EVH Striped Series " Crop Circle! "一筋縄ではいかない ピックアップ交換編
2015-06-06
さて今回は久し振りにEVHさんの作業です。このCrop Circleってのは初めて見たな。

エスカッション吊り下げ式に見えて実はボディー直止めのピックアップ。
今回はピックアップ交換を作業します。

直止めなので交換するピックアップも直止めで付けるわけです…
普段なら
「1時間も掛からんのでちょっとそこのマクドでコーヒーでも飲んで待ってて~仕上がったら電話しまっさぁ~」
って感じでクイックでやっちゃうのですが…

交換するピックアップはダンカンのカスタム5!
まぁギターのキャラ考えれば妥当な選択かと。
ちなみにこのカスタム5はワケ有って外周メンディングテープ巻き替え、再ロウ浸け済みです。

早速純正ピックアップを外す。
ザグリからハミ出てる導電塗料が気に入らないので

研磨して消す。

さて、ダンカンさんと純正ピックアップ。
はい。
ベースプレートの形状が全然違います。
ボディーのザグリも純正ピッタリの形状。
さぁどうするか。
ボディーをザグるか?
いや、ザグったら何かの際に純正状態に戻せない。
まぁ今までも何本かEVHのピックアップ交換やってきてますが
ピックアップのシャーシー削っちゃいます。

まずはシャーシーを削る際に出る鉄粉がピックアップ本体に入り込まない様に徹底的にマスキング。

特に線材が出ている部分は要注意。
線材まで削っちゃうと大変だからね~

予め純正ピックアップのシャーシーと合わせて削り位置にケガキを入れる。

いざグラインダーでジョリジョリ削るのだが…
いくらコイルを巻いたボビンがシャーシーと密着していないとは言え切削時の熱がボビンに伝わると
コイル断線にも繋がるのでチビチビ削っては熱冷ましての繰り返し。。。
ちょっと腰が痛くなってきた頃にようやく切削完了。
切削面に出るバリは丁寧に手作業でヤスリをかけて仕上げます。

お~~入った入った♬ バッチリ入った♬
さぁ配線やってとっとと仕上げちゃうか~~
とはいかない。

再び純正ピックアップと並べてみる。
ダンカンさんはアジャスタブルポールピースの先端部が長いのだ!
計測するとシャーシー底面=シャーシーフット部よりアジャスタブルポールピースの方が2ミリ長い。
なので2ミリ削る必要がある…

またピックアップをマスキングして一気にジョリジョリ削っちゃいたいところではあるが
プラスチック製のボビンと密着したアジャスタブルポールピースは切削熱をモロにボビンへ伝えるだろう。
なので面倒だがピックアップより抜き出す。
ピックアップ表面のマスキングはポールピース抜き出し時にキズを付けない為の保険です。

ポールピースも削って組み込んでいざ取付け!
まずはダンカンの取付けビスの穴を開ける。

ビス止め。
ダンカンのシャーシー穴を直止めビスのサイズへ拡大するとこのダンカンは直止め専用になってしまう…
なのでビス穴を拡大せずにしっかりとピックアップを固定出来る特殊なサイズ?のビスを使います。

配線してやっと完成!

お客様購入時にはストラップピンがヒートン仕様になっていたがヒートンだと普段使っているストラップが
使えないので一度埋め木して普通のフェンダータイプのストラップピンへ交換。

弦ゲージ変更、それに伴うネック調整、弦高調整、オクターブピッチ調整を行って完成!!

え?
トレモルノは?って
そう。
EVHのこのシリーズでDチューナー使おうと思うとアームアップを止めなければならないので前にブログ書いた
時はトレモルノ付けましたな~
今回はとりあえずアームをウニャウニャして使いたいとの事なのでトレモルノはナシです。
たぶん今のところはね(笑)
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