ピックアップカバーの取り付け Duncan+MONTREUX編
2011-05-22
ご無沙汰しております…風邪をひいたり腰を痛めたりと季節の変わり目には寄る歳の波に仕事を邪魔されまくっております…
今回は ピックアップカバーの取り付け について書かせて頂こうかと。
店舗や通販でピックアップカバーをご購入頂いたお客様より正しい取付け方について数件お問い合わせを頂きましたので。
まず素材はダンカンのスラッシュモデル!
ミュージシャンモデルともなればプロパー品とは違って箱も別格なんすね。

取り付けるピックアップカバーはこちら。
当店ではお馴染みのモントルー! 2個セットでお値打ち価格!!
今回はダンカンへの取り付けなのでもちろんインチ対応=9.8ミリピッチ。

① シャーシーに被さっている部分のメンディングテープをカットして剥がします。
作業前

作業後

*テープをカットする際はコイルを傷つけない様に細心の注意を!
② アジャスタブルポールピースを3~5ミリ浮かせます。
ピックアップカバーとピックアップ本体の位置関係を確認する為です。
せっかく付けてもポールピースが合わなければダメダメですからね。どのみちカバーが付けばポールピースは上げる必要があります。

③ ちょっとしたコツなのですが画像の様に指で少し真ん中をたわませます。
*ピックアップカバーの端は鋭い場合が多いのでクロスで掴む等してケガにご注意を!

合わせてみます。

④ ハンダ付けする予定箇所をマジックでマーキングします。

⑤ 鉄鋼ヤスリなどでハンダ付け予定箇所の金属メッキを剥がします。
「剥がす」と言うより「キズを付ける」感じです。細かく均等に!
ポット類(特にCTS)やスイッチなどで
「せっかくハンダ付けしたのに指で線を引っ張ると簡単に取れてしまう」
「中々ハンダが安定して付かない=浮いている感じ」
などを経験された方はこの工程が不足している事が多いです。
メッキや金属表面加工が残っているとハンダはきちんと付きません!

⑥ ピックアップ本体(シャーシー)、カバー側、共に 予備ハンダ を行います。

ハンダ付け作業全般にも言えますがピックアップとカバーをハンダで溶接するイメージではなく
予備ハンダ箇所同志を溶かし合わせる感じです。
だからと言って盛り過ぎない様に!
⑦ ハンダ付け ハンダこてはなるべく温度の高いコテを使って下さい。ワット数ではなくコテ先の温度スペックが重要。早い話ホームセンターでよく見掛ける安物では少し役不足です…
最低でもターボスイッチ?みたいな温度を上げる機能は欲しいところ。

⑧ 最後にハウリング対策で丸ごとポッティング(ロウ浸け)

ポッティングに関してはこちらや過去記事のこちらをご覧下さい。
他にも文章では書き難いちょっとしたコツがありますのでD.I.Y派の方はお問い合わせ下さい!
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P.U/配線関係
2010-09-18
普段より酷使されるポットやジャック、スイッチ類は磨耗や消耗による接点の劣化によりガリの発生や接触不良、最悪の場合は突然音が出なくなったりとプレイ場面の時と場合を選ばずに発生する可能性があります。 普段からのメンテナンスはもちろんですが症状が出た場合の早期対応が非常に重要となります。 | |
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<コンデンサー(キャパシター)交換> 近年のヴィンテージブームによりヴィンテージトーンの要となるコンデンサー。 オレンジドロップやバンブルビーをはじめ様々なレプリカ品やNOS品が存在します。お手持ちのギターのいキャラクターやプレイスタイルに応じてパーツの選定から取り付けまで深く対応させて頂きます。 |
ピックアップはギターのサウンドを決定付ける非常に重要なパーツですが同タイプのピックアップ同士であれば木工加工などの大きな改造をせずに交換が可能です。 サウンドのイメージチェンジからプレイスタイルの変化に伴うアップグレードなど様々な要求にお応え致します。 「とりあえずピックアップの交換を考えているがどんなピックアップを選べば良いか分からない・・」 ⇒是非ご相談下さい! また純正ピックアップのサウンドキャラクターを維持したままのパワーアップ等の改造またヴィンテージギターでは経年変化からボビンの変形や膨張などによりピックアップのコイル断線は珍しくありません。 しかしながらオリジナルとはかけ離れた外品ピックアップに交換してしまうとサウンドはもちろんそのギターの価値も大きく変わってしまいます。その様な場合はリワインド=コイルの巻き直しをオススメしています。 |
<ピックアップ交換> 定番ダンカン/ディマジオを始めヴィンテージタイプのリプレイスメーカー品まで幅広く取り付け可能です。 (当店にて新品ピックアップをお買い上げの場合は基本工賃格安で!) |
<ピックアップリワインド> |
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