏が手掛けているフェル社サスティナーとは
全く別のデバイス。
日本未発売で米国サスティニアック社がネット販売している様だ。
結構イィお値段なのでこれを個人輸入するにはかなり気合いが要るかもしれない…
後ほど書きますが18V駆動でパワー感バリバリ!
前身モデル⑥に比べ、3弦と4弦の間のヨーク板同士の端を斜めにカットしてデッドポイントを無くしている。


⑧フロイドローズサスティナー
かのフロイドローズ氏が手掛けるサスティナーユニット。
フェル社とは全く関係の無い製品。ドライバーはシャーラー製。
以前KRAMERに搭載されているモデルを触る機会に恵まれたが基板が故障していたので詳細は不明。
基板自体はサスティニアック初期型に似ていた。




さて、本題のSustainiac Stealth Pro - 7 String です。
ギター自体はシェクターのダイアモンドシリーズ、韓国製です。
日本未発売モデルなのでお客様は個人輸入にて購入されたそうです。

今回は赤と黒の2本をお預かりしました。


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赤の方はメーカー生産時よりサスティニアックが搭載されたモデル。
黒はEMG2発仕様にサスティニアック後付け加工が施されている様です。

 ご依頼頂いた内容は黒のサスティニアックのミックスモード(原音+倍音)とハーモニクスモード(倍音)が
ほぼ動かない状態だったので何とかならないか…です。
日本国内のシェクターが取り扱っていないモデルなのでメーカー修理を依頼するにはアメリカまで爆裂な送料を
支払って送り返さなければならない。
…なのでご依頼頂きました。

幸いサスティニアックが正常に機能している赤があるのでそれを見本として不具合箇所を探れます。(大変なんだけどね…)

まずは赤の方をチェック。

コントロールはサスティニアックのON/OFF、と3モードの切り替えスイッチ。
これはフェルのサスティナーと同様ですな。

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バックパネル内。
スイッチ部は独立基板でメイン基板はヒートシュリンクに覆われています。

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基板には3個の半固定トリム。
色々イジりながらこれら半固定トリムの役割を分析する。(大変なんだけどね…)

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動作不具合のある黒。
こちらの基板は半透明のヒートシュリンクなので基板本体が見える。
フェル社サスティナーとは違い近年の家電みたいなプリント基板!

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基板を外してフェル社サスティナーと並べて置いてみる。
スイッチ類が別体になっているだけでなく全体的にコンパクトだ。
このサイズなら大きな木工加工=ザグリ加工は要らないかと。
まぁ基板がコントロールにラクに入っても電池ボックスの加工は必要なので超お手軽デバイスではないな。

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そんなこんなで赤をチェックしては黒を色々作業してみる…の繰り返し。

結局黒の不具合はドライバー部の製造工程ミスとドライバー、スイッチ部の数カ所に及ぶ配線ミスが原因で
何とか正常に駆動出来る様に仕上げる事が出来ました!(大変でしたけどね…)

いやぁ~基板が壊れてなくて良かった(汗)


で、韓国製ギターのお約束(笑) ここからはサスティニアック関係無いけど。

黒はトレモロスプリングがザグリの壁面に接触していました。
アーム使うと「ゴリゴリ」音がするほど。

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赤はどうなのか?って言えば…

削られてますやん!!

ほんなら黒も製造工程で削っとけや!!って話なんですけどね。
いずれにしろ塗装が終わってから削るって事は元の設計を見直すのが最優先なんだろうけど。。。

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で、削りました。

削った所には黒で着色までしときましたわ。

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最後は話しを本題に戻しますかね。

今回のSustainiac Stealth Proは7弦モデルでしたが駆動のパワー感は初期のサスティニアック同様に非常にパワフル!
18V駆動ってのもありますがスタンダードモード(原音モード)ではミュートが本当に困難なぐらいブィンブィン動きます。
上にも書きましたがプレイの中に盛り込むならサスティナー、圧倒的な駆動パワーを求めるならこのサスティニアック
でしょう。
ただしこのサスティニアック、サスティニアックOFF時、フロントのピックアップとしての音色はかなりハイファイ。
分かり易く言えば音色カリカリでフロントっぽさが無いです。
フェルのサスティナーもピックアップっぽさは足りてませんがこの辺りは本来ピックアップではない物を無理矢理
音が出る様にしてるのである程度は妥協が必要かと。
それでもフロントピックアップとしてのニュアンスはフェルのサスティナーの方が優秀です。

現在7弦モデルではフェル社のサスティナーライト搭載モデル以外ではこのSustainiac Stealth Pro - 7 String しか
選択肢はありません。
フェルのモデルはサスティナーの効きがかなり弱めだったので「7弦サスティナー」なるモノをお求めの強者ギタリストは
コレに手を出してみてもイィのかもしれませんね。 個人輸入しか入手方法無いけど。

機会があれば6弦モデルのSustainiac Stealth Pro キットを入手して色々試してみたいですね。
そう思えるほど圧倒的な駆動パワーを持ったデバイスでした。


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FERNANDES ARS-850S サスティナーとShadow Killpotの組み合わせでぷぷぷぷプレイ!編

