狭いスペースにオリジナルジャックプレートを取付け 中華製ストランドバーグコピー品編
2021-09-04
久し振りの更新になります。リペアが多少混雑していたので中々ブログまで手が回りませんでした。
今回は以前作業したギターを再びお預かりしました。

5月にブログアップした中華製ストランドバーグのコピーモデルです。
http://tonegarage.blog52.fc2.com/blog-entry-473.html
その時にダイレクトマウントジャックが固定されずに木工用ボンド?ホットグルー?か
何かで軽く接着されているだけだったのですが…


お客様が使用しているとプラグを抜く際にジャック本体も一緒に抜けてしまったとの事。
まぁ当然の帰結ではあるのですが。
お客様ご自身でスイッチポットを設置したりと愛着を持たれているので何とかしてみます!
とは言ったものの数日は具体策が浮かびませんでした。

まぁダイレクトマウントジャックは固定の方法、スペースが無いので諦めるしかない。
と、なるとジャックプレートを作ってマウントするしかない…


この狭いスペースにジャックプレートを…

イメージとしてはこんな感じか。

とりあえずスイッチクラフトモノジャックとほぼ同寸の50円玉を置いてみる。

その外周をえんぴつでなぞる。
…ジャック穴は何とかなるがジャックプレートの固定ビスのビス穴位置が超ギリギリになる予感。
しかもプレート設置予定場所の左側は平面ではなく湾曲している。

まずはアクリル板でジャックプレートの治具を作ってみた。

治具にジャックを付けると掘る深さが分かる。こりゃぁ結構大変だ…

ボディー形状、ジャック箇所からして治具当ててルーターやトリマーで掘るってのは無理。
なので完全手作業汗ダク祭りの開催が決定!
まずは電ドラに少し手伝ってもらいます。

ボディー外側は肉厚が薄いのでビットを当てる手に緊張が走る。

プスプス穴を開けまくって下準備完了。

ここからは地味な作業。

ひたすら地味な作業。

ある程度穴を拡大したら太めの丸棒ヤスリにチェンジ。

丸棒ヤスリより太いモノが必要になり、適任なサイズは13ミリのソケットかと。
ソケット外周にペーパー貼ってゴシゴシと。

ようやくジャックが入った時は大きな声で独り言つぶやくぐらい嬉しかったです。

穴堀り作業終了!

プラグを差して干渉が無いか確認。

さ、プレート固定ビスのビス穴開けよ。っと思ったら電ドラがボディーに当たって
真っ直ぐ穴を開けられない…

なのでピンバイスにビット付けて手作業で穴開け。
結構緊張する地味に大変な作業。

ビットサイズを徐々に太くしていって

ようやく完了!

治具を元にしてアルミでジャックプレートを切削。

取付けるとこんな感じ。
思いっきり深い安堵の溜め息が出た(笑)

スイッチポットと干渉していないか確認。

いやいや大変な作業でしたわ。
でもコレでジャックが抜ける事も無いしジャックの交換も普通に出来る。

最初のメンテナンス時も含めれば結構難題だらけのギターでしたが
たぶんこれでしばらくは新たな問題は出ない(出て欲しくない)かと。
フレット浮きまくってたのが脳裏をかすめるけど…

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