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現行Washburn N-4 を徹底的に作業する。Generation AxeでN-4人気再燃?編

 2019-08-23
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今回はN-4の現行モデルを徹底的に作業させて頂きました。

この一カ月でクイックリペアを含めN-4は3本作業しました。
やはりGeneration Axe効果で盛り上がってるからでしょうか?

さて、今回ご依頼頂いたお客様は以前にEVH、AXISと2本作業させて頂きましたので
その2本との併用時の違和感的な物を減らす事も念頭にセットアップしていきます。

また以前よりN-4はかなりの本数を作業してきているので現行モデルならではの特徴も
書いてみようかと。
本文内で旧型と表現する場合はイシバシ楽器取扱い前のN-4とお考え下さい。

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まず最初に驚いたのはネックグリップ。
薄い!めっちゃ薄い!
往年アイバニーズのRGとタメ張るぐらい薄いかもしれない。
グリップ面から見るとロックナット端や指板端が見えてしまうぐらい。
旧型のUSA,ジャパンを含め歴代最薄である。

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やはりと言うかフレットエッジは結構落とされている…
弦落ちするよなぁ…
お客様と相談のうえEVH、AXISに打ったJESCAR#55090へ打ち換える事に決定。

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旧型のステファンエクステンドカッタウェイは指板との境目がほぼ垂直だったと記憶しているが
これはなだらかなカーブになっている。
ちなみに塗装の質感も違っており現行モデルは手触りがかなりサラサラしている。
ほぼ無塗装?と思えるぐらい。

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まずはネック側より着工する。
塗装が薄いのでステファンのレタリングが剥がれない様にまずは低粘着性の保護フィルムで
マスキング。

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マスキングテープを貼ってから長年使い続けているステファンガード=ただの薄いゴムシート(笑)
をあてがう。
そろそろステファンガードも新調しなくては…

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マスキング完了!
作業時に指板サイド=ステファン上をヤスリが通過するのでココのマスキングは毎回厳重に
行います。

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ネック裏面も作業中に汚れが付かない様にマスキング。

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指板端の角なんですけどね、横スキャロップとまでは言わないがジェームスタイラーみたいに
波打ちエグレになってしまっている。
なのに手触りは角が立っている感触なので指板修正時にストレート出してから
フレット打ち前に角は少しだけ丸めます。

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レンチ差し込み口の面取りが専用レンチの差し込みを甘くしているので外してグラインダーで
面取り部を削ってしまいたいがこのロッドは締・緩2方向に効くタイプなので緩め切るとネジ山が
ナメてしまう可能性が高い。
なので別の手を打つつもり。
ちなみにこのタイプのロッド、今やESPさんがアピールしているが元々は大陸製のエピフォンや
スクワイヤー等がロッド作用不良の不良率を減らすべく導入したのが最初だと思う。
個人的には地味ながらフロイドローズ以降最大の効果的なデバイスだと思っている。マジで。

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徹底的なマスキング完了。

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フレット抜いて指板修正。
多数の斜め方向に走っているキズ?みたいに見える筋は木目です。
想像外と言えば失礼かもしれないが今時のギターにしてはかなり硬い指板でした。
あ。もちろんヘッド面もマスキングしています。

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指板修正中、上記のロッド差し込みをスムーズにすべく指板エンドを1ミリだけ短くします。
1ミリなら見た目に分かりにくいだろうしロッド差し込み口の面取りが約1ミリだったので。

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フレット打ち中。
上にも書いたけど硬いのよ…この指板…
無理すれば硬いだけに割れる可能性が高いのでいつも以上に慎重になりました。

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フレット周り無事完了!

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さて、お次はボディー側。

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旧型には無いトレモロバックパネルに設けられた「トレムストップ」なるアームアップ止め。
長い間アップ止めには色々模索してきただけに気になるポイント。

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パネル下はこんな感じ。

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フロイド6弦側のベースプレートにこの突起が当たってアームアップを止める方式。

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が、

突起の付いたビスの受け=アンカー横のボディーが割れている…

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アンカー打ちこみ時の下穴が狭すぎたのか設置位置が壁に近過ぎるのか…
おそらくは後者だろうが既に割れているのでフロイドのテンションを受け止める事は無理だろう。
そして症状拡大の可能性が高いので今後は使わない方が良いかと。
残念です…
ナイスアイデアだけにイケてたらパクろうかと思ってただけに…
やはりこの先も次のアイデアが浮かぶまではこのやり方でいきます。。。


