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M.MAN EVH マジックアーム取付け編&従来型Floydrose/Schallerアーム一式を使用した作業受注中止のお知らせ

 2023-03-18
今回は初期型のミュージックマンEVHにマジックアームを取付けます。

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純正のアームはトレモロ裏面よりネジ止めなのでアームバー脱着が不便。

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そして純正スクリューは緩みに気付かなければ簡単に紛失してしまう。
このスクリューも純正ではありません。
ですのでアームバー、アームホルダー一式をマジックアームへ換装します。

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ミュージックマンEVHのトレモロはGOTOH1996TのOEM品なので
使用するマジックアームもゴトー対応品をお客様に手配して頂きました。

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アイバニーズ、ゴトー対応品ですね。
アイバニーズはマジックアームへ交換する必要って有るのかな?

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まずはトレモロ取り外し。

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ホルダー一式を外していきます。

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マジックアームのホルダーを差し入れてみる。
割とクリアランスが広い。

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緩み止めに座金ワッシャーを入れようとするが、

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固定六角ナットのネジ切りに座金ワッシャーが当たる!

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仕方ないので座金ワッシャー挟み込みは諦めて六角ナットをしっかり締め込みます。

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アームバー固定パーツを取付けて、

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完成!

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組み込み完了!

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これでアームバーの脱着が容易になりました。

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ここからは別件なのですが、数年前にブログアップしたヤマハのロッキンマジック
トレモロのアームホルダー部を切削加工して、フロイド/シャーラーのアームホルダー
を移植する作業は今もお問い合わせ、受注が多いリペアメニューです。
今回も同件のご依頼を頂きましたが…

お客様にご用意頂いたシャーラー製アーム一式。もちろん新品。
EMGのステッカーは販売店管理シールを隠す為に置いています。

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何故かアーム根元のサムナットが完全に外れるまで緩めてもホルダーからバーが
抜けない!!
こんな経験は初めてなので「はぁ??」って感じ。

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最近マイナーチェンジで変更になったのか以前は円筒形の固定筒を
別体の六角スクリューで締め込んでホルダーをトレモロベースプレートへ固定していたが、
今は円筒形の筒そのものに六角レンチの差し込み穴が有る。

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フルパワーでアームバーを抜こうとするも全く動く気配が無かった。
抜く方向だけではなく回転方向にも全く動かない。
固着してる? 何故?
途方に暮れてホルダー固定筒に六角レンチ入れて締め込み方向に回してみた。
(緩める方向に回しても当たり前の話、固定筒が緩むだけ)

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ヌヌヌ…と固着が緩んで、
抜けた!!

!? サビ??

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マジか?

マジで目を疑った。

もう一度書くがこのアーム一式は新品開封直後である。

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どうやらバー先端部=ホルダー挿入部のみメッキが施されていないか剥がされている。
そして地金にサビ発生。サビはサムナット内側に当たるピンまでも侵している。
バー先端部、ホルダー内部に油が塗布されてはいるが、その油も濃いラー油状態。

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もちろんホルダーの筒内部もサビサビ。

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新品と言えど当然これは使い物にならない。
おそらくアームバーとホルダーのガタ付き・アソビを改善すべく、ホルダー内径を細めに
マイナーチェンジ、するとバーが入らなかった。なのでバー側も細くした…
みたいな流れだったのかなと推測。

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お客様へ現状を報告させて頂き、お手数をお掛けしましたがマジックアームの
フロイドローズ用を手配して頂きました。

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純正アームホルダー部を切削加工したロッキンマジックに付くには付きましたが、

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固定六角ナットと1弦サドル固定部にほぼ隙間がありません。
薄いメモ紙がかろうじて入る程度。
この隙間が六角ナットをしっかり締め込めるかの要でもあります。

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したがってトレモロ側の個体差によってはホルダーをしっかり締め付けられない
可能性が御座います。

今回はマジックアームで無事に対応出来ましたが、今後ロッキンマジックの
アームホルダー一式交換作業はマジックアームをご用意頂いたとしても
受付中止とさせて頂きます。
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現在フロイド/シャーラーのアーム一式は今回サビていた従来型のマイナーチェンジ版と
新型の「プッシュイン」タイプが有る様です。
プッシュインタイプはまだ施工した事が無いので、どの程度の精度を持っているのか
分かりません。

とりあえず今後は従来型のマイナーチェンジ版=今回サビていたSchaller/Floydrose純正
アーム一式と同型を使用した作業の全てを受付中止とさせて頂きます。
何卒ご了承下さい。
ホルダー固定筒を別体の六角スクリューで締め込むマイチェン前の物をご用意頂ければ
今まで通りの作業は可能です。




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