 2015-04-14
今回はフェルナンデスARS-850Sを作業させて頂きました。

サスティナーの効きの改善とLED埋め込み+αです。

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ツインレールタイプのピックアップが搭載されたモデルですがツインレールのトップのRと適正弦高時に弦が
描くRが合わないのでサスティナーとしては重要な1弦とピックアップポールピースの距離が詰められない。
要は限界までピックアップを高く設定しても1~2弦の効きが弱めって事ですわ…
更に肝心のリアピックアップの出力もさほど高くない。

で、このタイプは今までも結構苦労はしてきたのですが基板改造は勿論ですがピックアップにもちょっと細工
する事でかなりサスティナーの効きは改善されます!
同モデルをお持ちの方でサスティナーの効きに不満を感じている方はご相談下さい。

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ボディー同色のLEDをドライバーへ埋め込み!
何で赤のLEDって写真撮ると爆光に写っちゃうんでしょうね?

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今回はお客様のご依頼でコントロール部にも手を入れてます。

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Shadowのキルポットを搭載です!!

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サスティーンボリューム=サスティナーのゲインコントロール部にキルポットを取付けました。

「キルポットって何ぞや?」って方もいらっしゃるでしょう。
ちょいと解説。

↓ 画像のノブを「コクッ」と押すとボリュームゼロの状態になります。
クリック幅は約1ミリですので素早いクリックが可能!


すなわちサスティナーONの状態でノブを連打すると

「ふぃ~~ん  ふぃ~~~ん」

ってなプレイが可能になるワケです。

P-Projectの某ミュージシャンモデルにもタッチタイプの同機能スイッチが付いてましたね。
キルポットなら大改造ナシでぷぷぷぷぷプレイが可能になります!



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もちろんキルポットはサスティナーを搭載していないモデルでも使えます。
いわゆるスイッチング奏法的なニュアンスを簡単にプレイ出来ます。


でもね、


キルポット付属の配線図はめっちゃ分かり難いですよ…


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キルポットは取付け件数多いので最近は配線図全く見ずに作業しますけど(笑)





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FERNANDES FR-85S 25周年記念モデル サスティナー載せ替え&モデファイ編

 2015-02-14
サスティナー関連での更新は久々です。

今回はフェルナンデスのFR-85S、25周年記念モデルに手を加えていきます。


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お客様は中古で購入されたらしいのですが前オーナーによる素人魔改造によりサスティナーは
全く作動せず。
しかも電池が異常に発熱するかなり危険な状態でした…

ボリューム横には基板のイグニッションLEDが移設、謎のミニスイッチも増設されています。

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コントロール内。
そりゃぁ電池も発熱するよね…ってな感じの配線グチャグチャ状態。
基板をチェックするも電源周りのパーツは完全にご臨終。
ポット類も素人配線でハンダこての熱を加え過ぎたせいかガリ、接触不良が発生。

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サスティナードライバーはフロントピックアップ出力構造ではない旧型。
センターピックアップはシャーラー製?へ交換されています。
センターピックアップの磁力はかなり強力。サスティナーへの悪影響も考えられます。

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なので今回は新品のサスティナーキットへの載せ替え&モデファイを行います!

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まずは全パーツを外してボディーをクリーニング。
追加で空けられた穴をどう上手く利用するか考える…

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いつも通り基板に改造を加えてからサスティナーキットに同封されているポット類、ジャック等を
使って配線完了。
キットに同封される時点で下手くそな大盛りハンダ付けが施されているのが非常に残念だ…
普通に新品のポットを入れてくれりゃいいのに。
今回SSHレイアウトながらセンターはあまり使用されないとの事でしたのでセンターP.Uはダミー化、
レバースイッチも3段へ変更。
現行サスティナーですのでサスティナーOFF時はフロント⇔フロント+リア⇔リアの切り替え。
純正リアP.Uのサウンドがイマイチなので音ヌケを良くするべく音色変更、それに伴いフロントの
ドライバーの音色も変更。
もちろんサスティナーがガンガン動く様に駆動ゲインアップも作業しました。

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で、完成。
フルメンテナンスも作業内容に含まれておりましたのでネック周り、ブリッジ等の金属パーツにも
手を入れております。

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問題だったボディーに開けられた「穴」は…

2ヶ所とも3φLED用のソケットを埋め込み利用する事に。
プラグインでイグニッションLEDのグリーンが点灯。
ちなみにセンターはダミーピックアップ(ピックアップカバーのみ取付け)です。

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サスティナーONでブルーLEDが点灯!

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ちょっと派手なFRに仕上がりましたがサスティナーの効き具合も十分合格点!
そりゃ純正キットを元にで組み上げたから当たり前か(笑)

今回は電気系総入れ替えで何とかギターを甦らせましたが皆さんも中古のサスティナーギターに限らず
アクティブP.U等の電池を使用するギターを購入した際、電池が発熱する症状が見られる場合は
絶対に電池を入れたままにしないで下さい!
最悪の場合は火災になりますので…
ジャンク扱いで販売されている物、オークションに出品されているものは特にご注意を!


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P-PROJECT NA-TH-2ピックアップ載せ替え&くるくる回る子猫の瞳の様に塗装タッチアップ編

 2014-11-29
予告通りサスティナー関連での更新第二弾です!

