ビンテージのフレット交換に忙殺されてみた編

 2017-03-01
久し振りの更新になります。

1月中旬以降、あまりの忙しさとパソコンのトラブルによりブログ&FBより遠ざかっておりました。

まずは70年、シングルストリングガイドのストラトです。
オーナー様はコレクターではなくバリバリのプレイヤーなのでぺったんこのフレットを交換、
電装系もPU以外入れ替えます。

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まぁラウンド指板のお約束と言っても過言ではないのですが
ローフレット側は特に問題ナシ…

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ハイフレット側は指板の厚みが超薄い!

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お尻から見れば如何に薄いか伝わりますかね?

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これだけ指板が薄いと指板修正もかなり慎重に、必要最小限、問題個所をピンスポットで
削るだけ。
そして激面倒なのですがフレットのタング=指板へ打ち込む部分を1本1本グラインダーで
削ります。
普段のストラトのフレット交換の数倍時間が掛かります…

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フレット周りの作業完了時。
何とか違和感無く仕上げる事が出来ました!

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この70年と同時進行で69スペックのカスタムショップもフレット交換。
現代のカスタムショップと言えどラウンド指板の薄さは同様…
んなトコまで忠実にコピーすんなよ…って言いたかったりする(笑)

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お次は70年代のレスポールカスタムのレフティー。
フレット交換歴があるみたいだが完全に摩耗してしまっている。
こちらのオーナー様も完全なプレイヤー!
なのでフレット交換を作業させて頂きます。

レスポールカスタムと言えば当たり前の話、エボニー指板。

とりあえずはフレットを抜くが…
と、書くと短いが元フレットが接着されていた(怒)ので
抜く→指板チップ出まくる→接着→その繰り返し→地獄。
で、フレットを抜くだけで笑っちゃうぐらいの時間を費やす。

そして画像をよく見れば分かると思うが指板中央部にクラックが入ってしまっている。
症状としては軽度ではあるがエボニー指板特有の「指板割れ」である。

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まずは針を使って傷口内部に詰まった汚れを取り除く。
これはかなり老眼泣かせな作業である…

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傷口周辺をマスキング。
そしてエポキシ樹脂を流し込む。
ドライヤーは熱を加える事で樹脂の粘度を下げる為に使用する。

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樹脂硬化後、指板修正を行う。
傷口は埋まったがそもそも傷口のラインを境に6弦側、1弦側で木の質が異なっている事が分かる。
したがって保管方法云々で起きた指板割れではなく起こるべくして起きた指板割れなのかもしれない。

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フレット打ち、セットアップ完了!

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指板割れ跡もこれなら分かり難いだろう。

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この他にも4本フレット交換…
気がつけばもぅ3月。
ようやくフレット交換祭りから解放されました。

ヴィンテージギター、ベースは言うまでもなく修理や改造を施す事で市場価値は下がってしまいます。
しかしながら「楽器」である以上弾かなければヴィンテージとして本当の価値を味わう事は出来ません。
高価な骨董品として捉えるか楽器として捉えるかは自由ですが。

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