JACKSON PC-1 フィル・コリンモデル 幻の?JACKSONサスティナー編

 2013-02-27
今回はメイプルの木目が鮮やかなJACKSON PC-1 デフレパードのフィル・コリンモデルです。

サスティナーのトラブルとフルメンテナンスでお預かりしました。

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普段はフェルナンデス社のサスティナーにしか触れる機会が無く、ジャクソンのサスティナーはその存在こそ
知ってはいましたが現物を触るのは今回が初めてです。

フェルナンデスの現行フルモードサスティナーとの相違点は以下の通り。

①ジャクソン版はサスティナーON時でもピックアップセレクターが使用出来る。

②サスティナーのモードはスタンダードとハーモニクスの2モード。

③18V駆動。

④基板LEDの点灯機能。



サスティナー関係のコントロールはフェル社と似ておりサスティナーのON/OFF、モード切替スイッチ、
サスティナーの駆動ゲインを可変するボリュームで構成されています。
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フロントにマウントされるサスティナードライバーはそのボビン形状から判断するにはおそらくダンカン製?
だと思われます。
旧型ホットレイルにソックリです!
ドライバーの下部側面にはシャント板と呼ばれる外来ノイズの進入を防ぐプレートが付いています。
通常のノイズではなくサスティナー駆動に影響を及ぼす電磁的なノイズを吸収して熱へと変換して放出します。
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背面。
コントロールザグリが巨大です!
バッテリーボックスはGOTOHのBB-04Wですね。
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コントロールパネルご開帳!
基板へ入力されるケーブル類を全てコネクター化しているのはフェル版と同じですが基板、コネクター共に
デカイです。
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基板ハンダ面。
LEDは通電時に光ると思いきや英文説明書によれば
「バッテリーが消耗した際に光る」との事。この点もフェル版とは違いますがこっちの方が実用的だと思いますね。
その昔、グヤトーンのコンパクトエフェクターは電圧が下がるとLEDの色が赤⇒緑になり視覚的に電池交換時期が分かったので便利でした。
グヤトーン…合掌。
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基板パーツ面。
フェル版の源流、布袋氏の使用で有名な「サスティニアック」タイプと似ているレイアウト。
サスティナーOFF時にサスティナードライバーをピックアップとして機能させる為の昇圧トランスはかなり小型。このあたりは全てを基板内にキレイに収めたがる妙なアメリカ気質の表れか?
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サスティナー関係のトラブルはセンターピックアップ関係の配線不良と基盤コネクター部のハンダ不良、
電池ボックスの接点不良が主な原因でした。
と、書くのは簡単ですが原因追求までかなり苦労しました…

で、何とか正常にサスティナーが作動する様になり、電源周りも修理して基板の半固定VRを調整して
サスティナーをセットアップ。

何か変…

18Vの割りに効きが普通…
スタンダードモード(原音モード)で妙に倍音が被ってくる…

いや、絶対に変!

サスティナーOFF時にフロントとセンターのミックスがフェイズアウトになってる!!

確実に変!

英文の取り扱い説明書と実物のモード切替スイッチの方向性が逆!!



てな事で再度フル分解。

…工場での組み込み時にサスティナードライバーの結線を間違えてるやん!!!

ドライバーの結線を変更(修正)して組み込み。

普通に機能する様になりました。
サスティナーの効き具合もバッチリ♪

私的には未知のサスティナーでしたが何とかなって良かった~


ジャクソンブランドではレアなブリットヘッド!
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ゴールドパーツなのにペグの固定ビスだけがブラックなのが狙っているかは不明。
でも個人的にはちょっぴりオシャレだと思います。
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画像では分かり難いですが木目がゴージャスなカーリーメイプル指板。(貼り指板です)
ネックグリップは往年のジャクソンみたいな極太系ではなく適度な太さのCシェイプでした。
今回はフレットのすり合わせも作業しております。
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<インプレッション>

フェル版サスティナーの原型であるサスティニアックの発展型にカテゴリーされますがサスティナーの効き
自体はサスティニアックほど暴れずに洗練されている感じでした。
サスティナーON時にピックアップセレクターが効くのは衝撃的でしたが一番疑問に思っていたのはフロントのドライバーが弦を振幅させているのに音が出るのか?でした。
結果、やっぱりサスティナー駆動時にフロントピックアップとして音は出ていませんでした。
センターの音色にプラス何かしらのコンデンサーが追加された様な音でした。
そりゃそうよね~~なんて思いながら改めて英文説明書を見ると
「サスティナーON時にピックアップセレクターが機能します!5種類のサウンドが出せるんだゼェ~」
みたいな事は書いてありますが
「フロントピックアップとしても機能します」とは一切書いていない。
ウマイねぇジャクソンさん!

センターはスタックコイル、リアはハイゲインタイプのDIMARZIOがマウントされていますがフェル版では
基板通過時に音変わりが気になりますがジャクソン版の方が少しだけ原音に忠実かも。
DIMARZIOでのサスティナー駆動にドライバーへシャント板を追加する事が有利な事も再確認出来ました。
個人的にはもっと分厚いシャント板の方がより効果が高いと思いますが…

ただフロントがピックアップとして機能する際の音色はかなり硬め。ハイファイな感じ。
これは基板にマウントされている昇圧トランスが小さ過ぎるのが原因だと思います。


今回も多少苦労しましたが10年以上前から存在だけは聞いていたジャクソンサスティナー。
個人的には有意義な経験をさせて頂いたと思っています。
今後トーンガレージで取り付けるサスティナーに何かしらのフィードバックが出来ればと考えています。

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コメント
ジャクソンでもサスティナーがあったんですね!?

そういえば25年も前ですが、かのFroid Roseのサスティナー(!!)が搭載されたKramerを試奏した記憶がありますが、どうやら短命に終わったようで...。
【2014/01/18 00:14】 | 三浦昭彦 #- | [edit]












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