今回はP-PROJECTのNA-TH-2です。

元々NA-TH-2はサスティナーの前身モデルである18V駆動の「サスティニアック」が搭載されているはずなのですが
お預かり時には9V並列駆動で現行サスティナーへ換装されてました。
ま、この方が作業やり易いので助かりましたけど。

ピックアップ交換&基板ゲインアップ&ドライバーLEDインストールが主な作業です。

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SSHSレイアウトでシングルコイルはラージポールピースタイプ、ハムはJBです。
セレクタースイッチポジションは
①センターのシングル
②センター&リアのシングル
③リアのシングル
④JB+リアのシングル
⑤JB
サスティナードライバーのピックアップ出力はありません。
サスティナーON時は強制的にハム=JBとなります。

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取付けるピックアップはPRO-THS!
現行本人モデルのピックアップですね。
最近PRO-THSに関する問い合わせが増えてきています。パーソンズでツアー中だからかな?
ハムはSCHECTERのSUPER ROCK Ⅲ!

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毎度サスティナーとは相性の良くないシェクターのハムバッキングが相手でしたが
基板もかなり改造して何とかサスティナーも合格ラインで駆動する様に仕上がりました!

スーパーロックⅢのモコモコっとした音色が最後まで解せなかったので基板音決め部で少しだけ高域を持ち上げました…
何でラージポールピース系のピックアップってみんな中域強いんだろうねぇ~?

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そしてここからはもう一つのご依頼、ヘッドの塗装欠けのタッチアップです。
ポリ塗装なはずなのに何故か激薄塗装…
そして太陽光下では茶色に見え蛍光灯下では紫がかって見える褪色の進んだシースルーのブラック…
こりゃ難題だ…

まずはごっつ小さい範囲の傷口を震える手で冷や汗かきながら研磨。
ダメージの無い箇所に研磨キズ作っちゃダメですからねぇ~もの凄い集中力が必要でした(笑)

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着色を悩みまくってカラーサンプルも多数作って7COLORSを聴きながら検討した結果、薄めの茶色を選びました。
かなり薄めにカラー配合して数回筆塗りで塗り重ねながらなるべく違和感の無い色合いを目指すのです…

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着色が終われば傷口以外をマスキングしてここからはガンで塗装に入ります。
凹んだ傷口にのみサンディングシーラーを塗り重ねて段差を無くします。
サンディングも筆で塗っちゃうか?なんて考えましたが均一に塗膜を稼ぎたかったのでガンを使用。

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ほぼ凹みが無くなったところでヘッド全面を研磨。
ヘッド全体にトップコートを塗装します。

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折しも気温が下がりだした時期でしたので予定より乾燥(硬化)に時間が掛かりましたが
何とか水砥ぎ&バフ掛け完了!
タッチアップ箇所もパッと見は分かり難いかと。

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ま、近寄って見れば分かっちゃうんだけどね。
タッチアップ?部分修正?ではこの辺りが仕上がりとしては合格ラインなのかも。
シースルー系の色でなければもっと上の仕上がりが可能なのですが…

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そんなこんなで予定より時間掛かってやっと完成。
SSHSにブルーLED!
シブイぜ!!

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結構古いギターなのですがヘッドの塗装欠け以外はかなり美品でオーナー様が大切にされているのが
良く伝わってくるギターでした。
これからも弾き続けてもらって欲しいですね!


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FENDER AM-STD ST バーガンディーのアメスタにサスティナー取り付け!EMG-SA駆動編

 2014-11-29
リペアがバタバタと忙しく久々の更新になります。

サスティナー関連での更新も超久々になるかな?

今回はフェンダーのアメスタにインストールさせて頂きました!

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もはや当店でストラトにサスティナーを取付ける際にはお約束となりつつあるコントロールスイッチカッタウェイ部仕様!

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サスティナードライバーのイグニッションLEDはボディーカラーに合わせて一時期多用した「桜」よりも
少しピンクに近いカラーを選択。
よく似合ってると思いませんか?

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いつも通りピックガード裏は配線祭り♬
何度組んでも大変な作業です…
集中して一気に組み上げないとどこまで配線したのか分からなくなっちゃう(笑)

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今回センターとリアにはEMG-SAを使用。
シングルコイルはハムに比べてサスティナーの駆動は弱くなりがちですがEMG-SAはその中でもまだパワー感を
確保出来るピックアップかと。(取り付けるギターにもよりますが)

しかしながらEMGは構造上ピックアップカバーとなる母体にコイルとプリアンプを入れてから樹脂を充填されています。
その為に中にはピックアップカバー内でコイルが僅かに浮いている=弦からコイルまでの距離が離れてしまっている物も
有ります。
通常のピックアップとして使用するには全く問題の無い程度ですがサスティナーではその僅かな距離が仕上がりの
パワー感に影響してしまいます。
なのでEMGをお持込の場合はどうしようもありませんが当店手配でしたらサスティナーに支障の無いEMGでしか
作業しません。
要はサスティナー前提で「ハズレ」のEMGが入荷した時は問題無い物へ手配し直すって事です。
これはSAのみならず81等ハムのEMGでも同じです。

