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おそらくは「TEJ-95S」最終型の美品を徹底的に作業する編

 2019-11-05
夏の間はド暇だったのに最近になって少しバタバタでブログ更新が滞ってました。スミマセン。

今回はおそらく9万5千円定価だったTEJの最終型と思われるTEJ-95Sを徹底的に作業します。
この後、時代の流れでTEJ系は値上がりしていきます。

それよりもやな、TEJでブログ書くのん何回目やねん(笑)

しかしこの個体、95S時代の物にしては驚くほどの美品です!

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最終型ならではの2軸2連ポット。
上がボリューム、下がサスティナーのゲインコントロールであるサスティーンボリューム。
こいつが使い難いのよ…なのでいつも通りマスターボリューム化、サスティーンボリュームは
基板改造でフルアップ固定にします。

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先っぽが欠けてない綺麗なTEJヘッドは最近見てないかも。

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DET-1(ダブルエッジトレモロ)とこのローラーナットはセットでもはや伝説だ。色んな意味で(笑)

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そう。弦を張ったり緩めたりチューニングの最中で「ちゅるっ」っと1弦側へお滑りになられる。
これは恒例行事でもある。伝説たる所以の不具合とも言う。
今まで何本作業したか分からない。手を変えネタを変え散々再発防止策を講じてきた。
今は完全な対策方法で落ち着いている。
つーか今を去る事何十年前のギターやねん?と思いつつも多い月は3本ほど作業する。
このローラーナットスペシャルは後半に書きます。

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そして伝説の相棒、DET-1トレモロ。
サドルはサビが酷いので交換。
なのにスタッドの六角穴がナメてないは珍しい。

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前面から見ると既に伝説的恒例症状を発症しているのが分かる。

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トレモロスプリング、ハンガー共に結構なお疲れ具合である。
さて、これより本格的に分解に入る。

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はい。お約束。スタッドアンカー抜け。
手でスタッドごと引っ張ると簡単に抜けてきた。
リアPU側へクラックが入ったり倒れ込んでいないのはまだ軽症である。

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先は長い。
長い故にラクな事から手を付ける(笑)

まずはサドルを外してサスティーンブロックとベースプレートの固定ビスを増し締め。
これは古いギターは絶対にチェックした方が良い箇所です。
フロイド系も同じく。

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ベースプレートを磨いてから新品のブロックタイプサドルを装着!
お客様と相談のうえブロックタイプとしたのですが
こっちの方が音がタイトになるから個人的にはオススメです。(TEJにはね)

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さぁネックに取り掛かりますか!
作業中どこかに当てやすいヘッドの先端をマスキング。
指板修正開始。
とは言ってもこのネック、かなり優秀なコンディションだったのであまり手こずりませんでした。
いつもより早い段取りでフレット打ちへ進める事が出来ました。

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最近フレット周りを作業したお客さんに
「この1本1本フレットの端を丸めるのって大変なんでしょ?どうやってるの?」と
聞かれる事が多いので今回は書いてみます。

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自分はこのフレットエッジの面取り時のキズを消したいから「すり合わせ」作業の途中で
行います。
目の細かい小型の平ヤスリを使って

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右側から、左側から、

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そして上面。

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平ヤスリの作業が終われば根元に残った角を取る為に目立てヤスリで根元のみを弧を描く様に仕上げ。

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もちろん両側から。

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面取り終了。

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研磨終了。
面とった所に周囲の模様が映り込んでるぐらいにツヤが出たら満足。(←自分がね)

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ネック周り完成!
この段階、指板にオイル入れるまでヘッド先のマスキングは外しません。
これが自分的にはジャクソンヘッドに対する尊敬の念です(笑)

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Yから始まるシリアルなので自分の記憶では95Sの最終期だと思うのですが。

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ボディー側へ着工。
まずはマスターボリュームをCTSにするのでポット穴を拡大。

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導電塗料をPUザグリ、コントロールに塗ったら…
恒例のアンカー抜け対策開始!
まずはアンカーの周りにビス穴を空ける。

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アンカーの「へり」に頭が少し掛かる様にエスカッションビスを埋め込み。
これでアンカーが上方向に抜けたくても2本のビス頭がそれを阻止します。
もちろん上のビス穴空けの時点で絶妙な位置出しが必要です。

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ボディー組み込み完了。

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今回は徹底的作業シリーズなのでサスティナー周りには触れませんがフルチューンダンカン仕様です。
トレモロハンガー、スプリング共に新品へ交換。

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徹底的アーシング(ノイズ対策)の〆としてコントロールパネル裏にアルミテープを貼る。

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ちなみに外したハンガーとスプリング。
トレモロスプリングってこんなに曲がっちゃうんですよ~
定期的にとは言わないが数年に一度ぐらいは交換してみてはいかがでしょうか。

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さてと…

面倒…いや、手の掛かる作業は後のお楽しみに取っておく性格でしてね(笑)

いよいよローラーナットの滑り対策に着工します。

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今回ブログには初めて載せますがこのローラーナットの滑り対策作業があまりに多いので
専用治具をだーいぶ前から作って使ってます。定期的に作り替えるのでこいつで3代目ぐらいかな?
治具を使って底面に2φの穴を空ける。

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次に用意するのは2φの真鍮棒。
幾年の時を経て真鍮に落ち着きました。
これより硬い材質だと稀にネック側が負ける事が有ったので。

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真鍮棒を短く切って整形、そしてナット側の穴へ圧入。

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今回は作業前の計測でナットの高さが低めだったので0.5ミリのスペーサーも作りました。

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治具使ってネック側へも穴開け。

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スペーサー挟み込んでナット取り付け完了!
真鍮棒とネック側の受け穴がきっちり合えば接着剤要らない?ってぐらいしっかり取り付け出来ます。
これにてナット横滑り対策完了!!


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組み込み完了。

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コントロールの使い勝手もバッチリ!

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お客さんには大切に永く弾いて欲しい1本に仕上がりました!

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近日中?に時間があればこれまでのややこしい系作業ブログ(笑)を
新カテゴリー、「こだわりだらけの徹底的レストア作業!」にカテ変更していく予定です。

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