新品のTEJ-DELUXE SUS を徹底的にイジる。18V化しなくともサスティナーはパワフルに出来るのだ編

 2016-09-15
今回はフェルナンデスのTEJ-DELUXE SUS新品をご注文頂きました。
当店は工房ですがメーカーによっては新品の注文も承っております。

さて、このTEJデラックスですがお客様と色々相談のうえトーンガレージの考えうる実用性、耐久性に的を絞った
「TEJ-DELUXE SUS COMPLETE」に仕上げていく。
コンプリートである。コンプレックスでは無い。したがって布袋氏使用機に近付ける意図も無い。

※先にお知らせになりますが現在サスティナーの18V化は一時受付を中断しております。
18V化に不可欠な電子パーツの入手困難が理由です。ご迷惑お掛けしますが何卒ご理解下さい。
再開の目処がたちましたら当ブログにてお知らせ致します。


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純正コントロール。
2軸2連ポットは上段がマスターボリューム、下段がサスティナーのゲインを司るサスティーンボリューム。
マスターボリュームを回すと知らぬ間にサスティーンボリュームも可変している事が多く、ぶっちゃけ使い難い。
なのでサスティーンボリュームは基板改造によりフルアップ固定、シンプルな1ボリューム仕様へ変更する。

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ネックジョイントプレートが曇っている…
近年の黒メッキは曇り易いが新品でいきなり曇っているのは頂けないな…

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ブリッジは往年のDET-1ではなくGOTOH 510T-FE1。こちらの方が遥かに優れたブリッジである。
良く見ればブリッジのメッキも曇っているな…

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510T-FE1故に裏パネルもスリット化しようかと。

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さて、分解作業に入る。
まずはコントロールから。
仕上げは悪くはないがあまり丁寧さは感じられない。

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デカい2連ポットだねぇ~~

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純正でジャックはNEUTRIK(ノイトリック)製。
原価がスイッチクラフトより安いのでノイトリックのジャックを使うメーカーが増えてきているが
個人的には作りが雑なのと端子のプレートがスイッチクラフトより薄くて柔らかいので信用していない。
耐久性重視でスイッチクラフトへ交換する。

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分解完了!
この時点で一度ガッツリとワックス掛けを行う。
薄いスリキズが気になった部分はバフ掛けをする。

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サスティナードライバーのザグリには導電塗料が塗られていない。
リアPUのザグリにはきっちり導電塗料が塗られ、アースラグで有線でコントロールザグリへと繋がっている。
が、テスターで導通をチェックするとリアPU~コントロールザグリ間に導通は無かった…
なのでドライバーザグリへ導電塗料を塗るついでにリアPUザグリ、コントロールザグリも塗り直す。
で、その為にリアPUのアースラグを外すのだが。
何かボディーを真っ裸にしてから持ち運ぶ際に指がチクチクするなぁ…と思っていたら…

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リアPUザグリのアースラグを止めているビスがトレモロスプリングのザグリへ貫通していた(笑)
そりゃチクチクするわな!
基本的にパーツの付いていないボディーを場所移動等で動かす時には爪によるキズ付き防止、
皮脂の付着を避ける意味合いもあってなるべくザグリに指を掛けて持つので。

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早速導電塗料を塗りに掛かるのだがボリュームポットをCTS製へ変更するので予めポット穴を
拡大加工しておく。

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コントロールまで導電塗料を塗り終わった状態。
コントロールパネル裏面に導通のあるシートが貼られているのでコントロール内の導電塗料と接触する様に
一部のビス穴周辺まで導電塗料を塗る。

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リアPUザグリのアースラグの止めビスを適正な長さのビスへ交換。
貫通していた穴には埋め木してタッチアップで黒を塗っておいた。

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次にサスティナーを含む電装系に着手。
リアPUは純正のVH-4からダンカンTB-4へ変更する。
音質はもちろんハイパワー故のサスティナーの動作向上が目的。

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TB-4を分解してサスティナーの特性に合う様へちょっと改造。

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組み上げたら含浸(ロウ浸け)。

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電装系組み上げ完了!
サスティナー基板は言うまでも無くフルチューン。
18V化しなくともある程度パワーのあるリアPU、そしてそのPUに合わせた基板改造で
サスティナーのパワー感は十分改善出来る。

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今回はサービスで基板のイグニッションLEDを青に変更。

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ストラップピンにはフエルトワッシャーを追加。

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フエルトワッシャーを追加する事でボディーへの万が一のダメージを食い止めるだけではなく
実はストラップピンを止めているビスの緩み防止にもなる。

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ジャックはスイッチクラフト製ステレオタイプ。
もう少し時間が経てばノイトリックのジャックの評価も明らかになるだろう。
でもスイッチクラフトしか使いたくないねぇ…

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ボディー側が仕上がったので次はネックだ。
近年のTEJにしては指板のローズに変な木目が無く、導管の太さも均一なので
間違いなく「アタリ」のネックである。
箱出し状態では少し順反りしていたが問題となるクセもなくネックとしては良好。

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フレットが少し曇っていたのと指板の木目にワックス類が詰まっていたので一度全体を研磨してから
指板にローズネックオイルを塗る。
組み上げ後はナットの弦溝にも一手間掛けた。

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ペグはSG381 MG-T ロック式ペグへ交換。
チューニングの狂いを防ぐだけではなく弦交換作業がラクになるのでオススメである。

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お客様の好みに合わせた細かいセットアップを経て完成!!
サスティナーの駆動も十分にブィンブィン♬してる。

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シンプルな1ボリュームはカスタムCTS、スムーズポット化した500kB。

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ネックジョイントプレートは(ブリッジも)ピッカピカに磨いてやりました!
ちなみに現行の黒メッキはあまり擦るとメッキが薄くなるので研磨にはちょっとしたコツが要ります。

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510T-FE1ブリッジに合わせてトレモロバックパネルの弦通し穴を6穴からスリットへ変更。
最近この作業よくやってるしついこの前もブログに同じ事書いたとこだな(笑)

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今回はお客様の要望は当然、個人的に気になる箇所、見える所、見えない所関係無しに
徹底的に作業させて頂きました。
現状では最高のTEJに仕上がったと思います。
これからガンガン弾いてもらえれば嬉しいですね!

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ちなみにTEJ DELUXE SUS ですが布袋氏の35周年ツアーが行われている影響なのか
現在メーカー在庫切れ状態との事です。
今回は何とか入手できましたが次回入荷は納期すら見えない状況…

当店はサスティナーのメンテナンスも出来るのでオークション等で入手された中古のTEJを持ち込まれる
事が多いのですが中古である為のダメージ、経年劣化の状況によってはレストア及び改造にかなりの
コストが掛かります。
「中古で買う」と言う事には安く買えるメリット以上にリスクが潜んでいる事をお忘れなく…


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