乾燥の季節真っ只中!貴方のギターに「フレットバリ」は出ていませんか?編

 2013-01-31
乾燥している今の季節ならではのギタートラブルについて書いてみます。

一般的にギターを保管するうえで一番ベストなコンディションは湿度45%程度と言われていますが
今の季節は湿度45%をキープするなんてほぼ不可能でしょう。
そんな乾燥している環境下で発生するトラブルとしては

・ネックの反り(主に逆反り傾向)
・フレットバリの発生

があります。


今回は「フレットバリ」が発生したアコースティックギターのメンテナンスです。

そもそもネックを含めたギターは「木」で出来ています。
そして木は塗装を纏ってはいても「生きている」ので呼吸を続けています。(一部のヴィンテージを除く)
木は乾燥が進むと水分が抜けるので「収縮」し、夏場など湿度が高い時期は水分を含んで「膨張」します。

乾燥が進み木が「収縮」するのは仕方ない事ですがフレットは金属なので木の様に収縮・膨張する事はありません。
したがってフレットの端の部分が指板側面より飛び出してしまいます。
これが「フレットバリ」と呼ばれる症状です。

画像のアコギは飛び出したフレットの端が塗装を押し出してしまい、塗装が浮いてしまっています。

DSCN7230.jpg

一度飛び出してしまったフレットは勝手には戻ってくれません。
ですので「フレットバリ」を削り落とす必要があります。
このままではスライド時に指に当たってしまい弾きにくかったり症状が酷いと怪我します。
症状に大小はありますがネック側面をギタークロス等で拭き取った際に引っ掛かりが有ったりクロスの
繊維がフレット側面に残る場合はフレットバリが出ています。
今一度愛機を要チェックですよ!

さて、まずはフレット表面やボディー部をマスキング。
バリを削る際にヤスリが当たってキズが付いてはいけませんから。
そして専用ヤスリで割れた塗装共々削っていきます。

DSCN7232.jpg


完全に指板側面とフレット端が同じ面になり、指に当たらないまで削り、切削痕が無くなるまでサンディング
して仕上げます。
割れた塗装は塗装の厚みにもよりますが指板(ネックグリップ)側面の塗装が厚い場合はアクリル系樹脂を充填
して段差を無くします。
画像は仕上がった状態です。
(薄っすら指板側面に白く見える物は光の反射です。実物はテカテカに仕上げております!)

DSCN7241.jpg


冒頭にも書きましたがギターにベストな常時湿度45%をキープする事はほぼ不可能でしょう。
湿度は暖房を入れれば更に下がります。

結論としては湿度管理に始まり「フレットバリ」を完全に防ぐのは難しいでしょう。

ただしこのフレットバリは毎年出続けるわけではなく、ネックが落ち着くにしたがって出方は少なくなります。
ギターによっては新品購入時(生産完了時)より最初の冬場にはバリが発生しても翌年は出ない、なんて事も
あります。
今までフレットバリに気付いた事は無いがフレット端の部分の塗装が一部浮いていたりするのは過去にバリが
出た証拠でもあります。

今の季節、ネックの反りやフレットバリが出ていないか今一度チェックしてみて下さいね!




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