あ、 現行EMGの「ウチのピックアップはハンダ付けしなくても配線出来るんですよぉ~」的なグラグラで全く使い物に
ならないコネクター類やコネクター差し込み基板のおかげで無駄に巨大化したレバースイッチやポット類は全て使いません。
ポット類は背面のコネクター基板を外して使用しますが配線を束ねる為のターミナル?基板なんかは全てポイです!
でもね、悪い事だらけじゃなくて現行は付属のバッテリースナップがCLIFFのOEM製なのですよ!
コレは評価に値するね~サスティナーキット純正バッテリーボックスで使うにゃちょっと加工が必要ですけどね…

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裏面。
ネックジョイントがヒールレスカットなのでハイフレットまでストレス無く弾けますね!

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ロック式ペグ。


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ローラーナット!

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ここまでプレイアビリティー追求してるとストラトの皮を被ったソロイストとでも言うべきでしょうか。

ちなみにサスティナー関係ではなくともアメスタを作業させて頂く際には大抵トレモロスプリングをGOTOH製へ交換します。
純正の黒いトレモロスプリングはテンションが柔らか過ぎてしっかりとしたセッティングが出せないので…

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バーガンディーに白パールのピックガード、ピックアップとノブ類はブラック。
この組み合わせカッコイイと思いませんか?

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何故か師走になるとサスティナー関係の作業が多くなるトーンガレージ(笑)
次回の更新もひょっとすると……


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最近サスティナー関係の作業が増えてます。そして感じる事…編

 2014-08-09
前回のTEJ編に続き今回もサスティナー関係での更新です。

初っ端からバラバラ状態で申し訳ありませんが手の込んだTree Of Life Inlayのネックが2本

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木工加工完了+加工箇所に導電塗料塗布済みボディーが2台

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いきなりサスティナー組み込み完了状態が2本(笑)

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限定モデル?のJEM7VSBLはボディーと同色のブルーLEDをサスティナードライバーへ埋め込み!

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トップのメイプル杢目が鮮やかな現行J-USTOMのRG8420ZDもボディー同色LEDをインストール!
撮影してる自分の影もバッチリ映り込み!!

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JEMはサスティーンボリュームをスイッチポット化してリアピックアップ基板バイパス機能を追加。
スイッチポットがプルアップの状態でリアピックアップはサスティナー基板をバイパスします。

リアピックアップはサスティナー基板を通過する事でどうしても音変わりしてしまいますので…

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RGはサスティーンボリュームをサスティナー基板内でフルアップ固定仕様へ、マスタートーンを
スイッチポット化してこちらもリアピックアップ(ダンカンTB-14)の基板バイパススイッチへ。
プルアップで基板を通過しない本来のTB-14の音質が出力可能。

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最近サスティナーの取付けをご依頼頂くお客様の傾向として

「リアピックアップのサスティナー基板バイパススイッチ」をご希望されるケースが増えています。


従来サスティナーの立ち位置としては「飛び道具」的な感覚が一般的で、サスティナーを付けられるお客様も
「このギターはサスティナーが要る時にしか使わないから…」みたいなニュアンスでしたが
最近は普通に使っているギターにサスティナーが盛り込まれている的な感覚?をお求めなのか
サスティナーの機能は優先すべきだが音質の劣化(サスティナー基板を通過する事での音質変化)は避けたい
方が増えています。

リアピックアップ基板バイパススイッチを付けると確かにリア本来のサウンドがダイレクトに出力されますが
サスティナーをONにするにはバイパス機能をOFFにする1アクションが増えてしまいます。
要は使い勝手に影響するって事です。

それでもバイパススイッチを付けて音質を優先するって事はそのギターがサスティナー専用機ではなく、
普段使いのギターにサスティナーが搭載されている感覚をお求めなのでしょう。

ただサスティナーをインストール作業するだけではなく、音質、各部調整も含めて完成度の高いギターに
仕上げるつもりで作業している側からすれば非常に嬉しい事なのですがサスティナーを真剣に使おうと
しているプレイヤーが増えてきている現状…今まで以上に実用性へ振ったモデファイメニューを考えなければ…
な~~んて漠然と考えたりしています。

ゆっくり研究する時間さえあれば新ネタも実現出来るかもしれないのにねぇ……






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TEJ-DELUXE SUS 再発TEJモデルを18Vサスティナー化!今は亡き18Vサスティニアック追悼編

 2014-07-09
久々サスティナー関連での更新です!

