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アクリル製FRサスティナーPR用?モック機を実動機に改造する編

 2022-11-12
久々のブログ更新になってしまいました。
そして久々のサスティナーカテゴリーです。

作業させて頂いたのはまだ暑かった頃なのですがブログアップが随分遅くなってしまいました。

今回はアクリルボディーのフェルナンデスFRです。

お客様はサスティナー駆動OKと表記の中古品を購入されたそうですが
フロントにサスティナードライバーらしき物は付いていません。

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フロントもセンターもLEDの電飾が仕込まれています。
音が出るのはリアのダンカンのみ。
コントロール類はLEDのON・OFF、点滅パターンの変更スイッチで、
実質リア1ハム1ボリューム1トーンです。

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画像では分かり難いですが、うっすらサスティナーのロゴは見えます。
ただし内部はLEDのみでカバーにサスティナーロゴがプリントされている様です。

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基板は入っていますがコネクター類は何も接続されていません。
そりゃサスティナーが動くはずもないわけでして。
しかもフロントプリアンプ回路の付いていない基板ですのでサスティナーOFF時に
サスティナードライバーをPUとして使うにはこの基板では不可能です。
全く不可能ではないのですがドライバー出力昇圧用の小型トランスが必要。
その昇圧トランス単体での入手はかなり困難。

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なので今回はお客様が入手されたフロントプリ搭載のフルモード基板と
タイミング良くメーカー在庫の有ったサスティナーキットより新品ドライバーのみ使用で
ちゃんとしたサスティナーギターとしてリビルトします。
ちなみにサスティナーキットの現行基板を使わないのは画像の旧タイプ基板の方が
サスティナーの効きがパワフルなので。

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LED電飾の付いたモック機?なので弦高設定も超適当。
ここも手を入れる必要が有ります。

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お客様のご希望でセンターのLED電飾は残す方向。
LEDの点滅時にブツブツとノイズが入るのは了承済みです。
まずはLED電飾用の回路を分析。
フロントの電飾を外してドライバーへ入れ替え、センター1つの電飾回路で事足りるのかを。
2個の回路が直列で配線されていたので分析には少し時間が掛かりました。

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そしてリアのダンカンをサスティナー仕様へ磁極変更、位相変更。
ダンカンはSH-6B、ディストーションのリア用、そしてノーマルピッチ。
何故にモック機にダンカンを奢る?
何故にメーカーとしてリアPUダンカン搭載改造を拒むのにモック機に載せる?
何故にTBではなくノーマルピッチ?
等々疑問は多いですがノーマルピッチと言えどディストーションぐらいパワーが有れば
駆動の助けにはなります。
ひょっとしたらメーカー放出後、どこかのタイミングでダンカン付けられたのかもしれませんね。

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お客様お持ち込みのフルモード基板はお約束ですがスイッチの腐食が酷い。
そしてこれもお約束、スイッチの軸が曲がっている。
新品サスティナーキットの基板のスイッチは色が銀色…
でも移植するのに最適なスイッチが元基板に付いている。
なので今後使い道の無い元基板がスイッチのドナーとして役に立ちます。

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まずはスイッチ移植。

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そしてダンカン仕様へ基板を改造。
センターの電飾用の電源も基板から頂きます。

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問題はレバースイッチ。
個人的に生産完了?廃版?をかなり悲しんでいるVLXが搭載されていましたし、
サスティナーキットには新品が付いている。
が、いずれも5WAY。
今回はセンターの電飾を残すのでサスティナーOFF時にピックアップとして機能
するのはフロントのドライバーとリアのダンカンのみ。
つまり3WAYのレバースイッチが必要。
でもVLXの3WAYは手に入らないので5WAYを分解して3WAY化の改造。

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組み込み完了。





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ボディーの表面からも配線の取り回しが見えるので普段以上に取り回しを綺麗に。

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アクリル製透明のジャックプレートには割れが見られたのでここは実用性優先で
金属製ジャックプレートへ変更。

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サスティナーの効きも十分パワフルに組み上げる事が出来ました。


正直サスティナードライバーとリアPUの間に電源を伴うモノが設置される事で
サスティナー駆動にどんな影響が出るかを懸念していましたが特に問題は出ませんでした。



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当店在庫の特価品ハードケースもご購入頂いて無事完成!

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今回はタイミング良くサスティナーキットが手配出来ましたが現在はいつも通りの
メーカー在庫切れ、次回入荷未定の状況です。

サスティナー関連をブログアップする度にサスティナー取付けのお問い合わせを
頂きますが毎度ご期待に応えられずに申し訳ありません。


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