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木目が素晴らしいFR-150Sのサスティナーモデファイ。旧型ドライバーなのにめっちゃ動いた編

 2023-12-02
久々にサスティナー関連でブログ更新です。

今回はFR-150Sを作業させて頂きました。
1994年頃のフラッグシップモデルです。
これまで150Sは結構な本数を作業してきましたが、ここまで木目が出ている物は珍しい!

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カタログスペックではネックとボディートップがカーリーメイプル、
ボディーバックはホンジュラスマホガニー。
ホンマホは既に入手出来ませんが現代でこのスペックのギターを作るとなると
お値段や如何に…
まぁ安くとも50万ぐらいにはなるでしょうね。いや、50万越えるかな。
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ネックグリップもトラ目!
もう一度言いますがここまで木目の出た150Sは見た事が無い。
ボディーにしろネックにしろ木地着色で色物にしたら凄い派手なFRが出来そう。
リフィニッシュで木地着色は無理ですが。
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タケウチ製トレモロのFRT-5PRO搭載。
ゴールドの色味も残っているし茶サビも無いのでコンディションは良好。
聞けばお客様が入手後に少し磨いたそうです。
ゴールドは色味を落とさずに研磨するのが難しいので中々上手く出来ているかと。
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コントロールパネルを開けてみた。
配線がボヨヨォ~ンと飛び出すギミック(笑)
今回も組み込み時は配線美を目指します!
配線美って良い響きと思うのはワシだけ?
ちなみに鉄道の廃線跡のサイクリングも好きなので廃線美って言葉も使います。
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どうやらジャックに接触不良が有ったのか、ジャックから接点復活材を
吹き込まれている模様。
ザグリ壁面の導電塗料が接点復活材と反応して溶けている。
手が触れると黒くなるので、こういうのは見過ごせない。
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まずはサクッとフレット交換。
使用フレットはJESCAR #55090。
今回はサスティナーネタなのでレストア関係は省略。
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ようやくボディー側、サスティナー関連の作業に入ります。
サスティナードライバーは旧ロゴで、1~2弦のセンターヨークも分離、
そしてセンターヨーク突き出し量も6弦側と同じなので、元より1~2弦の駆動、
特にハーモニクスモードでのローフレットが厳しい。
その旨お客様へ説明した上で出来る限りの駆動向上を目指す事に。
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まずは全分解。
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とりあえず溶けた導電塗料を何とかしておこう。
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溶けてベタ付きが出ている箇所周辺をアセトンで拭き取る。
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ボディー表面、ポット・スイッチ穴をマスキング。
先日DIYで導電塗料を塗ってポット穴からボディー表面に導電塗料が染み出して
塗装面の導電塗料除去をご依頼頂いたT様、今後はこの様にマスキングして下さい。
マスキング貼ってからポット・スイッチ穴周辺を指で押してマスキングを密着させる
事もお忘れ無く。
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とっとと導電塗料塗っちまうか…の直前に思い出した。
パネル開ける際にパネルビスが斜めになっていて不細工だった事を。
ついでなのでビス穴埋め木して開け直し。
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導電塗料塗布完了。
パネル裏にも接点復活材が付いている様なので、
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アルミテープを貼る。
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いよいよ本題のサスティナー周りに着工すべく、作業段取りを考えながら
ボディーを眺めていると、今度はピッチシフトキャビティー底面のウレタン劣化が
気になり出す。加水分解で溶け出しているようだ。指で触れると少しベタベタする。
早よサスティナーやれよ…と自分に言い聞かせながら、
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ベタベタになったウレタンを剥がす。
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貼り直し。
もうこれ以上は寄り道しないぞ!
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今回のモデファイでは駆動状態の向上が主題なので、リアPUはド定番、
ダンカンTB-4へ交換。
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ボディー直止めなので、真ん中の取り付けビス穴を拡大加工。
更にTBならではのマウントフットの3つ穴を利用して、
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ピックアップザグリのフット部底面にビスを当ててピックアップの傾きを抑え、
場合によっては意図的に傾斜角を付けられる様にビス追加。
ビスはM2.6で、シャーシーはタップ切ってネジ切りしています。
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シャーシーの加工が終わったのでピックアップ本体の改造。
分解して磁極を変更。
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組み上げたらパラフィン風呂にドボン。
これにてTB-4の改造作業完了。
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ボリュームポット、タップ制御のスイッチポット、レバースイッチは特に不具合も
無かったので流用予定だったが…
流用予定だったので元配線のハンダも綺麗に除去したが…
何故かトーンを兼ねたスイッチポットが250kΩ。トーンのコンデンサーも473…
スイッチポットはマスターボリュームとして使う予定だったので流石に500Kにしたい。
結局ポット類はBOURNS、CTSへ交換する事に。
配線外す時に気付いていれば少し手間を省けたのだが。
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お次は基板改造
・駆動ゲインアップ
・リアPU音色フィルター数値変更
・サスティーンボリュームフルアップ固定化
・フロント&センターPU用ゲイン調整トリム追加
今回パワーアンプは元よりモトローラー製オペアンプが載っていたので
オペアンプは交換せず。
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純正状態でリアPUはウレタンスポンジでアソビを軽減されていましたが、
(画像ザグリ底面の四角い跡はウレタンの貼り跡です)
ウレタンは劣化するのでスプリングでピックアップ裏面を支える。
このスプリングとは別にマウントビスには高さ調整用スプリングを入れます。
そしてシャーシーのフット部に追加したビスをザグリ底面に当てて固定力強化。
サスティナーギターにおいてリアPUの固定、ボビン上面の弦に対する角度は
重要ですので。
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組み込み完了!
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今回何が影響しているのかは分かりませんが、旧型ドライバーにも関わらず、
サスティナーの駆動はかなり強力に仕上がりました。
もちろん立ち上がりも速い。
鬼門であるはずの1弦ローフレットも楽勝。
1弦解放でさえ弦振幅させながらスタンダード⇔ハーモニクスの切り替えが出来る。
これは現行ドライバー搭載で、駆動条件の良いギターでなければ中々出来ない。
ドライバー直下にアクティブPUの載ったFR-150S、120S、85Sでここまで動かせた
事は無かったです。
何でだろ? 運なのかな? 
特別な事はせず、いつも通りに当店なりのモデファイを行っただけですが。
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サスティナーの新規取り付けもお問い合わせ頂く事が御座いますが、
未だサスティナーキットは次回入荷未定です。
お問い合わせ頂いたにも関わらず、お力になれず申し訳ありません。

今回の様なモデファイ作業は常時受け付けておりますので
お問い合わせお待ちしております。

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