久々に個人的に面白いと思った楽器、ペルーの民族楽器?トレスを作業する編

 2017-10-02
最近ブログアップこそしておりませんが色々な楽器をお持ち込み頂いております。
今回のトレスの直前には和装をお召しになられたご婦人より大正琴をお持ち込み頂いたり(笑)
以前Facebookに載せて以降、バンジョーも数本ご来店頂きました。

さて、今回は「お初」な楽器、ペルーの民族楽器?トレスです。
一見普通のアコギに見えますけどね。

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Ordpnez、オルドネスというメーカーですね。
ヘッドはナイロン弦同様のスロッテッドヘッドですが。

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ココが違う!
弦は6本なれど主弦、副弦構成3セット。
「トレス」とはスペイン語でTRES=3と言う意味との事。つまり3本弦の楽器って事ですな。
チューニングは太い方=3弦よりG⇒C⇒E。
普通のギターで言えば5カポの4.3.2弦になります。
ゲージは3弦主弦が024、副弦が09、2弦は011×2本、1弦は09×2本。


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さて、このトレスさん。
何故ご来店頂いたかと言うと「弦高がかなり高い、おそらく順反り」との事。
確かに凄い順反り。ハイフレット部は音詰まり発生。。
しかもアジャスタブルトラスロッドが入っていない。
何らかの鉄芯は入っているのだろうが…
そして何故か指板横に溝を埋めた跡がある。
おいおいまさかのまさか…フレット溝位置間違えちゃって…埋めた?
しかし指板表面には溝跡が無い…


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若干パニくるもネックエンドを見て全容解明。
フレット位置間違えて溝切り⇒埋める⇒そのままでは指板表面で丸分かりなので⇒
0.5ミリ以下の薄い指板を貼って隠す!
なんてワイルドなんだ!!こ、これが南米なのか!?

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ん~~~今回は難しい。
今までロッドの効きに問題があるネックを指板修正で真っ直ぐにして使える様にした事は
何度もあるが今回はロッドは調整出来ない、指板表面に化粧板が載ってる状況である。
すなわち指板修正が出来ない。のである…
結論としては背の高いフレットを打ってフレットのすり合わせで順反りを何とかするしかない…
オーナー様が言うには指板はハカランダとの事でしたがフレット抜いて軽く研磨したら
なるほど。脂分が多く、すぐにペーパーが目詰まりするハカランダならではの症状出ました。

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ナット部。
足りなかったのか?薄く貼られたハカランダ。
不足分をおがくず混ぜた樹脂?で埋めている様だ。

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いや~~何とかしましたよ!
ハイフレット側のフレットを思いっきり削り込んで。
何とか音詰まりせずに弾ける様にはなりました!
いつもながらエクストラハイフレットの処理は大変ですな。

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指板側面のフレット溝跡の処理もやり直しました。

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このトレス、今回作業した物の作りがどうとかは置いておいて
かなり面白い音色の楽器ですね。
バンジョー的な音色なんだけどバンジョーやウクレレに交じっても使えそうだし
アコギ主体の音楽にアクセント加える感じでも使えそう。
エレキ畑の自分でも色んなアイデアが湧いてくる楽器だ。
興味がある方は「ペルー 楽器 トレス」で検索してみて下さい。動画も見付かります。

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話は今回のトレスから離れてしまうのだけれど
最近は自分のオリジナリティーを追求すべく新しい楽器、デバイスに手を伸ばす方が増えています。
当店では作業の多いサスティナーにしても昔は好きなミュージシャンが搭載しているから、使っているから。
って理由でインストールしたりモデファイする方が多かったですが最近は独自の音楽を演る為に
サスティナーが必要!と言われる方が珍しくはありません。
まぁコピーよりオリジナル演ってるお客さんの方が多い当店だけの傾向かもしれませんが。


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