Burnyレスポールカスタムを徹底的にレストアする編
2023-02-25
今回は懐かしいレスポールカスタムを作業させて頂きました。FERNANDESのギブソン系サブブランド、バーニーのレスポールカスタム。
品番はおそらくRLC-80で黄金期のフェルナンデスの定番商品です。

ペグを含め全てのゴールドパーツが劣化しているので金属パーツ全交換、
徹底的にレストア、いや純正以上のクオリティーを目指して作業開始です。

まずはフレット。弦下のフレット減りのみならず指板まで結構削れています。

作業に没頭してて指板修正時の画像を撮り忘れました…
気が付けばフレット打ち完了の状態。
使用フレットはいつものJESCAR#55090です。

お次はボディー側。
まずはピックアップザグリ内にこびりついたメンツェルナワックスを除去します。

そして導電塗料塗布。

コントロールザグリも導電塗料塗布。
そしてパネル裏にシールディング加工。
画像はありませんがトグルスイッチザグリにも導電塗料塗ってます。

お客様にピックアップ選択はお任せ頂いたので少し考えましたが、
ド定番の安定感とトレンドのミックスでフロントは59、
リアは59カスタムハイブリッドをチョイス。

配線完了。

ちなみにポット類は全て入れ替えました。
本当はCTSのミリ規格シャフトでノブ類は流用したかったのですが、現在もCTSの
超品薄状況が続いており、何とか入手出来たのはインチシャフトだったので
ノブもインチ対応品へ交換しました。

ブリッジ、テールピースもGOTOH新品へ交換。
ビス類、ピックガードブラケットも新品です。

ジャックプレートは割れていたので今後の耐久性も考慮して金属製へ交換。
ジャックは勿論スイッチクラフト。

無漂白牛骨でナットを製作して完成!

重量感のしっかりとした目の詰まったマホガニーなので
これぞレスポールカスタム!なサウンドを堪能できます。
良い鳴りのレスポールに組めたと思います。

レスポールカスタムと言えばになりますが…鮎川誠、このレスポールカスタムは
オックスブラッドではないけどジェフベック。偉大なミュージシャンの訃報が
続きますね。
そして年明け早々にフェルナンデスの系列会社、大阪フェルナンデス倒産のニュースが
飛び込んで来ました。
お客様に「コロナ禍でギター売れてるんですよね?楽器業界良いですね~」みたいな
事を言われます。自分もその類いの報道は見ました。
でも実際に売れてたのは入門機種。楽器業界を支える中価格帯以上の商品は全然ダメ。
つまりライブやバンド活動が滞れば中~高額帯のギターは売れ行きが止まる。
主力価格帯の減収分を入門機種の売り上げが補完しきれた訳でもない。
確かに一部の通販業者等は潤ったかもしれない。
でも現実は倒産する会社も有るわけですよ。
コロナ禍において倒産はもはや珍しくない。
ただ国内ギター業界の一時代を築いたブランドを背負う会社の倒産はやはり悲しいですね。
※親会社のフェルナンデスは健在ですのでご安心を。
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