今回の題材は最近FERNANDESよりマイナーチェンジを経て再発売されたTEJ-DELUXE SUSです。
メーカーHPはこちら

ほぼ新品をサスティナー18V化&リアピックアップ交換でのご依頼です。

TEJは某オークション等で入手されたサスティニアック搭載機の修理依頼が多いのですがサスティニアックは既に
交換パーツも無く、ギター本体もフレットの打ち換えが必要だったりコンディションの悪い物が多い…
今後も長く弾いていくつもりならモデファイの有無を問わず多少高額ですがこのTEJ DELUXEシリーズをお勧めします。

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それでは分解がてら旧TEJと何が変わったのか見ていきましょう。

以前のモデルとは異なり、2軸2連ポットが採用されており、上がマスターヴォリューム、下がサスティナーのゲインを
コントロールするサスティーンヴォリュームです。
シンプルに1ヴォリューム仕様の方が使い易いかとは思うのですが…

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ブリッジはGOTOH製。
以前のスタッド倒れの多発する細径アンカーの2点支持ブリッジではなくなったのは大きな進歩か?(笑)

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ナットはローラーナットではなくなり積層カーボン素材になってますね。
以前のローラーナット…ローラーが回らないけどローラーナットと呼ばれてた(笑)物は弦溝部がデルリン素材で
音質も柔らかかった。
今回のカーボン素材の方が音の輪郭はハッキリしててGOODです!
ネック自体もKTSのチタン製トラスロッドが使用されているみたいですが特に問題となる反りやクセもなく良好。

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ヘッド裏面のは日本製の主張が。
近年純国産のギターは減ってきましたからね。
何しろ旧TEJと区別がつくのでこの表記は助かります。

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ネックジョイントビスのビス穴周りの塗膜がちゃんと面取りされてる!!
こんな事まで気を使われているフェルのギターは見た事ないかも(苦笑)

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コントロール内には導電塗料が塗られています。
配線処理も特に問題ナシ。
従来フェル社のギターはある程度高額機種にならないと導電塗料は塗られてませんでした。
まぁ今回のTEJはそこそこのお値段ですしね。

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ジャックがスイッチクラフト製!!
コレもある意味驚いた(笑)
今回は再発モデルながらかなり気合入ってるやん??
まぁ最近の国産ジャックと呼ばれてる物は端子が柔らかくてスグに接触不良出ちゃうしね。

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バッテリーボックス増設の木工加工の為にボディー全バラシ。
ネックジョイントビスだけではなく他のビス穴周辺塗膜も面取りされています。
マジメに作ってるねぇ~~

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さて、ここからが18V化の作業本番です。
まず基板ハンダ面、サスティナー機能調整用の半固定抵抗トリムを重要箇所は全て交換。
純正の白い怪しい半固定抵抗はテスターを当てながらトリムを回すと急激に抵抗値が上がったり
全開でも規定の抵抗値にならなかったりするので全く信用してません。
なのでほぼ使わない1つを除いて全交換!
サスティナーの肝であるプリアンプとパワーアンプのオペアンプ=ICも信用出来る物へ交換します。

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18V化するので純正だとコンデンサーの耐圧(耐電圧)が足りないので駆動系回路上のコンデンサーは
全て耐圧の高い物へ交換!
ハンダ吸い取りマシーンは欠かせませんな~~

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木工作業画像はありませんが(撮り忘れた)バッテリーボックス増設完了。
フェル社のZO-3用を2個並べると元のバッテリーボックス跡が見えません。
最近18V化の時は大体このパターンかな。

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基板やその他諸々を組み込み完了。
LED下に設置しているのは秘密の増設回路です(笑)

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完成!
ちなみにリアピックアップはTEJのモデファイではお馴染みのダンカンSH-4!
某ミュージシャン使用機と同じくロゴが反転するリバースマウント!!
SH-4に合わせたリア出力音色変更も作業済み。
サスティナーももちろんブリブリ動きます!
スタンダードモードでは巻弦のミュートが少し困難なぐらい暴れます!!
往年のサスティニアックと比べてもパワー感では負けず劣らずといったところでしょうか。

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背面はこんな感じです。

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冒頭にも書きましたが18Vサスティニアック搭載のTEJは今やまともなコンディションの個体はかなり少なくなっています。
外見はキレイでもサスティニアックに故障があれば修理も出来ません。
また古いギターなのでフレットが限界まで減っていたりネック自体にも酷い反りやクセを抱えている個体もよく見掛けます。
そんな旧TEJを多少安く入手出来たとしてもフレット打ち換えやブリッジのスタッド倒れ修理…諸々手を入れると
なると結構な工賃が掛かります。
サスティニアックが故障していてサスティナーへの換装までとなると普通にこのTEJ DELUXEが買えてしまいます。
残念ながら某ミュージシャン使用機の「アミダ柄」はラインナップされていませんが
長く使えるTEJを手に入れたいのであれば某オークションをポチッってしまう前によく考えて下さい。

いやぁ~長い間ブログ書いてますけどフェルのギターに対してネガティブな事書かなかったのって初めてちゃうかな?(爆)






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師走はサスティナー祭り!音が伸びる前にオレの体がノビちゃうゼ編

 2013-12-29
ここ最近作業が忙しく、中々ブログを更新出来ませんでした。

今年の年末は何故かサスティナー関係の作業が多く、仕事納めを迎えた今もサスティナーキットの入荷待ち等で
越年お預かりが数本有る状況です…

作業させて頂いた内の数本ではありますが特徴あるサスティナーギターをご紹介!


まずは初冬にお預かりした今は亡きソロイストの故郷、中信楽器製造によるCOBRANのFG-4!

