アコギのネック調整ご依頼時のお願い編
2023-02-18
今回はアコギのネック=トラスロッド調整等編です。ご依頼頂いたギターはジャパンビンテージ物になります。
フレットのすり合わせとナット交換が必要な状況ですが、まずはトラスロッドが
正常に機能するかが重要な確認事項になります。

なので早速ロッド調整を。
このギターはヘッドに調整部は無いのでネック下部側での調整になるのですが、
調整ナットが無い。

通常は下の画像の様に六角のボルトが有るものなのですが。

サウンドホールから手を入れて探ってみたところ、
指板エンドの裏側に何かしらの手応えが有る。
そこで鏡を入れてみると、真鍮製と思われしナットが見える。

アコギと言えどわざわざ特殊なサイズのナットを使うとも思えないし、
おそらく汎用のトラスロッドナットだと予想。

ならば#8のスパナで回せるはずなのですが、
手持ちのスパナが長すぎてサウンドホール内で取り回しが効かず、
六角ナットにスパナを嵌める事さえ出来ない。
つまり#8のサイズが適合するかも分からない。

メインの工具を加工すると今後困る事になるのでホームセンターで#8のスパナを
買ってきた!しかもナットに差し込み易い様に薄型を。

グラインダーでカット。

サイズは的中!ようやくトラスロッド調整が行えました。
ロッドも正常に機能したのでフレットのすり合わせ、ナット交換を着工。
もちろんこのスパナは完成時にお客様へお渡しします。

無事完成!

ここで皆様にお願いが御座います。
当店はギター本体の販売を行っていないので昨今のロッド調整工具のアップデートに
付いていけてません。
最近のマーチン等は長めのインチ規格レンチが必要なのですが残念ながら持ち合わせて
おりません。(メーカーと取引が無いので工具のみの手配が出来ません)
ですのでアコギのロッド調整ご依頼時、購入時に付属していた工具が手元に有るなら
お持ち頂けます様にお願いします。
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