ローズ・エボニー指板へのオイルの塗り方 編

 2013-11-18
久々の更新になります。


先日Facebookに指板の乾燥による割れに関してアップしたところ指板のメンテナンスについてお問い合わせ
を多数頂きましたので書いてみようかと。

ここ最近急に秋も深まり気温も下がりましたね。
当然湿度も下がってきて乾燥が進んできています。

ギターの保管状況でベストとされている湿度は約45%ですが一般家庭において常時45%の湿度を保つ事は
かなり難しいでしょう。

ギターの中でも一番乾燥の影響を受けやすい場所は「塗装の無い所=木が剥き出しの箇所」になります。

塗装の施されたメイプル指板はさて置きですが

ローズやエボニーの指板は乾燥に敏感です。

上記の通り湿度管理は難しいでしょうが手近に出来る指板ケアとしてはオイル塗布になります。


今回はアコースティックギターを題材に

ネック(指板)オイルの塗り方をご紹介。


まず、オイルを指板に浸透させる事が目的です。
しかしながら指板表面に手垢や汚れ、ホコリが蓄積されているとその層の上からオイルを塗っても
肝心の木部までオイルは浸透出来ません。

あまりに指板表面が汚れている場合はオイル塗布より先に指板のクリーニングが必要になります。
(指板クリーニングは説明が間違った方向に捉えられると重大なトラブルに繋がる可能性がありますので
今回は書きません。素人作業では危険ですので気になる方は当店へお問い合わせ下さい。)


↓ 画像程度の指板の汚れがクリーニングの必要・不必要の境目です。
クリーニング無しでも大丈夫なレベルではありますが

oil2.jpg

どうせなので今回はクリーニング。
↓ がクリーニング後の状態です。

oil3.jpg


次にオイルを塗る準備です。
指板用オイルは当たり前ですが指板に塗る物ですのでボディーとのジョイント部等で他部にオイルが付かない
様にマスキングします。
塗装に影響の無いマスキングテープを貼りまくるのでも可。

oil4.jpg


※一部のアコギユーザーを中心に「レモンオイル」と表記されたオイルを塗装面のケアに使われる方も
いらっしゃいますがその商品説明に「塗装面にも使用出来ます」と説明が無い場合は止めておきましょう。

そうでなくとも当店では塗装面へのオイル塗布はお勧めしておりません。
ウェザーチェックが入ったラッカー塗装はもちろんですがオイルが塗装面と木部の間に入り込めば
塗装の剥離を招きかねませんので。


では作業に戻って、

今回はアコギですので指板以外にも木が剥き出しの箇所があります。

そう。ブリッジです。

なのでブリッジ周辺もマスキング。

DSCN9531.jpg 




※本来ここまできっちりとマスキングする必要はありませんが「ツヤ消し塗装仕上げ」のギターは可能な限り塗装にオイルが付かない様にご注意下さい。オイルが付くと「ツヤ」が出てしまいます!

ここでいよいよオイルの登場!
別に高価なオイルを使う必要はありません。(ま、高い物は良い物に決まってるんですけどね)
↓ 画像の様な普通に楽器店で売ってる物でOK!
ただし「ローズネックオイル」等の指板用の商品をチョイスしましょう。

オイルの上のペーパーはキッチンペーパーを小さくカットした物です。

別にティッシュでも布切れでも何でも構いませんがティッシュは千切れやすいのでイマイチです。
オイル塗った後のティッシュで鼻をかむとハワイの空港に行った気分になれますが脂ギッシュなオヤジが更に脂っこく
なってしまいますのでご注意を…

oil1.jpg


当店では画像のオイルを中心に数種類のオイルを使い分けておりますが値段やブランドではなく
オイルの粘度で使い分けています。
塗る指板の木目の粗さ・細かさによって浸透して木目にオイル分が残り易い物を木目に合わせて使います。

それでは塗りましょう!

まずキッチンペーパー等に適量オイルを染み込ませます。
大量に塗る必要はありませんのでご注意を。

塗る時は指板の木目方向と同じ方向に塗ります。
塗る方向は ↓ の画像の手抜き画像処理による手書きの矢印方向です。

oil5.jpg

塗り終えたら5分~15分程度放置します。

するとオイルが染み込んだ部分と指板表面に残った部分に分かれます。

oil6.jpg

オイルを塗って僅か数分で染み込む場合は指板が相当オイルに飢えていますのでおかわり♪をあげましょう。
この場合も特に大盛り♪や特盛り♬やツユだくにする必要はありません。
マシマシにするのはラーメンだけにしましょう。


今度は残ったオイルを拭き取ります。
乾いたペーパーで手抜き画像処理矢印方向=指板の木目と垂直方向=フレットと平行に拭き取っていきます。
木目の中にオイル分を残すイメージです。

oil7.jpg


特にフレット際はオイルが残り易いので要注意。
拭き取り時に強く拭いたりツメが当たるとキズになるので無理に力を入れる必要はありません。

ちなみに

オイルを塗るだけで拭き取りを行わない方も居ますがオイル分が指板表面に残ると次なるホコリや汚れを
吸着させる原因にもなりますので指板表面に残った余剰オイルは必ず拭き取って下さい。


これからの乾燥が進む季節、最低1~2ヶ月に一度、出来れば弦交換の際には作業をお勧めします。
でも頻繁に塗る必要はありません。
オイル分を多く与えすぎても指板には良くありませんので。


また機会があれば他にも普段のお手入れ編を書いてみようと思います。
乞うご期待!


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