90年代中頃のオービルLPを徹底的に作業させて頂きました編

 2016-06-04
今回は90年代中頃のオービルLPを作業させて頂きました。

バイギブを筆頭に国産期のオービルは評価、人気共に高い。
(下の画像は完成時です)

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さて、このレスポール。
まず第一の問題点はポジションマークの浮き、剥がれである。
四隅の浮いた箇所を工具でほじくると簡単に取れてしまった。



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浮き、剥がれの原因はポジションマーク素材の経年変化による縮み。
外したポジションマークが曲がっているのがお分かり頂けるでしょうか。


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フレットを抜いてから浮いているポジションマーク、3~17Fまでを全て外す。
ポジションマーク浮きのリペアでフレットを抜かずに作業するショップもある様だが
ポジションマークと指板に段差のない完璧な仕上がりを目指すなら指板通しての研磨が必要。


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可能な箇所は裏ワザを使ってポジションマークの反り、変形を修正。
外形も整えて接着。
指板全体を研磨してポジションマークの埋め直しは完了!


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そしてネックのクセを取り除くべく指板修正の後にフレット打ち。
フレットは定番、JESCAR#55090。

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ポジションマーク、フレット共に良い仕上がりに出来ました!
画像では見えませんが指板の角の部分もポジションチェンジ時に引っ掛かりが無い様に細工。

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さて、ボディー側へ取り掛かる。

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一回り小さいサイズの16φポットはCTSへ交換予定。
コントロール内には導電塗料が塗られているものの効果は期待出来ないほどの適当な塗り方だ。

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トグルスイッチも交換予定。
こちらのザグリの導電塗料もダメだねぇ…

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でもパネル裏面には導通のあるシートが貼られ、生産時、ノイズ対策はヤル気満々なんだよな…

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ちなみにジャックプレートは密かにヒスコレのそれと形状が似ている。
当時そんな事は意識してなかっただろうけど。

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まずはポット穴をCTSが入るサイズへ拡大。
穴の切り口は塗装が剥がれない様に面取りする。


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そしてコントロール内、トグルスイッチザグリ内に導電塗料を塗り直し完了。

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ちなみに導電塗料は全てのザグリに塗り、その全てが導通がある状態で初めて効果が発揮される。

なので生産時より塗られていなかったピックアップザグリにも塗る。

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そしてピックアップザグリをはじめ全てのザグリ間をアースラグを使って有線で繋ぐ。

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CTSポット、オレンジドロップ、スイッチクラフトジャックを使用して配線完了!
純正のハンダの熱ですぐに溶けてしまう安物ケーブルも全て交換!

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ピックアップはフロントがダンカンのJAZZ、リアはJB。
ブランドロゴはお客様のご希望で研磨にて消しました。

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ブリッジ、テールピース、ペグ。全ての金属パーツをGOTOH製へ交換。
テールピースは鳴りの向上を狙ってアルミテールピースを採用。

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仕上がりが近付くにつれて明らかに音の輪郭がはっきりして本来の鳴りが出て来ているのを
感じてましたが最終的には狙った通りの鳴り、弾き心地、音色にまとめる事が出来たと思います。

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ここまでの作業ですと当然ですがパーツ代金、工賃共に高額になります。
でもここまで徹底的にやるからには工賃に反映出来ない箇所にもコダワリと魂込めさせてもらいました。






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