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24フレット仕様なのでジャクソン同様に各ピックアップ間の距離が狭く、サスティナー的には厳しい条件の上に
センターとリアピックアップは磁力の強いバーポールピースタイプでした。
いつも通りピックアップの極性変更や基板のゲインアップで何とか合格点の動作まで確保。

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コントロール周りはスペースに余裕が有ったのでさほど苦労せず。

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これからもガンガン弾いてもらいたいソロイストの生き残り!
確かこのモデルにはトップにメイプルを貼ったフラッグシップモデルが有ったような無かったような…
そんな懐かしい記憶を呼び覚まさせてくれた1本でした。

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お次はホーナーのヘッドレスG2。
当たり前ですが改造スペースに限りがあります。

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小型タイプの基板を使って何とか組み込み完了。
お客様がサスティナーOFF時はフロント出力不要との事でしたのでフロントプリアンプ部を省く事が出来ました。
リアピックアップはSH-4です。
TBではなくノーマルピッチですが僅かにSH-4を1弦側へズラせて1弦の動作も良い感じに仕上がりました。
極性変更の際にSH-4内部にも少し細工したんですけどね…

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コントロールはマスターヴォリュームにサスティナーON/OFFスイッチとモードセレクトスイッチのみと
シンプルな構成。つーかこれ以上何かを付けるのは場所が無い…

大昔に個人的にGT2を所有していた事があったので作業してて懐かしい1本でした。

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さて今度はBCリッチのモッキンバード。
他店工房にてサスティナーをインストールされたギターでしたがリアピックアップ交換と
フロントドライバー下へダンカンLittle59の取付け、ドライバーへのLED埋め込みをご依頼頂きました。

ドライバー下へのピックアップ取付けは以前ロングスケールのソロイストでは作業して良い結果が得られてましたが
今回はミディアムスケールの為にかなり苦労しました…

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ご依頼当初、リアピックアップはSH-13 DIMEBUCKERでの組み込み予定でしたが…
何をどうやってもハーモニクスモードで満足に作動せず…
やむをえずお客様に相談させて頂き無難なTB-4でのセットアップになりました。
が、やはりミディアムスケール。リアピックアップの固定角度が僅かにズレるとハーモニクスモードで発振。
結局リアピックアップをガチガチに固定して完了。
たぶん今後このレイアウトはミディアムスケールではお受けしません。どうかご勘弁をm(_ _)m

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サスティナーOFF時、セレクターがフロントではLittle59が出力されます。
当然サスティナー基板を通過するので本来のLittle59の音質ではありませんがサスティナードライバーの
音色よりはフロントとしてかなりマシです。

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このあたりで年末進行のおかげもあり生活が不規則になり風邪をひく(;´д`)  
「しっとりチョコ」は今年何袋食ったか分からない100円ローソンでのお気に入りである。
真ん中の怪しげな風邪薬は眠くなりにくいので深夜のサスティナー作業には必需品なのだ!
鼻水垂れながらのサスティナー作業はまだまだ続く…

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そして今度はPEAVEY WOLFGANG!
EVH系は四六時中作業させて頂いておりますが今回はすでにサスティナーがインストールされた物を18V化!

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18V化にあたりバッテリーボックス増設はZO-3用を並列で設置。
元のバッテリーボックスの跡も見えずにスッキリとしたルックスに仕上がりました!

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実は今回お預かり時よりリアには現行EVH Wolfgang Pickupがマウントされていました。
サスティナーの駆動はいつも通りの手法を使ってクリアーしたものの
基板内部の音決めに迷った…
音決めの際には基板をバイパスして素の音色をチェックしてから作業するのですが、このウルフギャング、
近年チェックしたEVH系とは一味違う味付け。
フランケンやダンカン生産のイーブンリー何ちゃら等とは違って中低域重視の音色でした。
なので夜な夜な色んなパターンの音色を試して悩みまくる。
リアの音色が決まらないとフロントドライバーの音色も決めれないし…
結局は素の音色が丸めだったのでそれに順じた音色で組み上げました。逆にフロントは少し高域寄りで
音のツブが比較的ハッキリする音色に決定。
毎回この音色バランスには悩まされます…
いつか機会があればこのEVH Wolfgang Pickupはゆっくりチェックしてみたいですね。

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そしてラストはフェルナンデスのFR-DLX JPC 2011 。
現行サスティナー搭載モデルでは日本製で最上位機種。
プロパーラインナップではいわゆるフラッグシップモデルにあたると思います。
新品購入された物をリアピックアップ交換、ドライバーへLED埋め込み、各部セットアップでご依頼頂きました。

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リアピックアップはダンカンTB-5です。
ボディー直付けなのでピックアップがグラついて角度が変わらない様にウレタンを大量に敷いてしっかり固定。
なにせフラッグシップモデルですからね。

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LEDの埋め込みは難なくクリアー。
ドライバーとLEDの配線がバッテリーボックスの直下を通る構造だったので電源ノイズ対策も施しました。
やっぱ青のギターに青のLEDはカッチョエェですな~

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さて、セットアップですが…
まずこのFR、トレモロがGOTOHのGE-1996TのOEM品が付いているにも関わらずトレモロスプリングは汎用の
物が付いてました。
しかしトレモロスプリングキャビティーのザグリ寸法はGE-1996Tに合ったサイズ。
したがって普通にチューニングするとスプリングハンガーを一番締めこんだ状態でもトレモロはアームダウン状態…
コレでイィのか?フェルナンデス。コイツはフラッグシップモデルのはずだぞ??

