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PEAVEY WOLFGANG 金属パーツのサビ・クモリ取り編

 2018-04-14
さて、前回の近年モノM.MAN AXISに続いてはPEAVEY WOLFGANGである。

今回もフレット交換、電装系の入れ替え等、徹底的に作業するのだが
このWOLFGANG、ペグ・トレモロの金属パーツのメッキに劣化が見られる。
フレット周りの作業は前回を含め今までも何度かブログアップしているので
今回はEVH系以外でも作業依頼の多い金属パーツのクモリ・サビ取りについて書いてみる。
先にお断りしておくがメッキの下、地金まで浸食している茶色いサビは手の施し様が無い。

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ペグとトレモロを作業しましたがトレモロを題材に進めていきます。
下の画像の様にブツブツとメッキ表面に凹凸が出来ています。
見た目はもちろん、手触りも悪いので何とかしたいところ。
しかし6弦サドルの一部の様にメッキが剥がれ落ちてしまっている箇所は
何とも出来ません。地金が露出しているのに茶サビが発生していないのは
ラッキーです。

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使用上手で触れる機会の多いファインチューナー。
こちらもブツブツ状になっていますが黒染めのメッキなのであまり攻める事が出来ません。
黒染めは少し研磨するだけでも剥がれて地金が出てしまうので。
軽くコンパウンドで研磨する程度になります。

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まずは全分解。

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軽い腐食程度なら手作業で研磨しますが今回はブリッジパーツの全て、ペグ6個なので
小型のホイルブラシをボール盤に付けて研磨します。
使用するホイルブラシは金属仕上げ用途の物。出来るだけ目の細かい物を選びます。
フエルトのホイルブラシもありますが耐久性が低いのと6弦サドルの様にメッキの剥がれが
あると引っ掛ってダメージを広げる可能性があるので自分はほとんど使いません。

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ボール盤はギアゴムを掛け変えて回転数を落とします。

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ベースプレートの研磨開始!
力を加えずに軽く当てる程度で気長に研磨します。
強く押しつけるとブラシが食いついて研磨物がフッ飛んでしまうので要注意。
とは言っても大型のボール盤を所有している方は少ないと思いますが…

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ファインチューナー部はブラシを当てる事が出来ないので手作業です。
コンパウンドと「赤ちゃん用綿棒」を使います。
この「赤ちゃん用綿棒」、今回の用途以外にも細かい所のクリーニングに重宝するのでオススメです!
綿棒よりも大きめの物が入る箇所はフレット周りにも多用する「銀磨きクロス」がオススメ。

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研磨後、ファインチューナー基部に入り込んだコンパウンドはパーツクリーナー等で
洗い流します。

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仕上げに銀磨きクロスで磨き上げてベースプレートの作業終了。

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次はサドルです。
研磨対象が小さいのでベースプレートより慎重になります。

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オクターブビスの入る窪みやブロックの入るスリット内は再び赤ちゃん綿棒の出番。

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トレモロ研磨作業終了。
さ、ペグに取り掛かるか。(画像はありません)

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フレットも打ち終わり劣化していた電気系入れ替えて組み込み完了!
画像では分かりませんがお客様ご希望でザグリ内には導電塗料を塗りました。

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ファインチューナーの頭もツルツルとはいきませんが不快なザラザラが少なくなりました。

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ビフォー・アフターで並べたら分かりやすいかな?

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金属パーツや弦のサビや劣化は汗の質により個人差がありますが
基本的には弾き終わったらギタークロス等で手の触れた部分全てを拭き上げる事が
重要です。
これは金属パーツ類だけでなく塗装面も同じです。
今回の様に手触りの悪い凹凸が出ている程度なら研磨で改善できますが
メッキが浮きあがって地金に茶サビが出ている場合は作業出来ません。パーツ交換になります。
つまり、普段、弾き終わってからの一手間で金属パーツを含めギターに掛るコストは変わります。
弦やビス類ならまだしも皆さんご存知の通りトレモロユニットは決して安いパーツではないですからね…

p0.jpg 


それにしてもWOLFGANGは久し振りに作業したな。
普段は圧倒的にEVH、AXISが多いので新鮮でした。
と同時に改めてM.MANからPEAVEYへの変遷箇所が見えて中々楽しい作業でした。

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