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STEINBERGER SPIRIT 硬いチューニングのツマミを使い易くする編

 2020-02-08
今回はヘッドレスの定番、スタインバーガーのスピリットです。

この廉価モデル、ホーナーの頃からすれば既に30年以上も続く超ロングセラーモデルですね。

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EMGへの換装と硬いチューニングツマミ(=以降チューニングキーと表現)の改善をお受けさせて頂きました。

今までブログアップこそしていませんでしたがチューニングキー周りは割とご依頼の多い作業です。


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まずはトレモロのフローティングストッパーをしっかり掛けてからスプリングテンション調節ノブを
抜き取ります。

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トレモロ後端=チューニングキー側を少し持ち上げてユニット自体とトレモロスプリングを外します。

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チューニングキーの作業だけならココは不要ですがブリッジアースの取れ具合が少し怪しかったので
トレモロ基部も外します。

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先にEMG関連の作業を。

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純正の配線コネクターなんざ使ってたらこの小さなコントロールザグリ内に全ては収まらないです。

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EMG取り付け完了!

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本題へ戻ります。

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まずはトレモロ裏面のビス5本を外す。

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トレモロを裏返したまま慎重にサドル側と分離させる。

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サドル分解。

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サドル側のチューニングキー差し込みビス穴には高粘度のリチウムグリスをチョイ付け。

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ここからが本番。
チューニングキー根元には黒い小さなワッシャーが2枚入っています。

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スピリット使いの間ではメジャーなナイロンワッシャーをお客様よりお持込み頂きましたので
交換するわけですが、デルリンやテフロンならまだしもナイロンだと柔らかく、圧縮力が相当に
加わった際の潰れ防止で純正ワッシャー1枚、ナイロンワッシャー1枚の2枚立てで組み上げます。

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ところがですね、この純正ワッシャーがですね、よぉ~~く見て下さい。
センター穴がズレちゃってます…
まぁそれでも機能的には問題無いでしょうけど使用するのはなるべくセンターのズレの少ない物を
選びます。

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用意したるはペースト状のシリコングリス。

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塗布する際は細手の筆を使います。そしてオロナイン軟膏の如く薄塗りです。
薄塗りで十分効果を発揮しますのではみ出る程は塗らない様に。

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チューニングキー底面⇒グリス⇒ナイロンワッシャー⇒グリス⇒純正ワッシャー⇒グリス

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サドルスプリングがきっちり引っ掛かる様に組み込み。

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トレモロ側を被せる感じで組み上げ。

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これにてグリスアップ作業完了!

ちなみにナイロン、テフロン、デルリンワッシャーに交換しなくともグリスアップだけでも
実感出来る程の効果はあります。

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ちなみに弦のボールエンドを引っ掛けるサドルはチューニングキーのビスが
「かろうじてサドルへ食い付く」ぐらいで出来るだけ引き出しておきます。
これはナット側にストリングアダプターを付けている方は非常に重要な段取りです。
ダブルボールエンド弦では関係ありませんがアダプター使用時は
「なるべくチューニングキーを締め付ける量を少なくする」事がチューニングキーへの負担を減らす
=硬くなるまでにチューニングを合わせる事に繋がります。
つまりサドルがチューニングキーにかろうじて掛かるぐらいでボールエンドを入れ、
ヘッド側=ストリングアダプター側から引き出した弦を可能な限り引っ張った状態でアダプターを
ロックします。弦に緩みがあるとチューニングキーを最後まで締め込んでもチューニングが低かったり
しますのでアダプター側からの弦を親の仇の如く強くしっかりと引っ張りながらアダプターをロックして下さい。

と、

ここまで書いておきながら今回はアダプター無し、ダブルボールエンド弦使用なので
具体的な説明画像はありません(笑)

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さて、本体への組み込みです。
まずはこのメッキが剥がされて地金が出た部分に

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ブリッジアース線がきっちり当たる様に調整します。
分解前にアース線が当たっていたボディー側は木部が凹んでいるので別の箇所へ移動、
アース線の先端にハンダを載せて少し厚みを持たせておきます。
これならボディー側が多少凹んでもアースはブリッジへ当たり続けるかと。

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トレモロの組み込みに入ります。

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まずはトレモロスプリングをトレモロ側のスプリングが当たる箇所に差し込みます。
スプリングを時計回りに回しながら差し込めばきっちり収まるはずです。

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トレモロフローティングストッパーを起こしておきます。

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分解時とは逆にスタッドの位置を確認しつつ、トレモロを滑り込ませる感じで 取り付け。
この時点ではトレモロスプリングにさほどテンションは掛かっていないのでストッパーを
外してトレモロがスムーズに動くか=きっちりスタッドに咬んで組めているかを確認します。

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再度ストッパーをかましてからスプリングテンション調整ノブを締め付け。
締め付けトルクは言うまでもなく弦を張ってチューニングしてからフローティング具合を
確認しながら本調整です。

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完成!
チューニングキーの回転トルクもかなり軽くなった様に感じます。

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ちなみにこれも長き伝統?なのですがメーカー出荷状態でのサドルの位置では
オクターブピッチが全く合っていません(笑)
未調整のオーナー様は弦交換のついでにでも調整する事をお勧めします。

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