GIBSON 近年モノ Hummingbirdピックガード剥がれ⇒Montreux ハミングバード用PGへ貼り替え編
2018-09-10
台風21号来襲、そして停電…作業段取りパンパンに詰まってたのに停電…もう勘弁してよ…なところに北海道地震。
両災害にて被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
トーンガレージは停電も復旧し、大した被害も無く通常営業出来る事に改めてありがたみを感じております。
久し振りにピックガード剥がれの作業について書いてみます。
以前2015年に「このブログ」を書いてから症状の程度に差は有れど結構な本数作業させて頂きました。
流石にギブソンさんにもピックガード剥がれのクレームも多く入っているだろうし何せ3年以上経っている。
最近はピックガード剥がれのご依頼が無かった事からとっくに素材が変更されて改善されているのだろうと…
思い込んでた。
やっぱりギブソンさんは流石だった。
久々にご依頼頂いたピックガード剥がれ。
今回も2015年と同じくハミングバードだ。

中々見事な剥がれっぷりだ。

そう。2015年と素材は全く変わっていない…
エナメル?質なグニョグニョのピックガードだ。

今回は2015年と違い、お客様と相談のうえモントルー社より発売されたハミングバード用ピックガード
へ貼り替えを行います。
少しお値段が張りますがハミングバード用以外もラインナップされていますので
気になる方はこちらをご覧下さい。

2ミリ厚のアクリル素材製なので当たり前だがグニョグニョではない。

裏面には両面テープが貼ってある。

まずはグニョグニョの剥がれた箇所を指で押しながら元位置をマーキング。
本来ならこの時点でモントルー製をあてがってサイズチェックをしなければならないが
どうせグニョグニョは素材自体の縮みも剥がれの原因の一つだろうから現状のサイズ比較は
無意味だと判断した。

2015年当時と同じ安物ドライヤーで軽く熱を当てながらグニョグニョを剥がしていく。

両面テープが残る事なく綺麗に剥がれました!

剥がしたグニョグニョ。
これだけ曲げても大丈夫(笑)
つーかアコギってトップ板の振動が重要ですやん?
そこにこれだけ柔らかいモノ貼るって神経が信じられない。
そりゃピックガードなんて狭い面積だよ。
気にするなって言われりゃそれまでなんだけど…

今回は指板クリーニング、フレット研磨、サドル底面を削っての弦高調整作業もご依頼
頂いておりましたのでこの段階でマスキングしてネック側の作業を先に行いました。

さて、本番。
マーキング位置に合わせてみたところサイズ感はバッチリ!

貼り付け完了!
気温の高い季節でもありますのでこのまま一晩置いて両面テープをしっかり固着させます。

翌日。
弦高調整作業、セットアップを行って完成!
晴天下で写真撮ると別物のギターみたいな色合いになってしまった(笑)
ヴィンテージの赤みを帯びた物より少し黒・茶っぽいピックガードだが鳥さんプリント部を含め質感は高い。

2015年当時のブログは
「なぁギブソンさん、コレはヤバいんじゃないですか?」なメッセージ的意味合いを持たせて書きましたが
もう素材が改善される事に期待するのはヤメます(笑)
グニョグニョを色々手を尽くして貼り直しても再発の可能性は有るわけで
完全なる「修理」となるとこのモントルー社製への貼り替えが確実ですかね。
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