グレコ「Super Real」期LP&GIBSON HIST SG 自然に発生した青サビ・人工的な青サビ…フルメンテナンス編

 2013-03-17
最近「フルメンテナンス」のご依頼が多いので実際の作業の一部について書いてみます。

フルメンテナンスの主な内容は

・トラスロッド調整
・ナット調整
・指板&フレット研磨
・指板オイル塗布
・電気系メンテナンス
・金属パーツクリーニング
・オクターブピッチ調整
・全体クリーニング&ワックス掛け
・希望セッティング

が主な内容ですがその他お客様のご希望や気になっている箇所を集中的にリペア、調整を追加する事が可能です。


今回ご紹介するのはGrecoのSuperReal期のレスポールとGIBSON HIST SG AGED '00です。

まずはグレコLP。

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年代を考えれば使用に伴うキズ・打コンはありますが目立つ大きなダメージの無い美品ではあります。
往年のジャパンヴィンテージ期の製品ですが問題となる様なネックの反りは無く、トラスロッドの効き
具合もバッチリ!
この辺りは近年のギターメーカーにも見習って欲しい完成度です。


でもそれなりに年式は古いので外見上、気になるのは金属パーツに発生した「青サビ」

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特にブリッジ・テールピース周辺は手で触れる箇所でもありますので青サビのおかげで「ザラザラ」した
手触りが気持ち悪い。ピックアップカバーの表面も見た目に気になりますね。
しかも青サビは湿度の高い時期等は何もしなくとも増殖する場合があります。

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まずはブリッジを全分解、ピックアップカバーも外して青サビを落とします。
ここで活躍するのがオリジナル秘密工具、「青サビ落とす君」ですがマル秘アイテムなので画像は
ありません(笑)

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ピックアップカバーを外すとピックアップ表面、普段露出しているアジャスタブルポールピースのサビも
相当キテます!

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なのでアジャスタブルポールピースもピックアップより抜いてサビを落とします。

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数種類の青サビ落とす君を使ってから軽く研磨して金属パーツのメンテは完了!

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ブリッジサドルは元よりメッキが薄いので青サビの除去の際にメッキが一部剥がれて地金が出てしまいます。
今回はサドルの後ろ、斜めになった面で数カ所地金が出たので他の部分と質感を合わせるべく薬品を使って
エイジングしました。
ココまでやる必要があるかは少し疑問ですが、正直リペアマンの自己満足的要素も含まれております(笑)

青サビによるザラザラした手触りもスベスベ♪になったので金属パーツの作業は完了。


当然ですがペグもヘッドから外してサビ取り&クリーニングしております。

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他のフルメンテナンス内容も作業して完成!

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ネックの状態も良かったのでプレイアビリティーの高いセッティングに仕上げる事が出来ました。
オーナー様にはこれからもガンガン弾いてもらって欲しいですね!




続いてはGIBSON エイジドSGです。

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こちらはエイジド仕様ですがエイジド・レリックの流行りだした過渡期の頃の製品なので金属パーツの
エイジング手法がかなりワイルドです。
FENDER STでも弦高調整イモネジがサビ過ぎて回せなくなっている物をよく見掛けたのもこの頃ですね~

今回もフルメンテナンスが中心ですがオーナー様の希望で金属パーツの「ヤリ過ぎエイジド」を処置します。
当然ですがエイジドでの金属パーツ劣化は薬剤処理による人工的な加工なので経年変化で発生した自然な
サビ・青アビとは質が違います。

まずは大量の青サビによりザラザラになったブリッジ、板バネトレモロ部から。

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早速作業しようと思ったら…ペグのブッシュにもかなりの青サビが…

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面倒ですがペグブッシュもヘッドから外して作業します。


グレコ同様に「青サビ取れる君」で作業しますが…

中々取れない…

青サビが根深い……

さすがは薬品処理されたエイジドパーツ!

青サビを取る事だけに集中すると地金が出まくるので適度なところで抑えました。

自然に発生した青サビは表面的な部分だけですがエイジド加工での青サビ・茶サビは地金まで浸透して
いますので見た目、手触り。機能維持の全てをコントロールして作業するのは難しいです。

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板バネ表面の刻印もちゃんと見える様になったし手触りも良好!

そうそう。

ギブソンの「ヤリ過ぎ」はブリッジ周りだけではない。

ペグも相当ヤッちゃってます…

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青サビこそ少ないですが本気のサビが相当ノッてます(困)
これではサビが進行するとペグのギアボックスに入り込んでペグの機能そのものに問題が出るかもしれません。

なのでペグも酷いサビだけ落として自然な感じのエイジドパーツへ仕上げました。

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そして他の部分にも手を入れて完成!

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なぜピックアップがオープンになっているかって?

それは次回の更新にて。


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