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Strandberg LEDA 8 Signature ハウリング(発振)対策、チューナーつまみ硬いねん…を作業する編

 2019-02-09
さて、今回は昨年の秋に7弦をブログアップしてから更にお客さんからの質問が増えたストランドバーグの
8弦編です。

パッと見で日本製ストランなのは分かりましたが
作業前、このLEDA 8に関して何の前情報も調べてませんでした。

今回ご依頼頂いたメインの作業はPUのハウリング(発振)止めです。
チェックすると確かに激歪みではリアが発振⇒PUカバーを指でグイッと押さえれば症状は止まったので
原因はカバーの共振。ロウ浸け確定。
念のために症状の出ていないフロントも同時作業です。

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まずはPUを外す。

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ん?この線材の質感、このポジション表記のシールは…
ベアナックルに似てるな…

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PUカバー内部を覗き込むとカバーの底面にちょろっとだけロウが見える。
一応ロウ浸けは施されているがこの程度ではカバーの共振を止める事は出来ないだろう。

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ロウ浸けの為にウレタンを剥がす。
やっぱりベアナックルだった。
ここで初めてこのLEDA 8について検索してみた(笑)
PUはベアナックルのアフターマスとの事。
そう言えばストランドバーグ以外の多弦でもアフターマスの持ち込み取り付け依頼多いです。

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さて、早速ロウ浸けに入りたいところなのですが問題が一点。
このカバーに空いた取り付けビスの穴。
早い話製造時のロウ浸けではこの穴からロウが流れ出してしまうのでカバー底面に
ちょろりんとロウが残るだけになったワケですね。
つまりこの穴を塞いでロウ浸けしなければならない。

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ビスが入り込む様に皿穴加工になっているので中々きっちり塞ぐ事が難しい…

考えた。

M3のタッピングビスとナットを使う。
フェンダーが大好きで自分は大嫌いなシングルコイルPU用のマウントゴムチューブを
短く(薄く)カットして蓋にした。

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底面は六角ナットで固定。
ゆっくりテンションを調整しながらビスを締め込みゴムチューブが潰れ具合と穴の塞ぎ具合を調整する。

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ロウ浸け完了!
溢れんばかりにガッツリ溜め込んだ。
これなら完全に共振は止められるだろう。

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PU側が一段落したのでボディー側へ手を入れる。
昨秋にブログアップした国産7弦同様にPUザグリ内には導電塗料が塗られていない。
(コントロールザグリには塗られている)

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PUザグリに導電塗料塗って有線でアーシング。
もはやストランお約束のブリッジアース部もアースラグ加工して確実アース化。

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再取り付けするPUはウレタンがへしゃげた時にもPU調整の反発力を得られる様に
PUスプリングも併用。

r12.jpg


配線周りもデフォルトだと不要な線材がトグロ巻いてたのでスッキリ仕様へ少しカットして
配線。

r13.jpg


さぁこれからがストランドバーグで一番面倒な作業だ(笑)
弦を交換する。
ブログアップ以降ストランドバーグに触れる機会が多かったので自分なりに弦張りの
コツが分かってきた気がする。
新しい弦を張る際、まずはチューニングノブを全て外しネジ部がネック側最奥に入るまで
しっかり弦を引っ張ってからロックナットを締め込む。

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この1弦の様にネジ部が出た状態でツマミを付けてチューニングすると
チューニングが合う前に締め込み限界=ネジ切り限界に達する。
ツマミを付けたままで緩めきったと思っていても内部で引っ掛かってネジ部が
出た状態になっている事があるので確実なのはツマミを外して目視確認である。

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ここまでネジ部が入り込む様にしっかりと弦を引っ張らないとナットで弦をロックしては
ならない。

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今回はギターが新しい為かツマミの回転トルクがかなり硬かったので
ツマミ取り付け前にセラミックグリスを塗った。
↓ 画像では分かり易い様に多めに塗っているが実際はツマミ内側のネジ部、
ブリッジ本体側ワッシャーと当たる面に薄く、ちょうどオロナイン軟膏を塗る程度で良い。
これでスコスコまでは行かないが締め込み時、「指の指紋が無くなるんちゃうか?」な
硬さはなくなった(笑)
ユーザー様がご自分で塗られる場合はネジ部根元のワッシャーがデルリン素材っぽいので
セラミック、シリコン系グリスをお勧めします。間違ってもモリブデン系は使わない様に。
なるべく硬い粘度のグリスが望ましいのでシリコン系ナットグリスの類も良いかもしれない。

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ナット側の余剰弦はチューニングが完全に終わるまでカットしない。
先にも書いた様にブリッジ内での引っ掛かりが有ったりするとナットを緩めて弦を
再度引っ張り直さないといけない事もあるので。

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今回はお客様お持込みのSIT弦、ストラン専用8弦を張らせて頂きました。

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が、

8弦はナット底面のお皿を外さないと弦が通りませんでした…専用のはずなのに…

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ネック調整、オクターブピッチ調整後、激歪み爆音でハウリング(発振)チェックして完成!

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時節柄FacebookでNAMMショーの記事を目にする事が多いのだが
今年はストランドバーグ以外でもマルチスケール採用のギターが目につきましたね。
ヘッドレス以外、そして手の届き易い価格帯でもマルチスケールが出てくれば
もっと広がるのかな?
少なくとももっと数多くのギタリストが試奏出来る機会が無いと現状以上のマルチスケールの
浸透は望めないだろうし。

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