FERNANDES FR-ELT SUS 久々にフェルから国産ソロイストが出たぞ!編
2016-12-24
いよいよ年末ですね~何かとバタバタしているうちにブログ更新が遅くなってしまいました。
当店の年内営業は28日(水)まで、新年は5日(木)より営業致します。
さて、今回は久々に新製品のご紹介。
FERNANDESのFR-ELT SUS です。
お客様にご注文頂いたのが9月の終わり頃、やっとこさ入荷したのは約2ヶ月遅れのつい先日でした…
どうやら2色展開のうちグレーの方が人気?商品力?注文?が多いらしくお客様ご希望のナチュラルは中々上がってきませんでした。
メイプルトップ、マホバック。リアはダンカンSH-4でサスティナー付き、GOTOHトレモロにステンレスフレット仕様で定価185000円。
サスティナー搭載に関してはソロイストとして賛否両論あるだろうがフェル社のフラッグシップモデルとしてのステイタスなのだろう。
しかしながら豪華スペックの国産ソロイストの新品がアイバニーズ以外のメーカーで定価20万以下で販売された事は
素直に評価したいと思います。


印象的なエルボーカット形状。
アフリカンマホにメイプルトップなのですがメイプルの表面と側面で杢目が繋がっていない事からも分かる様に
トップはシカモア?と思われし装飾的な突板が貼られています。
派手な木目のメイプルが枯渇、高騰している近年では致し方ないでしょう。

ボディー厚は約45ミリ、メイプル(突板含む)は6ミリでした。
残念ながら今時のソロイストとしてメイプルトップ、マホバックは時代遅れ感が否めません。
やはりアッシュかバスウッドバックにすべきでしょうな…
音色に関しては後述。

ヘッド表面にも同様の突板。

フレットは国産ジャンボサイズ(2.9ミリ)のステンレス。
ステンレス入れるならダンロップやJESCAR等、洋モノのサイズでもう少し高さのある物を使って欲しかったなぁ…
フレットエッジもきっちり面取りが施されている。

サイドポジは大き目の径の蓄光素材。
実用性重視なスペックである。

裏面のアフリカンマホ。この個体は2Pにしては杢の並びのバランスが良い。
バッテリーボックスの位置は従来のトレモロ下からP-PROみたいにカッタウェイ部へ変更されている。

コントロールは1VOL、1サスティーンボリューム(スイッチポットでリアSH-4のタップ切り替え可)、
3段レバースイッチ、サスティナースイッチ。
リアのタップ切り替え要らんやろと思ふ…

コントロール内部。
今回は特に配線手直しの必要性は感じなかったが導電塗料に導通は無かった…

謎なのがリアのSH-4である。
GOTOHの1996Tトレモロが搭載されているしサスティナーの動作を考えれば弦直下に
ポールピースが位置するワイドピッチの物、すなわちTB-4を選択すべきだろう。
わざわざSH-4を選ぶ何かしらの意図があったのか?

当店でダンカンを搭載するモデファイ手法とは違い位相を合わせただけでSH-4が付いているが
PUの音色、リアに対するフロントの音色サスティナーの駆動ゲインが気に入らなかったので基板は改造した。

お客様お持込のDR弦にてネック、オクターブ、トレモロ角度等を各部調整。

納品完了!!
予定納期よりかなり遅くなってしまいお客様にはご迷惑お掛けしました。(ワシのせいではないのだが…)

で、このFR-ELT SUSのサウンドである。
具体的な数値は書かないがソロイストとしてはかなり重量感がある。
おそらく目の詰まったアフリカンマホの影響だろうがそのおかげでマホっぽい中域の強い音色ではない。
ステンレスフレットの効果と相まって割とシャキッとしたメリハリのある出音だった。
ソロイストの出音としては十分合格点なのだが高域のヌケや低域の締りを更に狙うならやはりアッシュバックにして欲しいかと。
このモデルをベースとしてアッシュバックで(500歩譲ってセンで)サスティナーを外し、フレットをJESCAR#57110に
して定価15万未満なら個人的には買っちまうかもしれない(笑)
んでフロントはホットレイル、リアはネイルボム入れて弦ロックのブロックはチタンに変える…
「そこまで言うならそんなスペックのソロイスト作れよ!」との声が聞こえてきそうである(笑)
あっと言う間に終わってしまった2016年…
来年こそは…
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