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なのでGE-1996T純正パーツのパワースプリングへ交換。
これでトレモロもしっかりセッティングする事が可能。

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お次はネック周り。
少しバリが出ていたりフレットエッジの角が立ってポジション移動の際に手に当たるのが気になったので
フレットエッジの丸め作業=面取り作業をお客様へ提案。
ネック自体にも波打ちの症状が出始めていたのでフレットエッジの作業やるなら指板マスキングしちゃう事だし
ついでにフレットもすり合わせ。
新品のギターのフレットをすり合わせするのはちょっと気が引けますがなにせフラッグシップモデルだからねぇ~

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フレットエッジの面取り完了。

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で、配線作業へ戻るのですが…
サスティナー搭載のためコントロールザグリ内は配線で混雑してるのはしょーがない。
でもレバースイッチがバッテリースナップを踏みつけて電源線がぺっちゃんこになっているのはいただけない。

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バッテリースナップ自体もあまり良い物ではなかったので耐久性の高いCLIFFのスナップへ交換。
本来CLIFFのバッテリースナップはフェル社のバッテリーボックスには入らないのですがバッテリーボックスの
一部を削って改造する事で使える様になります。
最近バッテリースナップも品質の良くない物が多いのでサスティナー関係の作業の場合は割とCLIFFを使う機会が増えてます。
何せサスティナーは電池交換する機会が多いデバイスなので。

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さてダンカンとドライバーの音色変更やりますか!って所でリアの音決めコンデンサーを外していると…
センターにはEMGが付いているのにセンターの音決めコンデンサーは普通にパッシブ用の物が付いてた(笑)
コレでエェんか??フェルナンデス。コイツはフラッグシップモデルのはずだぞ???
なので当然センターのコンデンサーもアクティブ用の数値の物へ交換。
基板上の半固定抵抗トリムも主要なコントロールがテスターで測ると怪しい数値…しかも回転させると接触不良なのか
ガリが出てたので交換。
ついでに書いちゃうとコントロール内に導電塗料が塗られている場合はサスティーンボリュームのアースはカット
指定(音漏れ防止のため)なのに普通にハンダ付けされてたのでカットして絶縁。
ホンマ頼むでフェルナンデスさん。フラッグシップモデルでっせ?
妙に高級感出そうとしてオレンジドロップ積むならまずはしっかり品質管理じゃーか?

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と、最後はグチっぽくなっちゃいましたがこれにて2013年のサスティナー関係作業は終了。
12月は他にもピックアップ交換やサスティナー調整を作業させて頂きましたがご紹介出来なかったお客様、ごめんなさい。
年内に仕上げ切れなかったお客様、年明けにガッツリ作業させて頂きますので今しばらくお待ち下さい。

2014年はサスティナー関係も新ネタを考えておりますのでご期待下さい!



さて、今回の長編ブログで何回「フラッグシップモデル」と書いたでしょう。
正解回数をメールやFBでご連絡頂いた方、先着3名にお年玉としてトーンガレージオリジナルピックを
3枚差し上げます(笑)申し訳ありませんが直接来店可能な方に限らせて頂きますm(_ _)m

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P-PROJECT 往年の希少なモデル、PAW-2(サスティニアック付き)をメンテナンスする!編

 2013-10-15
今回はP-PROJECTの希少なモデル、PAW-2(サスティニアック後付け)をメンテナンスしました。

PAW=いわゆる和田アキラモデルですが歴代のPAWでもパデュークボディーはこのPAW-2だけです。
しかも当時の生産台数は2桁に届くか届かないかの大変希少なモデルになります。

お預かり時はかなりダメージが深く、どう作業を進めるか、どこまで直すのかを悩みましたが、
オーナー様のこのギターへ対する想いを汲んで徹底的にやる事になりました。

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「P-PROJECT」のみの簡素なロゴが超初期のモデルである事を物語っています。

(マニアック過ぎてすんません)
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さて、作業開始!

まずはボディー下部のローランドGKコントローラー跡のビス穴を埋め木、両面テープ跡を研磨して
落とします。
このボディーはオイルフィニッシュなので一部だけ研磨すると色変わりが目立つのでボディートップ前面
を研磨します。
パデュークが有害?と言われる理由なのかは分かりませんが防塵マスクしてても研磨するにつれ頭痛に
襲われました…
何とか#1500まで研磨して顔料で少し着色してからオイルフィニッシュを施しました。

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他にもザグリ内の導電塗料塗り直しやフレットのすり合わせ、ピックガード&パネルの作り直し等、
色々手を入れておりますが…

ピックアップ配列からも予想される通り一番の峠はサスティニアックからサスティナーへの換装でした。

敵はセンターとリアにマウントされたビルローレンスL-250!
コレがサスティナーとは相性の良くない極性だったのですが構造上、常套手段の極性変更ワザも使えず…
なので基板改造を徹底的にヤリました。
駆動時の主役はダンカンTB-4なのですが何とかリアのL-250やダンカンコイルタップ時でもサスティナー
は作動する所まで到達。
しばらくはビルローレンス恐怖症になりそうです(笑)
元のサスティニアック搭載時はどの程度動いていたのかが気になるねぇ…