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トグルスイッチ周りの配線が長ったらしいので配線やり直します。
スイッチ自体は切り替えトルクが硬めなので座って弾いてて太ももに当たっての無意識スイッチング対策に
少しは有効だと思われるので流用。

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ボリュームポットは刻印からスイッチポットでお馴染のBOURNS製?っぽいけど
やはりココは信頼のCTSへ。

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まずは導電塗料の塗り直し。
純正状態では塗装が薄いせいか導電塗料が木部に染み込んだ為か導通がありませんでした。
ビス穴付近の一部を塗っているのはパネル裏面と導通を得る為です。

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導電塗料が乾くまでの間、お預かり時より気になっていたフロントのダンカン59に手を入れる。
アセテートテープが中途半端に剥がれているのはよろしくない。

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最近のダンカンは線材を纏めている箇所の処理が雑。

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ハンダからやり直して収縮チューブで絶縁。

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何故か明らかにコイルの巻き数が左右で違う…
ディマジオのパテントがオープンになったからと言ってド定番の59の仕様を変更するとは
思えない。

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不安になって今更ながらモデル名を確認する(笑)
やっぱ59よねぇ…

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ここで各ボビンの抵抗値やインダクタンスを測りダンカンの故意なのか無作為なのかを
検証し出すと終わりが見えなくなるので妥協してロウ浸けへと進む。
いや、ホント最近のダンカンは色々困った事が有るんですよ…

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ロウ浸け完了!

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アセテートテープの剥がれもナシ!(貼り直してるから当たり前やけど)
配線纏め部の飛び出しも無くなってお腹周りスッキリ!

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導電塗料も乾いたので有線でアーシングを結線。

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パネル裏にも導電塗料が塗られてましたが…
やはり塗り方がテキトー過ぎて導通ナシ。

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アルミテープ貼りました。

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本格的な組み込み前に分解時計測しておりた各弦弦高を元にフロイドのサドル下に
ESPのスペーサーを入れます。
組み上げてからもネチネチ何度も調整しましたが今回は2弦・4弦・5弦下に0.1ミリを
入れるパターンが一番しっくり来ました。
ホント最近のフロイドは苦労しますわ…何でデフォで3弦と4弦の高さが微妙に違うかねぇ…

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組み込み完了。
トレモロスプリングのハンガーとビスも安っぽいのが付いてたのでGOTOH製へ換えました。
何故か個人的にハンガーのビスがユニクロメッキだと許せません(笑)
機能的には問題無いだろうしシャーラーのフロイドをセットで取り寄せても純正でユニクロメッキビスが
付属しているのだけれども…どうしても気に入らない(笑)
ユニクロメッキのビスを使っている=安物の図式が頭にこびりついているからだな。

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トグルスイッチ周りの配線も少しはスッキリしたかと。

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ポットCTS(スムーズポット加工済み)。
これにて配線作業終了かと思いきや…

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分解時には気付かなかったけどジャックの配線時、
フゥゥゥ~~っとプラスチックの焼けた嫌な匂いがして微かに煙が出た。
プラグインしても普通に音は出るしガリや接触不良も無い。
でもあの匂いと煙が忘れられない。
この類の不安を残す事は精神的によろしくない。
徹底的シリーズなので妥協したくない。
なので交換用ジャックの手配の為に納期が1日延びたがジャックを交換する事にした。

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右が元からのジャック、左が交換するジャック。一見は同じ様なルックスのジャックなれど
土台のプレートの材質が違う。
端子の緩み等も無かったけど緑掛かった土台素材が少し溶けたのだろうか。
ひょっとすると見えない奥の方に熱対策の甘いプラスチックパーツが潜んでいるのかも。

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あーやっぱ交換したらモヤモヤせんで済むわ(笑)

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ようやく完成!

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指板端、フレットエッジの処理も良い感じかと。
もちろん弦落ちはありません。(自分が弾く限りは)

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ネック調整レンチも作業前よりは入り易くなりました。
いや、本来はネック外しての調整をお勧めしたいところではあるけどもEVH、AXISユーザーだと
やっぱこうやって調整したいですやん?
エンジニアとしても塗装の具合やネックの薄さからこの先もネック調整は頻繁に必要かと
予測出来るので指板を削る決断をしました。

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現行、旧型問わずに唯一無二、最強のハイフレットプレイアビリティー!

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お客様へお渡し間際までこだわりの微調整を続けました。
何かね、この類のね、徹底的シリーズはね、作業しているうちに楽しくなってくるのな(笑)


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