ヴィンテージワウのポットクリーニング VOX編

 2016-02-23
今回はギターではなくワウペダルです。

ご依頼頂いたのはVOXのヴィンテージ品。
踏み込み時のガリ、ワウとしての効果が奥の方でしか効かない、したがって内部ポットのクリーニングです。

普段ヴィンテージギターのポット類のクリーニングも承っておりますが実はワウペダル、ボリュームペダルも作業可能。


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ワウはペダルを踏んでナンボ、ギターのボリュームやトーンに比べポットが酷使されます。
更にヴィンテージとなれば経年変化による劣化も加わるので本来はポット交換をお勧めしたいところではありますが
ポットを交換するとヴィンテージならではのサウンドが変化する。
なのでポットを交換せずにクリーニングとメンテナンスで何とかならないか?って事です。
ギター、ベースだけでなくヴィンテージはオリジナルコンディションがサウンドの肝ですから。



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まずはポットへの配線を外す。

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ポットを取り外した状態。
シャフトに付いているギアは樹脂製のためヴィンテージだと硬化している事が多く、無理にギアを外そうとすると
割れてしまいます。
したがって今回はギアを外さないままで作業します。

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ポットはICAR製の100kΩ。

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背面キャップを慎重に外す。
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黒いカーボンプレートに2本の筋状のキズが見えますでしょうか?
これがポットの可変時に回転する上部の白いパーツの内側に付いた爪が擦れた跡、
要は摩耗痕=ガリ等の原因です。
カーボンプレートと爪をクリーニング、そしてシリコン系潤滑剤でメンテナンスして再組み上げ。

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お預かり時よりジャックの接触不良、ガリも気になっていたがジャックのプラグとの接触部もかなり劣化している。
ジャックもポット同様交換するわけにはいかないので劣化した箇所を研磨して接点を復活させる。
まずはインプット部から着手!

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作業後。
プラグの先端部が当たる箇所がキレイになったのが分かりますでしょうか?
ちなみにジャックの筒内部=アース部も同様にクリーニング済み。

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当然アウトプット側も同じ様に劣化しているのでこちらも研磨!

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研磨完了。


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組み上げて動作チェック。

ポットのガリはかなり解消出来たが踏込み奥の方でしかワウ効果が効かない可変域の狭さは
残念ながら解消出来ませんでした。
ポットのカーボンプレート周辺のクリーニング&メンテナンスでガリはある程度改善出来ますが
カーボンプレートその物の劣化は手の打ちようがありません。
ビンテージギターでボリュームを10から絞っていくと8~7の辺りでガクッと出力が落ち、
以降6~ゼロまで変化無し…
トーンも然り、なんて症状も今回のワウと同じくカーボンプレートの劣化が原因です。
ジャックのガリ、接触不良は改善出来ました。

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ヴィンテージポッ、ジャックトのクリーニング、メンテナンスは実際に作業してみなければ
どの程度症状を改善出来るか分からないのでお見積りは難しいのですがガリや接触不良でお悩みの方はご相談下さい。
CRLのレバースイッチ、スイッチクラフトのトグルスイッチも作業可能です。

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コメント
1日に2記事更新も珍しいですがエフェクター関連の記事も珍しいのでびっくりしました!
【2016/02/24 01:32】 | #- | [edit]












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