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今回「救い」だったのは何故かボディートップ側からサスティニアック基板用ザグリが施されていたので
サスティナー基板のパーツ変更が容易に作業出来た事でしょうか。
仮組みしてからサスティニアック用のザグリにサスティナー基板が入らなかった時には泣きそうになりましたが…
深夜に全バラシ⇒近所迷惑を顧みずにルーター作業敢行(苦笑)
…まぁ、事前にザグリ寸法をしっかり確認してなかった単なる自爆なんですけどね…

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フロイドローズもサビているパーツを交換してリフレッシュ!
やっぱり往年のフロイドは現行と違って精度が高い。お持ちの方は容易に交換すると勿体ないですよ。

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実は今回のPAW-2は震災被害で海水を被ってしまったギターでした。
ゆえに金属パーツ類の一部、ビス類、電装系はほぼ全滅でした。
ボディーがまだ使える状況なのはオイルフィニッシュなので木部に水分が浸透したままにならなかったからでしょう。
もしこれが普通の塗装が施されたギターなら塗装内で木部が動いてとんでもない事になります…

したがって貴重なサスティニアックをサスティナーへ載せ替えざるを得なかったのですが。

未だ復興までの道のりは見えない震災被害ですがテレビで避難生活を送られている方や飼い主と離ればなれになったペットの報道等を見ているとやはり人間を含めた生き物は震災以前の環境へ戻る事は容易でなないと思います。
このPAW-2は運良くオーナーの手元へ戻り、何とか修理して以前とは違ったギターになってしまったかも
しれませんがこの先も音を奏でる事が出来ます。
「音楽」や「楽器」はライフラインに比べ、優先順位は随分後ろだとは思いますが人が「生きる=活きる」
には欠かせない物でしょう。

今後も被災されたギター、ギタリストの皆様へはギターエンジニアとして微力ながらお力になれればと思っております。
何しろギターリペアでしかお役立て出来ない者ですので。

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PEAVEY HP SPECIAL サスティナー取り付け。極力木部を削らずにインストール!編

 2013-06-21
今回はPEAVEY HP SPECIALにサスティナー取り付けです。


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鮮やかなメイプルトップですね!
コントロールは1ボリューム、1トーン、P.Uセレクターとシンプルな構成ながら各ポットが
スイッチポットになっており、フロント・リアのコイルタップが可能になっています。
出音のバリエーション多し。

背面画像からも分かりますが各ポット、スイッチが離れてレイアウトされている為に大きな
コントロールザグリが開いています。
今回はこのスペースを有効利用して取り付けました。

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ボディートップ側のコントロール部はサスティナーのON/OFFスイッチを増設したのみ。
もちろんリアピックアップは純正を使用。

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サスティナーのモード切り替えはトーンのスイッチポットで行います。
ダウン時=スタンダードモード。アップ時=ハーモニクスモード。(画像はアップ時)
ボリュームポットには「リアピックアップダイレクトアウト」機能を設けています。

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ドライバーにはグリーンLEDを埋め込み。
付ける機会の多いブルーLEDよりは直視しても目が痛くないかも(笑)

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背面はこんな感じ↓
コントロールパネルに電池ボックスをマウント。
って書くと簡単に聞こえるかもしれませんがパネル内は満員電車状態です…
特に電池ボックス底面とトグルスイッチは超接近戦でした…
イグニッションLEDもドライバーと同色仕様。

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今回の様に大きなザグリ加工を施さずにサスティナーを取付け出来るギターは少ないですが
スペースのあるギターなら可能な場合も御座います。

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SCHECTER ST あのミュージシャンモデルの様に…超久々にNO MORE TEARSを聴いてみる。あ、オジーじゃないよ編

 2013-06-02
今回はシェクターのストラトへサスティナーをインストール!


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まんま本○毅モデル風!


コントロールレイアウトはここ最近ストラトへの取り付けの際にはお約束となりつつあるパターンです。

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ちなみにピックガード裏面はこんな感じ。
基板部のコネクターは厚みが増すので使いません。基板へ各配線を直接ハンダ付けしています。
画像には映ってませんがスイッチポットでのコイルタップ機能も生かしております。

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ボディーのザグリはこんな感じ。

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ピックアップはモンスタートーンではありませんがモンスタートーンより直流抵抗値が高く、
しかもモンスタートーンよりも音色は普通のシングルコイルに近い。
正直サスティナーにはこちらの方が相性が良いかと思います。

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今回はお客様のご都合によりフェルナンデスのサスティナー付きギターよりサスティナーユニットを
移植しての取り付けでしたが普段以上に気合入れて作業しました。
何故なら…そのサスティナーユニットは過去に自分が触った(リペアした)痕跡の残る物だったので。
「こんな事も有るんだねぇ~~」なんて思いながら作業してると記憶は更に昔へさかのぼる。
めっちゃ久々にアルバム、NO MORE TEARS聴きましたわ。
1989年の作品でしたか。
高校出て浪人ってな身分で自由を満喫してた頃だな(笑)










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