またもやMUSICMAN EVH系ネタ フロイドローズ系ブリッジって各弦独立で弦高調整出来ないから…でも弦高セッティングは妥協しない編

 2014-12-22
師走だってのに何故か今年は穏やかな時間が流れているトーンガレージ…

こんなノンビリした12月っていつ以来だろうか…

なんて思ってたら恒例の「年内に何とか仕上げて!」系リペアがちょいちょい増えだした今日この頃、

風邪ひいちまいました…

ま、ちっと寒気がして熱っぽい程度ですけどね。

さて今回もミュージックマン系ネタです(笑)
だってここ最近EVH系多いんだからそりゃブログネタもそうなっちゃうって。

かなり使い込まれたAXISですがリペア依頼内容はフレット交換。


axis1.jpg


以前(つってもかなり前)EVHのフレット交換記事を書いたので今回はフレット交換云々は割愛。


axis2.jpg



フレット打ち終わってネックを付けて仮組み。
ロッド調整、チューニング…
軽く弾きながらサウンドチェック…

ありっ?3~4弦は弦高激低やのに6弦と1弦だけ異常に高い…

実はそりゃそうなのである。

ミュージックマンのフロイドタイプブリッジ=GOTOHのOEM品をはじめフロイドローズ系ブリッジの「R設定」
(詳しくは後述)は大体が350~400R
ところがミュージックマンのEVHを含めこのAXISの指板Rは約300Rなのである。

文面では分かり難いだろうがお絵かきしちゃうと大げさに言えば↓こういう事なのだ。

PC220137.jpg


仮組み時点で12F上弦高は1&6弦が1.8ミリ、2&5弦が1ミリ、3&4弦に至っては完全にビビりの出ちゃう
0.8ミリ以下だった。


ミュージックマンとは言え個体差はあるものの今回は何とか手を打たなければソロイスト系ギターとしては
使い物にならん!

あ、PEAVEY W.Gはナット側からネックエンドにかけて約300R⇒400Rの可変Rらしいので特に問題無いんだろうね。

ちなみにFENDERのストラト等で指板Rが180~240Rになればもっとエライ事になりますよ…


なので今回はフロイドタイプブリッジ自体に細工します!

↓ ご覧の通り一般的なフロイド系ブリッジは1&6、2&5、3&4弦でサドル自体の高さが異なります。
メーカーによってはブリッジのベースプレートに同じ様な高低差を付けてサドルは6個同じ高さの物もあります。


axis3.jpg


残念ながらロックナットは完全一体構造のため各弦の溝を調整出来ないので手は打てません…
GOTOHの純正ロックナット高調整シムを使って全体の高さのみ調整します。

axis2-2.jpg


ブリッジ本体をギターから外して作業開始!
2~5弦のサドルを取り外し、0.1~0.3~0.5ミリのシムを挟み込んではギターに組み込んで
弦張ってチューニングして弦高チェック…また外してシム入れての、繰り返し。
サドル個体の製造誤差が少なければ1種類のシムで済むのだろうけど僅か0.1ミリの差が弾いていると
何とも言えない違和感の元になる事もあります。

なのでこれは非常に根気と時間の掛かる作業なのですが徹底して調整します。

シム自体はサドルをベースプレートに固定するビスを介して挟んでいるので不用意にズレたりする事はありません。

↓ ようやく完成!

2~5弦のサドルが僅かにベースプレートから僅かに浮いているのが分かりますかね?


axis11.jpg


作業後の弦高は12F上で
1弦が1.2ミリ
2弦が1.3ミリ
3弦が1.4ミリ
4~5弦が1.5ミリ
6弦が1.6ミリ
です。

これならストレス無く弾ける弦高かと。


で、終わりと思いきや…

今回のAXISはアームのホルダー部にもガタが発生していたのでついでに作業。
GOTOHのOEMとは言えミュージックマンはアームのバーが簡単に外せないのでホルダーが緩み、
アームのバーを揺らすとガタが出ているケースが多い。
アームバートルク調整用のイモネジが無くなっているケースはめっちゃ多い(笑)

axis4.jpg


改善策はブリッジ裏面にある六角ナットを締め付けるのですが

axis5.jpg


まずはアームを外すべくホルダー最下部の六角ナットを外します。
何でこんな構造にしたんだろうね?

axis7.jpg


ホルダー筒内=アームを差し込む側の筒内にも薄いワッシャーが数枚入っているので無くさない様に!

axis8.jpg


スパナで締め込みます。
この時表面側のホルダー部も一緒に回るのでホルダーと1弦サドル側面の間に硬めのプラスチックの薄い板等を
挟むと良いでしょう。ってエラそうな事言いながらその画像を撮るのを忘れちゃいました…

axis9.jpg


アームのガタも修理完了!

axis10.jpg



再再再再再再再度ぐらいの組み込みを経てオクターブピッチ調整して全て終了!!

axis12.jpg



今回のサドル高調整は今までも密かに行ってましたがミュージックマン系で弦高調整にお悩みの方の
お問い合わせが増えてきたので書いてみました。

実はフロイド系搭載ギターに限らずフレット交換作業で結構時間を掛けるのはフレット周りの作業が終わって
仮組みしてからの各部調整なのです。

フレット交換は確かに高い工賃だしギターリペアの中では大変な作業です。

しかし単にフレットを打ち換えるだけではそのギターのポテンシャルを引き出せるとは考えていません。

なのでフレット交換で依頼を頂いてもそのギターの全ての部分に手を入れます。

でないと納得出来ないからね。ワシもお客さんも。


axis13.jpg

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コメント
ストラトとGibson系のセットネックギターのフレット交換はおいくらでしょうか?
【2014/12/29 16:02】 | #- | [edit]












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