Chaki P-1 ピックアップ&ジャック固定作業編

 2013-11-30
今回はジャズ、ブルースプレイヤーに根強い人気を誇るChakiのP-1を作業しました。

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この手のフルアコに後付けピックアップを搭載されているケースは多いのですが…
これはブリッジサドルにピエゾタイプピックアップが内蔵されたタイプですね。

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まぁ無理矢理付けたって感じですね(笑)
これではいつ断線や接触不良が発生してもおかしくありません。

なので実用に耐えうる様に改造します!


まずはお客様とサイドジャック取付け位置を打ち合わせ。
実際にプレイする姿勢でプラグが邪魔にならない箇所を選びます。
演奏時に足を組むかどうかでもジャックの理想位置は変わりますから。

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次にきっちりとオクターブピッチの取れる箇所へブリッジ位置を調整してからブリッジ位置をマーキング。

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ブリッジの土台にピックアップワイヤーが通る穴を開けます。
木台の中央付近は木の肉厚が薄いので作業には注意が必要です。

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ボディートップにもワイヤーホール加工。
ホール加工後はホール外周の塗装を面取りします。

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いよいよサイドジャックのホール加工。

当店ではアコギのエンドピンジャックの取付け加工時も同じですが合板、単板問わずにボディー内側の
板がささくれたり割れたりするのを防ぐべく、小さな穴を開けてから徐々に拡大していく手法を取ります。
1発で穴開けされているギターの多くは内側で木材が割れているケースが多いので…
特にアコギのエンドピンジャックではエンドブロックが割れると致命傷にもなりかねませんので。
サウンドホールからボディー内部に入り込んで割れた箇所を修理出来る様な「小っちゃいオッサン」をご存じの方は
是非当店へご紹介願います…


まずは3ミリ程度の穴を開けて

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次に6ミリ程度へ拡大。

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ここからは径の異なる棒ヤスリを使って手作業です。

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一般的に穴を拡大する際には ↓ のリーマーを使うケースが多いですがリーマーも木材を傷める事の多い工具
ですので私は箱物の作業にはほとんど使いません。

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木の内側をいたわる様にゆっくりと削っていきます。
正直眠気との戦いです(笑)

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ジャックがスムーズに入るまで拡大して完了!

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ボディートップ同様にジャック穴周辺も塗装の面取りを施します。

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今回使用するジャックはスイッチクラフトのモノジャックですがサイド板の厚みを考慮してネジ切り部の長い
ロングタイプを選択。

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おっと!忘れる所だった!!
テールピース根元より弦アースのワイヤーホールを開けます。
テールピース固定ビス周辺は避けてテールピースビス穴の強度を落とさない位置へ加工。

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弦アースの線材は芯線が太く、しっかりとした耐久性を持つ耐熱電子ワイヤーを使います。

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さて、ジャックの取付けと配線作業に進みましょう。

使用する工具は「ジャック通す君」です。

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「ジャック通す君」をジャック穴から引き込みFホールから引き出してジャックと弦アース線を配線。
ジャックの空回り防止用の座金ワッシャーも忘れずに。

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ジャック穴側より引っ張ってワッシャーとナットを通します。

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この時にボディー内部で線材を固定するワイヤークリップも取付けします。

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ナットをしっかり締めこんで「ジャック通す君」を外せばジャック取付け完了!

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ピックアップ周辺もスッキリ!

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これでルックスも実用性もバッチリ!!

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