DUNCAN ・ DIMARZIO 2大メーカーのピックアップ作りの違い

 2012-08-23
どうやらこのブログは真剣にギターの事を書くとあまり評価されず、
ギターと全く関係無い私生活の事を書くとウケるみたいなので、

今回も真剣ネタで書いてみようと思ふ。


店頭では随分前からピックアップについてお考えや質問されたお客様にはお話ししてきましたが、
改めてテスターの実測画像を交えて説明しようと思います。

ダンカン or ディマジオ 貴方はどっち派?  ワシは昔からダンカン派!


今回サンプリングしたのは

DSCN5358.jpg 

S.DUNCAN SH-4 JB

DIMARZIO DP155 ToneZone

DIMARZIO DP158 EVOLUTION

の3個。
残暑厳しい中で懐事情も厳しいトーンガレージなのでサンプルは全て中古品である事を
ご容赦下されm(-_-)m

リプレイスメントピックアップとしてはかなりメジャー所なJBとトーンゾーン、
そして今回のブログの肝となるエヴォリューション。
まずは各ピックアップの実測値です。
メーカーカタログ直流抵抗値なんてものはそのモデルの標準値であり、コイルを巻き巻きして作られるのが
ピックアップなのでカタログ抵抗値は今後参照程度にして下さいね~


S.DUNCAN SH-4 JB

ハム時 17.22kΩ

jb1.jpg

BL-WH間 8.49kΩ

jb2.jpg

RED-GREEN間 8.72kΩ

jb3.jpg


各コイルの差は0.23kΩ。これは十分誤差の範囲であり両コイル共にほぼ同じスペックです。



DIMARZIO DP155 ToneZone

ハム時 17.45kΩ

tz1.jpg


WH-GREEN間 8.48kΩ

tz2.jpg

RED-BL間 8.95kΩ

tz3.jpg


各コイルの差は0.47kΩ。ダンカンJBよりやや誤差が大きいですがこれも無問題な範囲。



DIMARZIO DP158 EVOLUTION

ハム時 13.93kΩ

ev1.jpg

WH-GREEN間 7.89kΩ

ev2.jpg

RED-BL間 6.05kΩ

ev3.jpg


各コイルの差は1.84kΩ。この差は誤差ではなく狙って作っている数値です。



JBとトーンゾーンは両コイル共にほぼ同じスペック。
これはギブソンのPAFから始まるピックアップの極一般的な作り方で出来たモノ。

ではエヴォはどうなのか?

コレこそがダンカンとディマジオの違い、ディマジオのピックアップ作りのヒミツなのです。

ダンカンはギブソンPAFのリワインドやコピーから始まって長年の研究やデータの蓄積により
JBやカスタム、59といった名品を作りました。

ディマジオは両コイル同じスペックの物を合わせる従来のピックアップ作りから一歩踏み出して
各コイルのバランスを崩し、磁界の乱れをワザと作り出してそのモデルの音色を生み出している。
ひょっとしたら最初は偶然の産物だったかもしれない。
でもその手法だとサンプル作りやデータ取りは恐ろしいバリエーション数になってしまう。
でもディマジオはそれをやり遂げ、今尚進歩を続けているメーカーなのです。

おぃおぃトーンゾーンはJBと同じ感じじゃね? って思いますよね。

そう。
ディマジオはダンカンと同じくオーソドックスな手法の作り方とエヴォの様な作り方を
モデルによって使い分けています。

ここでトーンゾーンとエヴォのシャーシー面を見比べてみましょう。

DSCN5360.jpg

上がトーンゾーン。下がエヴォ。
エヴォには何やら青い丸シールがありますね。

DSCN5361.jpg 

U.S.Pat. 4501185  パテント=特許取ってます。

すなわちディマジオは各コイルに差を設けて音色を形成する製造法の特許を取得しているのです。
この青い丸シールが貼られたモデルはエヴォ同様の手法で作られています。
確かスティーブズなんちゃらってモデルもそうだった記憶が。
VAIから始まり悟り兄やミュージックマンの握りやすいネックが好きなギタリスト系モデルはこの
パターンが多いような(笑)

ちなみにエヴォは徹底的に分解した事がありますが単なるターン数を変えて抵抗値の違いを作って
いるだけではなく、コイルの線径も変えてます。
エヴォをお持ちの方は今一度よぉ~~く見てみて下さい。
片側コイルはボビンの際までコイルがパンパンに巻かれてます→たまに巻き過ぎてOBしたコイル=銅線
が真上から見えます(見えたらアカンやろ! 笑)



その昔若かりし頃、ワシの周りには割りとダンカン派が多かったので他人とは違ったダンカンサウンド
を出すべくJBの片側コイル、カスタムの片側コイルを合わせた自称「カスタムJB」
巨匠ジョージリンチのモデルが遂に発売!ってなので飛びついて買ったスクリーミングデーモンが
個人的にはイマイチえーもんでは無かったので「スクリーミングJB」なんて作っては失敗を繰り返してました(笑)
ラリーディマジオはそこから更に掘り進んでいったのでしょうね。
ワシごときが自分と比較すべきお方ではありませんがm(_ _)m

現在はディマジオの特許も公開になっているので近年の新参メーカーやあのダンカンもディマジオ手法を
取り入れて新製品を出してきている様です。
個人的には評価の高いベアナックルなんかも機会があれば各コイルの抵抗値を測ってみたいですね。

ちなみにディマジオはHS-3やYJM等のスタックコイルシングルコイルサイズハムバッカーではまた別の
パテントを取得しています。
それも技術レベルは高く、最も進化=進歩したモデルがバーチャルシリーズですね。
エリア67なんてお客様の依頼で初めて取り付けた時に完成度の高さに驚きました!
中身見たら更にビックリ!
「ディマジオの開発陣は磁界の飛び具合が目で見えとるんちゃうか?」なんて思ったぐらいです。

ま、スタックコイルのネタはまた機会を改めて書いてみようと思います。




P.S

最近お客様とピックアップに関するメールのやり取りが多いのですが自宅からはipadで返信する事が多く、
「近似変換予測」って機能がクセ者でして…
文末に「トーンガレージ 宮川」と署名を付けたつもりが
「トーンゾーン 宮川」で送信してしまっているメールが数件見付かりました(爆)
この場を借りてお詫び申し上げますm(_ _)m



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コメント
ご無沙汰してます、PU祭りですねww
JB懐かしいなぁ。もう10年以上使ってないかも...。
ダンカンはダイムバッカーも使った事有るけど、思い出せない(o・ω・o)
【2012/08/24 15:07】 | ふぁんとむ54 #SFo5/nok | [edit]












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